愛のむきだし [DVD]

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監督 : 園子温 
出演 : 西島隆弘  満島ひかり  安藤サクラ  尾上寛之  清水優 
制作 : 園子温 
  • アミューズソフトエンタテインメント (2009年7月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427644182

愛のむきだし [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 三人の家族は 幸せだった。
    お母さんが 旅に出る ということで、
    マリア様の像を 息子 ユウに渡した。
    ユウ(西島隆弘)にとっては 憧れの女性となった。

    そして お母さんが死んで 
    お父さんテツ(渡部篤郎)は 神父になる勉強を始め・・・
    神父となった。説教も評判がよかった。
    教会に住み 幸せな日々をおくっていた。

    そこに サオリ(渡辺真起子)という 妖艶なオンナが登場し
    テツの心をもてあそぶように 泣いたり誘惑したり、
    クリスチャンとなったサオリは テツを愛している
    と懺悔し、一緒にすむようになる。
    その生活も 3ヶ月も持たなかった。
    サオリは 家を出て行った。
    お父さんテツは 内省的になり、寡黙で、
    説教も 暗いものとなった。

    お父さんテツは ユウに 罪を償いなさい
    といわれても、ユウには 罪などなかった。
    そして ユウは お父さんに好かれるために
    罪作りをする。
    友達の消しゴムを壊したり、アリを踏み潰したり、
    飛んできたサッカーボールを 違う方向に蹴飛ばしたり。
    そういう罪を 神父テツに伝える。

    ユウは 罪を作ることが 喜びとなり、
    自販機を 壊したりする仲間に入り・・・
    ケンカや万引きをしたりする。

    そして 性的な罪が必要だということで
    罪の根源は オンナの股間にあるといわれ・・・
    盗撮をはじめる。
    その罪を神父 テツにうちあけ 懺悔したら
    テツは お父さんのように 激しく怒った。
    ユウは うれしかった。

    女子の股間の盗撮の技術を上げていくことで
    ワル仲間は 感動したといい・・・
    (そんなところで感動するのが 笑えるのであるが・・
    グループで 盗撮をして・・・誰がいちばんいい盗撮
    をしたのか競い合い・・・ユウは イチゴ柄の下着を
    はいた 盗撮に負け 罰ゲームとして 女装することになる。

    そこで ユウは 自分の探していた マリアに出会うのだった。
    そのマリアは ヨーコ(満島ひかり)といい・・・
    サオリの 娘(相手方の連れ子)だった。

    サオリもクリスチャンだった。

    コイケ(安藤サクラ)という怪しいオンナが ユウの前に現れ ゼロという
    キリスト教をベースにした新興宗教のリーダー的存在で
    父親はクリスチャンであったが 娘をいじめ
    コイケは 学校で 同級生をカッターナイフで傷つけ
    少年院に入り、もどってきたときに父親は倒れていて
    ちんちんを 斬ってしまった。

    ここまで見て この映画は 悪ふざけのドラマか
    キリスト教への痛烈な批判 もしくは パロディなのか?
    と思った・・・
    いったい罪とは 何を意味しているのか?
    それが 盗撮 とは・・・・。
    見ながら アタマが混乱してくるほどである。

    渡部篤郎の怪しさ・・・
    過剰なサオリの愛情表現・・・。
    コイケのへたくそな演技と不気味さ。
    ユウの 一途な父親への愛。
    その愛情の方向が ゴッタ煮のようだ。

    『この物語は事実にもとづいている』という
    最初のクレジットが 
    どうも フェイクのように思える。

    この映画 延々と続くのですね。
    とにかく 満島ひかりのパワーが炸裂。
    これだけ 幅広いキャラクターを
    演技できるとは 驚くべき才能。

    ゼッキョーにつぐゼッキョー。
    身体の中にいるケモノが爆発しているようだ。
    父親のゆがんだ行為で傷ついている。

    オトコは嫌いだけど カートコバーンだけは好き。
    カートコバーンは1967年生まれ1994年 死亡。
    27歳の若さ・・・
    ロックバンド ニルヴァーナの 
    ボーカリスト、リードギター。
    両親の離婚が 大きな精神的な痛手。

    それが 「さそり」に ひとめぼれ。

    コイケのもつ 身体の中の獣。
    これの表現の仕方が 屈折している。
    すべてを破壊する チカラがある。
    いとも簡単に ヨーコとユウの間に入り込む。
    表情が恐ろしい。
    コイケも 父親のゆがんだ行為に傷つけられている。

    ユウは きわめて単純である。
    父親(渡部篤郎)のために・・・・自分を傷つける。
    母親の言うがままに マリアに会おうとする。
    身体の中に ケモノ は住んでいないようだ。

    原罪とは イブが りんごをかじったことで
    恥じらいを覚えた ということではなく
    ヒトを愛することを 知ったことではないだろうか。
    そのために イチジクの葉 を必要とした。

    ヒト同士が愛し合うことを 神は 嫉妬したのかもしれない。
    それより多くの愛を 作ろうと 神は思ったのだろう。

    神は 罪を許す・・・といいながら 許さない。
    それは 嫉妬の根拠とも言える。
    この映画のタイトル
    愛のむきだしに対して 神は たじろぐばかりなのだろう。

  • ヘンテコリンにしてスゴイ。
    パンチラと宗教というテーマで4時間の映画なんてちょっと信じられませんね。
    冒頭は渡部篤郎神父に猪突猛進の愛情表現の渡辺真起子登場でこれぞ「愛のむきだし」かと思うと破局。そのことで精神のバランスを欠いた渡部篤郎神父が子どもの西島隆弘に懺悔することを強いる。「何もない」と言うと「罪を犯さない人間はない。反省する心が足りない。」と叱られる。それで懺悔するために罪を犯すようになる。

    このあたりまではドキドキの展開で、そこから罪を犯すために盗撮グループに入り盗撮道をまい進していくあたりでおバカな展開になる。
    トンボを切りながらすばやく盗撮ってそれで写真は撮れないだろうってシーンが延々と続く。シリアスにすると陰湿になるという計算とは思うが。この真面目なのか不真面目なのかよくわからない遠近感の壊れた感じに荒削りなパワーを感じさせるとこがこの映画のユニークなところ。

    ここでヒロインの満島ひかり登場となるのだが『見えない弾がいつでも飛んでいる。いつだって戦争がおきている。透明な戦争。』という世の中を見ている女の子でそれはまさに青春そのものですね。

    と感心するとここからかなり意図的な満島ひかりのパンチラシーンが続く。さらに新興宗教の安藤サクラがつけねらうという荒唐無稽な展開となる。この上品と下品の怒涛の攻めにあっけにとられる。

    中盤は5人が入り乱れかなりいい加減な展開と思ってると聖書の「コリント前書13章」のフレーズが出てくる。
    『愛は寛容であり、愛は親切です。
    また、人をねたみません。
    愛は自慢せず、高慢になりません。
    礼儀に反する事をせず、
    自分の利害を求めず、いからず、
    人のした悪を思わず、
    不正を喜ばずに真理を喜びます。
    すべてを我慢し、すべてを信じ、
    すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。
    愛は決して絶える事がありません。』
    このあたりがこの映画のテーマかなとまた見直したり。

    エンディング4時間を支えるものなのでこうしたものしかないのだろうという予定調和な感じがしてペースダウンする。総じて端整な映画作りの真逆な映画のありようにこんな映画もあるんだとびっくりさせられた。
    後で見ると2009年キネ旬ベストテン4位。なるほどね。

  • 若者に大人気!愛のむきだし!私の周囲でも本当に評判良かった。確かに長いけど冗長じゃない。退屈じゃないけど、それはエロティックだったりグロテスクだったりっていうどう転んでもセンセーショナルになるシーンをテンポよくいれまくってるからで、この映画にあるのはそういう飽きさせないセンスだけだと思った。「愛のむきだし」と言うほどの痛切さはなく、あるのはひたすらあざといだけの変態アピールだ。信仰-性っていうシリアスなテーマと的外れな変態アピールがひたすら上滑り。ゆらゆら帝国を合唱するところがもう最低でうんざりした。

  • とにかく愛だ。


    個人的には安藤サクラの映画だと思う。

    あと、テツ(渡部篤郎)とカオリ(渡辺真起子)の夫婦はどこにいても幸せなんだろう。そして、どこにいても同じなんだろう。なぜならば、自分たちで世界が完結しているから。そういう人間が一番強くて、幸福なのかもしれない。

  • 園子温映画はラーメン二郎。

    二本目の園子温。
    私はね、作家のひとりよがりな感じのやつって好きじゃなかった。

    でもね、それをちょっと変えてもいいかなと思ったのですよ、この映画を観て。
    四時間という長い時間、切れないパワーで園子温監督に押し切られた感じです。
    でもね、一言で四時間っていうけどその時間を観客を掴んで離さないって、奇跡としかいえないです。

    きめの細かい映画とはいえません、でもそんなの関係ない。
    そうだ、園子温映画はラーメン二郎だ。

    「観ているのは映画ではない、園子温だ。」

    人には「すすめないよ」っていいながら、すすめそうな気がする

    ★的には満点クラスであることには違いない。

  • 真面目な人なら目を背けたくなるかもの、エログロの世界。しかしその根底にあるのは
    痛々しいほど真っ直ぐで、1mmのブレもないまさにむきだしの『純愛』。
    ただ一人の女をひたすらに愛し続ける男の不器用で愚直なほどのむきだしの愛に、最後には涙が止まらなくなりました(号泣)(T_T)

    なんといっても
    主要キャストを演じた若手三人が本当に素晴らしい!!
    主人公ユウを演じるのは人気グループAAAのメインVoの西島隆弘。こんな下ネタ全開の役をアイドルが演じていいのか?という不安もぶっ飛びましたね〜(笑)ひたすらに爽やかな笑顔と得意のダンスを活かした、まるで忍者なアクロバティックアクションを見せてくれます。
    そして運命の女ヨーコには、今作で新人賞他映画賞を総なめにした、今後要注目株の元Folder5、満島ひかり。キレのあるアクションは勿論、レズ行為にパンチラ、自慰シーンなど文字通り体を張った見事な女優魂と、状況によって使い分ける目まぐるしく変わる表情、繊細でいて大胆な感情表現を駆使した振りきれた演技に釘付けになります。カルト教団に洗脳された彼女が、海辺で聖書の言葉を絶叫する3分以上に及ぶ長回しのシーンは、とにかくエモーショナルで圧巻!小悪魔的なエロティックさと、意志のチカラを宿した眼力を併せ持った本当に素晴らしい女優の誕生です♪
    そして特筆すべきは
    孤独の中に生きるカルト教団の幹部コイケ役を演じた、奥田瑛二の愛娘・安藤サクラのその強烈な存在感!悪の化身を嬉々として演じる姿は、もうトラウマになるほど(笑)(>_<)彼女が可愛がっていたインコは、彼女が嫌悪すると同時に、どこかですがっていたかった希望や愛の象徴だったのかな…。愛によって救われることなど、もはやないと絶望した彼女の最期は切なくも美しかった…。
    彼女も満島ひかり同様これからの日本映画界を背負って立つ存在になるのは間違いないでしょう♪

    下品で変態でどーしようもないおバカ映画だけど、切実に胸に響く作品です。
    全てが当たり前になって、人々は使い捨ての愛を謳歌して、人の感情までもが鈍化してる時代だからこそ、五感を奮起させるこんな映画が今こそ必要なんじゃないかな(^_^)
    個人的にも、ここ10年の邦画を振り返ってみても、10本の指には入る傑作です♪
    テレビでは絶対に見れない作品なので(笑)
    むきだしの愛に触れてみたい人は是非とも。

  • これが園子温なんだなーと圧倒されながら見た

    園子温は人間を追い詰めてる
    追い詰めて壊れておかしくなって悪魔みたいな笑いが出てくるまで、とことん追い込んでいく

    愛のむきだしの主人公は根っから真面目な人間で純粋すぎて、悪魔になるまで追い込むのに4時間かかったんだなと思う

    西島くんのスタイリッシュ盗撮はさすがAAAで、ちょっと見惚れてしまうくらいスタイリッシュでカッコかわいかった

    満島ひかりの求心力と安藤サクラさんのキチガイっぷりがすごくて映画に引き込まれた

  • 最高に面白い!!
    約4時間があっという間に過ぎていく。
    笑い、感動、宗教、エロ、アクションすべてが詰まった最高のエンターテインメント!!

  • 監督、脚本 園子温

    「時計じかけのオレンジ」を見た時以来の衝撃だった。愛に飢えた男女が、それぞれの形で愛憎をむきだしにしていく。そのむきだし方が、人間の本来持っている生の感情が何のベールやモザイクもなくさらけ出されている感じで、まさにキューブリックの世界観に共通するものを感じた。

    満島ひかりの演技がとにかく素晴らしいの一言に尽きる。特に浜辺でコリント書の第13章をユウに対して訴えかけるシーンは鳥肌がたった。
    他の二人の女性が、汚い役柄であることも、彼女の美しさを際立たせている。

    西島隆弘の存在感も強烈だった。父親に罪を求め始められたあたりから、彼の精神状態はかなり蝕まれていたのだろう。同じ笑顔を見せているのに、徐々にそこに狂気の香りを匂わせていく。

    ベートーベンの使い方も最高である。強烈なシーンに響く第7も、オレンジを彷彿とさせる。上述の浜辺のシーン然りである。

    ラストの病室のシーンは、あまりに切ないデジャブ感に涙が止まらなかった。

    人を愛すること、人に愛を求めることは、どこまでも深くなりうる。しかし、美しい愛と狂気の愛は紙一重である。だからこそ、愛によって人は幸せになり、人を憎み、抱擁したり、殺したりするのだろう。結局、愛の呪縛から人は逃れられないのだ。

  • 目がはなせない。

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