エレジー デラックス版 [DVD]

監督 : イサベル・コイシェ 
出演 : ペネロペ・クルス  ベン・キングズレー  デニス・ホッパー  パトリシア・クラークソン  ピーター・サースガード 
  • ジェネオン・ユニバーサル
3.45
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  • (3)
本棚登録 : 243
感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102688738

感想・レビュー・書評

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  • ペネロペ・クルス主演ということで迷わず鑑賞。非の打ち所のない容姿は彼女が世に出た頃から持ち合わせて来たものだが、ここ数年ぐっと存在感が増したというか、味のある演技を見せるようになって来たように思う。近作では、「ボルベール」「それでも恋するバルセロナ」等が印象深い。30歳も年上の大学教授との恋を題材にした本作も期待通りの出来。さほど意外性のあるストーリー展開でもないのだが、それが却って好ましく思えるほど折々の表情が深く美しい。また、キャラクターの配置や細かな場面・セリフにそれぞれ全体の中で意味が与えられており、全編を観終わった後の納得感も高い。絵画的な構図、配色や音楽との調和も良く練られており、その点でも楽しめる作品。

  • -からだから、こころから、あなたを消せない。もう1度、愛したい-
    初老の大学教授が初めてのめり込んでしまった恋の相手は30も下の学生だった。。。

    死は誰にでもやってきて、その後先や運命は本当に分からないものだと知ってしまった今の私にはとても重かった作品。哲学的な部分が心揺さぶられる女性も多いかもね。
    ペネロペクルスが知的に見える不思議(笑)な監督。

  • 年の差がある二人の愛、年上の男の不安や孤独感がよかった。

  • ELEGY
    2008年 アメリカ
    監督:イザベル・コイシェ
    出演:ペネロペ・クルス/ベン・キングズレー/デニス・ホッパー/パトリシア・クラークソン

    初老の大学教授が30歳年下の教え子と恋に落ちる、世の男性のドリーム映画・・・なのだけれど、監督は意外にも女性なんですよね。

    とりあえずペネロペ・クルスの可愛さ&ナイスバディっぷりは素晴らしかったです!彼女、もう30代ですよね?それなのに二十歳そこそこと思われる女学生の初々しい可愛らしさがちゃんとあって、彼女に惚れちゃうおじさんの気持ちもわかるわかる、って説得力が出ます。

    脱ぎっぷりはもともと良いですが、この映画でも惜しみなく美乳その他を披露。若い男性はほぼ登場しないのですが、目の保養はペネロペで十分です。あとデニス・ホッパー演じる老詩人との友情のエピソードも良かったですね。
    (2009.07.06)

  • ペネロペ・クルスが美し過ぎる作品。30歳差の恋愛物語。ラフマニノフの『エレジー(悲歌)』そのもの。しっとり落ち着いた大人の映画。ベッドシーンも物足りないぐらい程度の美しさで留めてる。フィルム写真はやっぱり美しいなと改めて思ったり。途中で出てくるメトロノームが、「プロでも演奏しているとつい早まってしまう」っていう教諭自身の比喩になっていたり。

    「戦争と平和」は読む人ごとに別の本になりえる。
    なぜなら、それぞれの解釈や、経験が反映されるから。
    10年後に再読すれば、読者自身の変化で解釈も変わるから。
    ”美は鑑賞者次第”だ。芸術によって”今の自分”を知るのだ。

    作中のこの講義は、かなり印象に残った。

  • ペネロペの美しさ

  • とても悲しいお話。
    恋愛の悲しい部分をギュッと詰め込んだような密度の濃い映画でした。見た後の余韻がとにかく半端ないです。

    何を求めて恋愛するのか?それが分からないまま不安だけが募り愛する人を手放してしまう人。
    とても愛してるのに自分に向き合ってくれない恋人に絶望する人。
    浮気を重ね最後に妻の愛に気づいたのに、もう遅かった人。
    妻も愛人も両方愛してしまった人。
    老いることを恐れ、男性に相手にされなくなる自分を恐れる人。

    とにかく色んな愛の悲しい部分が浮き彫りになって、終始切ない想いが込み上げてきます。「エレジー」というタイトルにピッタリの内容だった。

    所々に流れるバッハの曲も悲しさを強調して、とてもいい使い方です。台詞も綺麗で重みがあります。最後の「会えなくなるわね」という一言は特に重くて悲しい。でも、ドロドロの恋愛映画になってもおかしくないストーリーなのに何故か幻想的に見えるから不思議です。

  • ペネロペクルスがあまりに魅力的な作品。
    老いてなお恋に落ちてしまった大学教授の男と30歳の離れた学生とのストーリー。
    悩むのは男。著名人でもあるできた大人が歳を重ねてきてもなお、恋に落ちて苦しむさまがリアルで、自分の歳に、嫉妬に、今までの生き方を崩せずに、もがく。
    状況は全て男の方に向いているのに、何故男は怖がっているのだろうか、なぜ関係を自ら反故にするような行動を起こしたのかということが女の私には理解できない反面、それくらい歳を重ねた男にとって恋に落ちる危険性は高いのだろうかと、しみじみ。

    イザベルコイシュ監督2作品目の観賞。
    監督ならではのロマンチックな描写やセリフひとつひとつが、思う存分味わえます。

  • 年老いた男が本気で人を愛してしまった。しかも親子ほど年の離れた女を。
    その姿が滑稽でもあり、愛おしくもあり、切なくもある。年齢が自分の感情を邪魔する哀しさも。

  • 大学で教鞭をとるデイヴィッドは、自分の講座を受講しに来たコンスエラと恋におちる。
    離婚以来、気軽な関係だけを渡り歩いてきたはずのデイヴィッドだが30も歳の離れたコンスエラに次第にのめりこんでいき…。

    「死は誰にでも等しく訪れる」という言葉は半分本当であり、半分は本当ではないと思う。
    誰もがいつかは死ぬという点では平等であっても、いつどうやって訪れるかは千差万別で、天寿を全うする人もいれば生まれてすぐに不当に命を奪われる赤ん坊もいる。
    この作品においても、最初は老いに対する葛藤が主題かのように見えたが、実は老若に関わらず或るとき突然忍び寄る死の影とどう向き合うか、という点が作り手がよりフォーカスした点のようだった。

    ベン・キングスレーが、最初は飄々としているのに次第にコンスエラにのめりこんでいき、まるで高校生かのような失態(「ちょっと近くを通りかかったから…」って、もう本当にありがちな…笑)をしてしまうところが上手い。
    そしてペネロペ・クルスはとにかく美しい。といってもただ美しいだけじゃなく、時には清純で、時には貫禄があり、時には危うげで…という「美しさで演技をする」というクルスにしかできなさそうな芸当をしている。
    最後の方に出てきたショートカットも似合ってて素敵だった。
    デイヴィッドの息子を演じたピーター・サースガードは…まぁ、また相変わらずこんな役どころばっかり演じちゃって…と思わず苦笑(笑)。

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