ローラーとバイオリン [DVD]

監督 : アンドレイ・タルコフスキー 
出演 : イーゴリ・フォムチェンコ 
  • IVC,Ltd.(VC)(D)
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4933672237312

感想・レビュー・書評

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  • これがロシア…と、まず当時の風景を実直に撮った画に感動パスタ。子ども特有の心の機微、特に大人との秘密を持ち嬉しさを隠しきれぬ様子などなど、心情の移り変わりも当然見逃せないのですが…トリュフォーの描くそれよりもずっと素直に感じ、素朴でありながら響きのよいバイオリンがここぞの場面をもり立て、タルコフスキー監督若かりし時から独自のセンス炸裂なんですね。

  • バイオリンを習っている少年サーシャは子供たちにいじめられている所をセルゲイに助けてもらう。
    セルゲイはローラーで整地作業をする作業員だった。
    2人は仲良くなっていくが・・・。

    タルコフスキーが大学の卒業製作として撮った初監督作の中編映画。
    わかりやすくて美しいけれども、水の落ちる部屋なんかもでてきてタルコフスキーらしさもこの時からあります。

  • 繰り返し現れる赤と灰色がかった青がきれいでうっとりした。ちらちらゆれる光と水もよい。学生のうちからこんなのを撮るなんてタルコフスキーすごいな。

    50分ないせいか、眠くはなりませんでした。

  • これが大学卒業制作とは…

  • THE STEAMROLLER AND THE VIOLIN(КАТОК И СКРИПКА)
    1960年 ソ連
    監督:アンドレイ・タルコフスキー
    出演:イーゴリ・フォミチェンコ/ウラジーミル・ザマンスキー/ニーナ・アルハンゲリスカヤ

    タルコフスキーが大学の卒業制作で作ったという処女作。ローラーでアスファルトを固める仕事をしている労働者の青年と、バイオリンを習っているお金持ちの少年との1日のコミュニケーションの物語で、当然SFではないのですが、ちょっとした描写に後のこの監督の表現の萌芽というか、鏡や水たまりといったモチーフはすでに多用されています。非現実的なものが映っているわけではないのに、日常からさりげなくスライドしていくような錯覚、その瞬間。少年がウィンドウの鏡を見ているシーンが印象的でした。
    (2009.10.13)

  • ブルーカラーと小金持ちがいる時点でソビエトの社会主義は破綻していたともとれるし、タルコフスキーの反体制な姿勢が卒業制作の時点で伺える

  • @ユーロスペース
    サーシャは大人になってもセルゲイのことを忘れないでいるだろうか。

  • 2012/03/28

    タルコフスキー監督作。

  • タルコフスキーの処女作にして、映画学校、卒業制作作品。
    主人公サーシャと労働者セルゲイの階級と世代を超えた
    かけあいがなんとも、ほほえましく、
    タルコフスキーの美しい映像美が早くもかいまみれる作品。
    音楽室でのサーシャと少女のかけあいが面白く、
    その後の展開が気になったり、
    道ばたでいじめられている子の光景がいかにも子供のいじめ
    という感じでちょっとかわいらしかった。

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著者プロフィール

アンドレイ・タルコフスキー(Andrej Tarkovskij):1932-86年。ソヴィエト・ロシアの映画監督。ショットの中を流れる時間とそれを表現するリズムに注目し、独自の映像を創出。1984年に亡命。作品に『惑星ソラリス』『鏡』『ノスタルジア』など。映画は人間存在の精神的実在に迫れると確信しながら、映像を文明批評の水準に高めた。86年パリで客死。『サクリファイス』が遺作となる。

「2022年 『映像のポエジア 刻印された時間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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