ブラームス:交響曲全集(DVD付)

アーティスト : ラトル(サイモン) 
  • EMIミュージックジャパン (2009年8月4日発売)
4.53
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本棚登録 : 28
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・音楽
  • / ISBN・EAN: 4988006874909

感想・レビュー・書評

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  •  ラトルさんのブラームスを聴いておこうと思った。前にレビュー書いた時は、第1番ミュンシュ、第2番ドホナーニ、第3番ラハバリ、第4番岩城宏之。
     今回は、サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィル。
     まず、第1番。冒頭のティンパニがドンドンドンとバチを振り下ろすように叩く重たい部分は、更に重たく、ゆっくり演奏された。重い部分を一層重たくする分、軽いところは一層軽くサラッとに流すのかなと思っていたけれど、そうではない。最初から最後まで手を抜かず、ゆっくり、オーケストラの厚みを保ったまま、丁寧だけれど、ベルリン・フィルという名門の余裕を感じる流石な演奏だった。
     ドイツの美しい森をまるでハイビジョンカメラで仔細にその色、輝きを深く、広く、余すところなく撮影されたのを見ているかのような、贅沢な演奏。第1番は最終部のあの有名なテーマのハーモニーが最高に美しかった。
     第3番の第3楽章や第4番の最初の部分など、ロマンティックな部分やセンチメンタルな部分は他の演奏では、失礼だが簡単に男女間の恋愛や失恋を想像してしまうような安易なロマンティシズムやセンチメンタリズムに流されているような印象を受けたこともあったが、ラトルさんのこの演奏ではもっと高尚で重厚感のある印象を持った。
     さすが、ドイツを代表する作曲家の曲を本家本元のベルリン・フィルが演奏したのは違う!ラトルさんはイギリス人ですが。今まで、印刷でしか見たことのない、ヨーロッパの有名絵画を本場の美術館で本物を見て、絵の具のノリとか細部に渡って実物を鑑賞したような気分。生の演奏を聴いていたら、今のこの感想も笑い飛ばしていまうほど凄いだろうけれど。

    • goya626さん
      Macomi55さん
      サイモン・ラトルは面白い人で、結構変態的演奏もあるんですよ。ウイーンフィルとのベートーヴェンの交響曲第5番など、驚き...
      Macomi55さん
      サイモン・ラトルは面白い人で、結構変態的演奏もあるんですよ。ウイーンフィルとのベートーヴェンの交響曲第5番など、驚きました。ハイドンの交響曲など遊びまくっています。
      ブラームスの交響曲はすべていいですね。
      2021/08/19
    • Macomi55さん
      goya626さん
      ラトルさんは指揮をされてる時、楽しそうで印象的ですね。ウィーンフィルとのベートーヴェン5番は要チェックですね。
      ハイドン...
      goya626さん
      ラトルさんは指揮をされてる時、楽しそうで印象的ですね。ウィーンフィルとのベートーヴェン5番は要チェックですね。
      ハイドンの交響曲もどんなふうに遊んでられるのか聴いてみたいですね。
      若い時にヤナーチェクの曲でコンクールで賞取られたと調べたら書いてありましたが、ヤナーチェクはちょっと私には無理ですね。
      2021/08/19
    • goya626さん
      Macomi55さん
      ヤナーチェクかあ。シンフォニエッタなんかは、面白い曲ですね。あとは、オペラを聴きましたが、ピンとこなかったです。
      Macomi55さん
      ヤナーチェクかあ。シンフォニエッタなんかは、面白い曲ですね。あとは、オペラを聴きましたが、ピンとこなかったです。
      2021/08/19
  • 2008年10月29日~11月14日 ライブ録音
    http://www.emimusic.jp/classic/rattle/discography/

  • BPh&ラトルの近年稀に見る(?)大ヒット作!DVDは必見です!

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