光とともに…全15巻 完結セット

著者 :
  • 秋田書店
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感想 : 15
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感想・レビュー・書評

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  • 多くの人に読んでほしい。
    いろんな人が個性をみとめ、待つことのできる社会になればいいな。

  • 綿密な取材をし続けた戸部けいこさんへ敬意を抱きながら,読んで泣いてください.

  • 図書館で借りて、3ヶ月かけて全巻を読んだ。
    自閉症について、本当に何も知らなかった。
    一番衝撃的だったのが、親でさえ、自分の子どものことがよくわからないということ。まずは理解しようと覚悟を決めること、そして決して子どもを孤立させず、親も孤立せず、周りの人にも理解してもらうように働きかけることが大切だ。とはいっても、この漫画の主人公のお母さんのようにできる人は少ないだろう。
    最後の巻で、アメリカに住んでいる旦那さんのお姉さんが一時帰国してアメリカでの自閉症を取り巻く環境について少し話が出てくるが、残念ながら作者が急逝し、途中で終わってしまう。アメリカでは多くの人が自閉症について知っていて、外で騒いでもこの子は自閉症なので、というと、ああそうなの、と理解してくれて迷惑そうにする人は少ないという。
    どうすればそのような環境が日本でもできるのだろうか。やはり子どもの頃からの教育が重要なのではないかと思った。

  • 泣きました、なんて紹介はしたくないけれど、そういうしかない。
    こんなに苦しみに寄り添い、光の道を示してくれる本はなかった。

    息子はまだ、発達障害である、という診断は出ていない。
    あまりに幼すぎてその診断を下すのが適切でないからだ。
    この物語に登場する自閉症ではないが、他の心配があり検査を受けた。
    そして、その新版K式発達検査では、それを満たす基準にはなかった。

    どうしたらいいの、ありのままのあなたを愛したい、でも下の子にも内部障害があるからこの子だけ手厚くはできない。
    毎日保育園で頭を下げ、悲しみと苦しみの間に私は落ちていた。

    そこに、この本は手を差し伸べてきた。
    これからあるかもしれない「困った」をこうしたら解決できるかもしれないよ。
    この子にとってわかりやすい方法は、「普通」の、健常の人にもわかりやすいということだよ。
    特性を理解して、適切な対応をとってあげれば、ちゃんと通じるよ。
    そして、「あなたのせいじゃない」。
    親であるという一点のみですべての責任を負うことなんて不可能だし、たった一人で課題をこなそうとしなくていいんだよ、とこの本は語りかけてきた。

    漫画の中で、主人公やその家族は辛い目にも会ってきた。
    私は幸いなことにまだ嫌な思いをしたことはないし、幼児のために成長してからの問題に向き合ってはいない。
    だから、先にこんな心配があるかも、と示してもらったことは助けになる、かもしれない。

    悲しみに寄り添い、苦しみを分かち合い、不安を聞いてくれた。
    それだけで、前より、我が子に向き合うことができるようになった気がする。
    泣いたことで、ストレスが一緒に流された気がする。
    もし、苦しんでいる人がいるのなら、本書を進めたい。

    著者は連載中に急逝し、残されたネームは別の作家がペン入れをしたそうだ。
    ご冥福を祈るとともに、この作品を残してくれたことに心からの感謝を捧げる。

  • 実在する自閉症児・者複数人をモデルに書いたフィクションマンガ。残念ながら著者が連載中に他界してしまった為、未完結本となってしまいましたが、生まれた時、療育、保育園・幼稚園、小学校、思春期、きょうだい児や祖父母,親戚との関わりなど特性がある親御さんがぶつかりがちな事をマンガ形式で描かれています。マンガ形式であること、かわいらしい絵柄であることから、本が苦手な人でも読みやすいかも。巻末の親御さん,専門家などによる、発達特性の説明&子育て体験談も参考になります。

  • 職場の上司様にお借りして拝読。

    発達障害について分かりやすく描かれていてとても勉強になった。私も2年くらい前まで自閉症って鬱みたいなもんだと思ってたなぁ。アスペルガーが発達障害だとも知らなかった。ネットでは悪口の1つとして使われてるよね。言葉通じない=アスペみたいな。でもそうじゃないんだな。
    彼らの良さを引き出すのはこっちの力量次第なんだなって思うところがたくさんあった。
    褒めて伸ばすことはもちろん、言葉1つでもそう。
    例えば発達障害の子(その子はADHD)が新しく買ってもらったというおもちゃを見せに来てくれたとき、「今はお勉強の時間だから、休憩になったら見せてね」と言ったことがある。
    そしてその子はそこで一回おもちゃを触るのをやめた。で、休憩になったらすごく急いで私のところまで来てくれて、その新しいおもちゃを見せてくれたのだ。正直わたしは、彼はそんな約束忘れて休憩になったらお友だちと遊びに行くだろうと思っていたのでビックリした。ビックリしたし、嬉しかったし、反省した。本当は休憩が終わったら私から出向くべきだったのだ。わざわざ急がしてごめんね。
    彼らと関わっていると、それだけ言葉の力は大きいんだなってことを実感させられる。
    そしてこちら側の行動も。
    彼らが癇癪を起こしているときは=パニックを起こしているということなので、下手に関わると余計にパニックを引き起こしてしまう。
    彼らが落ち着けるような場所、環境を作ってあげなければならない。
    でもこれって特別なことではない気がする。そもそも彼らが癇癪を起こす原因はどうしようもないことやこっちの配慮不足が原因だったりするし。雷が怖いとか、騒がしいクラスにいるのが不安とか、感覚過敏なのに嫌なところを触られたとかね。
    だから癇癪を起こしたからといって「なんでそうなの!?」「おかしいんじゃないの!?」「なんでこんなことができないの!?」なんて怒ったりしたらぜーーーったいダメだ。
    さっきも言ったように、彼らが落ち着けるような場所、環境を作らなければならない。そしてそれは特別なことじゃない。
    だって発達障害じゃなくても、自分が悪くないときに怒られたら腹立つし、訳わからんでしょ?なのにまた怒られるとか地獄だよ。ブラックだよ。そんなの相当なストレスになる。いい関係も築けない。

    彼らが彼ららしく成長していける場を築いていきたいな。その手助けを頑張ろう。
    そんな風に思える優しい漫画でした。絵もきれいで読みやすいし、家族漫画としてもおもしろいと思う。ぜひに!!

  • 何度読んでも涙が溢れて止まらない。

    多くの人に読んでもらいたい。
    親でも親でなくても、読んでほしいし、
    教育関係者は特に読んでほしいな。

    学校図書館においても良いと思う。

    専門書を読むよりわかりやすいかもしれない。

  • 自閉症の光くんとその母を中心に、マンガだからこそのわかりやすさで伝える障害関係全般の良書。
    少し時代が古いのに、あまり変わっていないと感じられる点も、悩ましいです。

  • いいマンガだ!
    こんなに再読しているマンガ(?)はない。

    多分、部分読みを含めると
    20回以上は読んでいると思う。

    もっと続きが読みたかったが、
    作者が亡くなられたとのこと・・・。

    ご冥福をお祈りします。

  • 自分の子育てに重なる部分がたくさんあって泣けてくる。
    この漫画はフィクションだけど、実際の発達障害の人やその家族の置かれている状況やその気持ちがたくさん詰まっていて、たくさんの声に耳を傾けて書かれていると思います。
    戸部けいこさんがなくなったのはとても残念でなりません。

  • 自閉症児の成長、周囲の変化を描きつつ、自閉症児の家族にとって役に立つ情報も提供してくれる。
    作者が若くして亡くなったのは、とても残念。
    http://blogs.yahoo.co.jp/bloom_komichi/62999479.html

  • 自閉症児とその家族の成長物語。卒園式で母親が子どもに代わって「大きくなったら、明るく元気に働く大人になります。」と言う場面が心にしみました。教職を目指す人だけでなく、将来自分が親になったときにもきっと役立つと思います。大学図書館にあるので、ぜひ一緒に展示したいです。

  • 11巻まで読了。自閉症児の成長のお話。とても勉強になった。何も知らずに教員やってたのが恥ずかしい。自分から距離を置いてたな。あのこたちと真摯に向き合えてたのは、あの先生たちだけだったんだな。私といえば、直接関係がないのをいいことに、近寄ろうともしなかった。
    子育て全般に言えることをしっかり描いているいい作品だと思う。そのこを認めて、向き合うこと、まずはそこから。

  • 光くんのパパがかっこいいw


    最初はひどいやつだったけど・・・
    かっこいいw

  • 希望と共に生きたいと進む姿・・・・それでも、傷つき苦しむ。光の中でこの子と生きる「自分の住んでいるこの地で」。病床にて構想を練られた戸部けいこ先生に心から感謝します。

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