ぼくの地球を守って 全12巻完結(文庫版)(白泉社文庫) [マーケットプレイス コミックセット]

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著者 : 日渡早紀
  • 白泉社
  • Amazon.co.jp ・マンガ

ぼくの地球を守って 全12巻完結(文庫版)(白泉社文庫) [マーケットプレイス コミックセット]の感想・レビュー・書評

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  •  サージャリムという架空の宗教に関しては色々思うことがあるので最初に書こうと思う。植物を育てることは巨大な木なんかなら何代にもわたることがあるから植物と信仰と転生が絡んだ話という事でツボに入った。
    植物を全滅させる『黒聖歌』が政府にさえ秘密にされ、口伝えで伝承されるという。いわゆる魔女狩り予防策にも思える設定が興味深かった。

    紫苑の台詞に「だいたい何だよサージャリムって。昔からどこにもいないようで存在だけはありやがる。」とか
    「真実なんてのは、人によって形がちがう…」がある。宗教ってどんなものも、「どこにもないようで存在だけはある」ものを拠り所にするという側面があるように思う。誰かを何かを信頼することもそう。目に見えない力を信じることで目に目に見える手に取れる日常を生きる力にもなれば、形のない信仰や信頼はひとを弱くもさせる。←2017.9.6追記。

     


     環境汚染、紛争などのニュースが苦手になる要因がまた増えてしまった。そしてアスファルトの隙間の雑草をみてしまうだろう。「いつかどこかへ帰りたい」。紫苑はずっと、汚いし意地悪いままなのが良かった。だが無自覚にあまりにも純粋。それは残酷だ。その無自覚な純粋さで周囲を翻弄し、果ては自分自身が狂うほどの残酷な純粋。
    (紫苑のような戦災孤児が、今でもたくさんいる。でも現在の状況下では、戦災孤児から難民になった子供の支援も、危険だから断念せざるをえない。)
     脇役の配置や細かい設定の良さ、逆にちょっと無理がなぁ…って所もあるが今は書かない。SF設定は佳い容れ物だ。過去に縛られる、醜さを抱えた人間とは、繊細な感情の揺れ、草花への思い、信仰への疑念、人を信じるとは…容れ物の中身は濃い。

     月基地において、同じ場面を別の登場人物の視点から何回か描きなおす、という手法が何箇所か見られるんだけど、それって漫画でよくあることなのかな? 
    その書き分けで分かるそれぞれの心の声がやりきれない切なさだった。
     紫苑と玉蘭の対比は…コンプレックスを刺激し合う関係で、同期。わりかし分かりやすい構造だが…紫苑と秋は…。
     月基地に蔓延した伝染病を止めるためのワクチンをめぐるエピソードで、紫苑が秋にすまない、ありがとうと抱擁するシーンはその後の展開(紫苑が独りきりで9年間月基地に取り残される、そのことが来世にまで影響する)を考えると鳥肌が立つ。秋の苦悩と恐ろしい業。紫苑の純粋さ(もちろんそれまでの傲岸さを無視せずに)、頭が良くても人の感情が分からない(同情には敏感に反発するけど愛情とそうでないものを見分けられない)機能不全ぶり。巧い。
    (…作品となるとこんなに客観的に見られるのになあ。私自身にも「見分けられない」部分、ないとは言えないんだよな。それで迷惑をかけるし自分自身つらくもなる。そういう意味で個人的に重く響いた作品でもありました。)
    ■既読前提の感想
    2015/01/30~02/02 記録

  • 大人買いして一気読み。萩尾望都、竹宮恵子、山岸涼子といった昔の少女マンガを思い出させる壮大さだった。

    月基地から地球を見守ってきた異星人たちがやがて日本の高校生たちに輪廻転生するところから話が始まるのだが、その過去の記憶に押しつぶされそうになる現代の高校生たちのそれぞれの葛藤や、月夢として現われる異星人たち自身の人生などが複雑に入り混じっていて読み応えがある。

  • 診察の待ち時間の暇潰しにふと手に取った
    名前は聞いたことがあったけど、特に興味があったわけでもなかった
    のに
    単行本の1巻の途中で病院を後にし、そのまま本屋に直行した

    なぜか、このままこの話を最後まで見なければいけない責任感みたいなものが生まれていた


    それで文庫本を4巻まで買って、その三日後に5巻から12巻まで購入

    すばらしい、すばらしい

    長期にあたって連載したのに、話や構成にブレがないのがすごいし
    附箋回収がなんとまぁ上手い
    涙の出てくる台詞の宝庫だと思う

    キャラクターひとりひとりの感情や、人間くささが切なくて、うまく描かれている

    10巻くらいから涙が止まらなかった


    これは、とんでもないものに出会ってしまった

    ずっと、私にとってのバイブルになる確信がある



    どこかにかえりたい
    わたしのかえる場所は、何処なんだろう
    いつか、かえれるだろうか

    ほんとうにもう、言葉では言い表せない作品

  • 思い出してまとめ読み。
    子どものころに読んでいたので、だいたいの話は分かっているのだけど。

    壮大な物語だったなあ。
    最後の最後で、ようやく前世でのすれ違いが解かれる。
    昔はわかったようなわからないような感じがあったが、今回まとめて読んでようやくよくわかった、というかんじ。

  • うーん。バブル期のドラマのような男女模様が繰り広げられつつ結局SF要素は薄いような…ESPとかも出てはくるけど。
    宇宙兄弟読んだあとだったので「KK観測の人選適当すぎだろ…」と思わざるを得なかった。テラハか。

  • 前世の記憶を持つ少年少女が再会し、過去(前世の)の因縁から様々な衝突が起きる。
    予想もつかない展開にハラハラさせられました。
    すれ違いが切なくて。

  • 一気読みするのは無謀だったな。
    途中話の重さに胸やけしてしまった。

    全部を消化するにはちょっと時間を要する、みっしりぎっしり中身の詰まったお話でした。

  • いやー、一気に読めて良かった。読むのは何回目?3回目?もっとかな?意外とよく覚えてた。流行ったもんな。一世を風靡したというか。SFと書かれてたけど、これはSFなのか。まぁ月とか地球ではない星の人だとか超能力とか前世とか。でもそういう世界観全てがすごい面白かったんだよな。倫君が人気だったみたいだけど、それほどかね。紫苑が人気なのは分かるけど。木蓮の父様が歌について教えるとことか、はじめがモードに違いないとか、好きだった箇所も覚えてたけど、それほどの感動はなかった。昔はもっと泣いたのになー。多分。しかし、木蓮のキチェは何故消えなかったんだろう。お互い好きだったのに。そして高校生で9歳年下ってやっぱ無理あるよね。しかし、この人、絵がうまいよなー。さすが少女マンガ。木蓮の美しさったらない。ちょいちょいギャグっぽいのが入るのもいい。そしてTMが似合うという欄外があったのも覚えている。今回は文庫版で欄外がなかったのが残念。読んでる間、TMの「Think Of Earth」がずっと流れていた。青春のマンガの一つだ。

  • なぜだかわからないけど、途中から視界がぼやけてよく読めないところがあったんですよね。

  • ついつい、読み返してしまった。

    月基地から地球を見守っていた人々が、転生して地球で出会う。12巻一気に読んだら、次の日もとても人に会えないほど目が腫れてしまって大変でした。

    続編がでていることを発見。まいったなあ。

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