珍しい料理マンガ。
珍しい、というのは、登場人物たちがしゃべるふきだしの中のせりふの字面だけを読んでいると、ひっじょーにおいしそうなのに、絵でみると、まったく!おいしそうじゃないという、この不思議。
でも、そういえば、槇村さんの作品はたいがいそうだよな・・・と思ったり。
それから、主人公が片思いの間は大変楽しく読めたのに、これが終盤、想い人とくっつく、という段階になると、ぜーんぜんおもしろくなくなっていく。
むしろ、緒方さんは、がんばって可奈子さんを支え、自分たちの欠けている部分をふたりで探していったほうがよかったんじゃなかろうか。
と思うのも、わたしが、「可奈子さん幸せになってー」と思いながら読んでしまったから?主人公が最初からある程度「幸せ」なのに対して、可奈子さんはいろんな部分で成功しながらも、結局のところ幸せじゃなかったから。緒方さんとくっついたときはよかったねー!と思ったし。・・・うん。最後のほうでの、空港での「好きだ」はなんだか唐突な印象がぬぐえないけれど、ほかの部分ではよかったなぁと。
あとは、主人公のお母さんがどんどん強くなっていくのがおもしろかった。人間かわるものだ。
はい、以上、まったく主人公視点ではない、読み、でした。