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- / ISBN・EAN: 4988013888647
感想・レビュー・書評
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ドイツにおけるトルコ移民という存在。トルコのEU加盟問題。犠牲祭というモチーフ。3組の親子それぞれの葛藤、すれ違い。
「死に乾杯を」
同性愛は不要だったんじゃないかな、と一瞬思ったが、やはりそれにも意味があるのか、と見終わった時に気付いた。
つまり反体制グループの所属員であり娼婦の子であり(本人は知らないが)ドイツに不法入国したトルコ人であり、更には同性愛者であるアイテンは徹底したマイノリティーであるわけで、そんな彼女が帰属するものは国ではなく、愛なのだろう。
それぞれ出会えそうなところですれ違うシーンが多くて(アイテンが本屋を訪ねた時には掲示板の母の写真は剥がされてる、息子が父を訪ねに行ったら本人は釣に行ってる等)見ていてもどかしいが、しかし旧約聖書という共通した教典を持つキリスト教とイスラム教のように、それらの絆は根っこのところで必ず交わる予感を残して映画は終わる。
久しぶりに映画らしい映画を見たなー、といったところ。なかなかよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すれ違いながらも確かな愛を見出せて、良かったというべきではあるが、一番感じたのは死は唐突にやってきてあっけなく避けられないものだということ。曲も良かった。
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ファティ・アキンさんの映画はいつどれを観ても面白い。
まあ純粋に「大好き!」ってことなので冷静な評価はできないのだけれど。
(ノイバウテンのやつだけ観てないけどノイバウテンってとこに惹かれる)
これだけどちらかと言うと社会派的な映画の要素もあったり
叙情的なんだけど、
100%そうなってないところが良いんじゃなかろうか。 -
トルコの海が印象的。最後のシーンがすごく好き。理解することはできなくても、許すことはできるんだよね。
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どこまでもどこまでもすれ違い続けるストーリーなのだけど…
ひさしぶりに味わい深い映画を観た。
噛めば噛むほど味のでる作品だから、前編で引き込まれなくても見続けてください。 -
何気ない会話が輝きを放っている。無駄なものを削ぎ落とした演出の妙か。
ラストは簡単に納得のいくものではなかった。だが、余韻に浸る内に何か見えてくるものがあった。おそらくそれは、見る人それぞれに異なったものであるに違いない。
いつかトルコに行くことがあったら、ドイツ書店に入ってみたい。素敵な出会いを期待して。 -
色んな縁がつながりあうかんじ。
愛に溢れた映画。
イスタンブールにいきたくなるー!