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- / ISBN・EAN: 4988135608604
感想・レビュー・書評
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[Letters from Iwo Jima アメリカ2006]
メモ:札幌シネマフロンティア シアター5 15:20-17:50 前売券使用 一人で観る詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
劇場鑑賞。良い作品でした、非常に良い作品だった。イーストウッドクオリティ。
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「父親たちの星条旗」のサブテキスト。
本作品を正当に理解するためには、「父親たちの星条旗」も併せて見ることをお勧めします。
本作品は、アメリカ映画である以上、「父親たちの星条旗」のサブテキスト的なものであると小生は推察します。
我々日本人は、「父親たちの星条旗」を見ずに、「硫黄島からの手紙」だけを見た人も多いでしょう。しかしアメリカ人は、当然ながら「父親たちの星条旗」を見て、なんらかの引っ掛かりがあった人たちが、「硫黄島からの手紙」を見たことでしょう。
本作品が「父親たちの星条旗」のサブテキストであるがゆえに、「父親たちの星条旗」がフルカラーに対して、大胆にも全編にわたって色をいじること(硫黄島のみ少し脱色している)を可能にしたとも考えることができます。
そして、アカデミーにおいても「星条旗」の対をなす作品だからこそ、「星条旗」ではなく「手紙」の方が、作品としての意味を持っているので、こちらがノミネートされたという推測もできます。
ここでまず「父親たちの星条旗」を見ると、「父親たちの星条旗」における硫黄島の戦争は、国内では戦費に絡んで、戦争継続の危機を迎えており、いわば戦争のターニングポイント。
しかし、この戦争は火力・兵力とアメリカ軍は、圧倒的優位に立ちながら泥沼・長期化します。
そこで、当時の資料を散見すると、日本人の死者2万人に対してアメリカの死者は、1万人弱。それだけでも火力の違いから驚きなのに、日本軍は全滅したことから考えた時、アメリカの戦闘不能の死傷者はなんと2万7千人にも達します。つまり損害レベルで考えると、同程度それ以上の被害を受けたアメリカ人にとってあの戦争は今も理解出来ない謎として残っているのです。
「なんで、あんなに硫黄島の日本軍は強かったんだ?」って感じでしょうか・・・
映画撮影準備で日本人俳優たちが、硫黄島の戦争をそんなに知らないことが、クリントイーストウッドにとって大変な驚きであったというエピソードからも、そのことを裏付けていると考えられます。
そこでクリントイーストウッドは、二つの作品を通して「戦争」で戦う男たちについて描いていきます。
「父親たちの星条旗」で描かれているのが、母親と息子を軸とした「家族」が戦争を支えていきます。人は家族を守るために戦い死んでいったと。
一方、本作品でも、二宮和也を通して、夫婦愛。渡辺謙を通して家族愛を同様に描いて物語が進行していきます。こちらも家族を守るために必死に戦い死んでいきます。
男達は、自分の家族を守る。その一点で、戦った。
つまり戦争において、その想いの強さに優劣が無い以上、火力、武力においてどちらかが勝っていても、その被害は同じだけあり、戦争によってどちらかが無傷では決してすまない、ということが伝えたかったのではないでしょうか。
更に、そのことに気づかないから、アメリカは再び同じような想いをベトナム戦争で経験したのだと・・・
このように考えるとこの2作品が同時期に公開されたことによって、単なる戦争映画ではなく、究極的な反戦映画となったと考えるのは穿ちすぎでしょうか。 -
借りた
栗林忠道いいですね。
日本軍の血の日章旗の話は描かれてなかったな。
ハリウッドで作るとポスターとかメイクの濃淡の感じが違うよね〜 -
昔、太平洋戦争の真っ只中。お互いの戦略としてキーとなる島があった。それが硫黄島。日本は硫黄島を占領されて結局は敗戦となるわけですが、それにしてもこれをアメリカ人であるイーストウッド監督が描いた点はかなり評価できる。ちょっと悲惨な映像が続きますが、みて損はありません。
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☆劇場でみて、号泣☆
そして、DVD買ってみて号泣。
硫黄島 2部作、第二弾!
日本からみた「硫黄島の戦い」
日本の気持ちがよくわかったし苦しい戦いやのに最後まで諦めない、戦士たちの力強さに感動。
キャストも満足!!! -
ちょっとちょっとイーストウッドにしては、ちょっと座りが悪い映画にできあがってしまった。俳優の問題か。もう一つも見てみようと思う。
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底に埋められた手紙が今掘り起こされる。
『父親たちの星条旗』とあわせて観る作品。
最後、西郷は何を思っているのだろう。 -
クリント・イーストウッド先生が手がける
第二次世界大戦中の硫黄島での戦いを舞台にした
日本兵達の焦燥と葛藤を描いた作品。
大抵の戦争映画は、日本兵が出てきたとしても
どこか腑に落ちない演出というものが存在するのだが
この作品では、”当時の日本人”を地で行くクオリティの演出が
成されていて大変関心した。
CGを使った上陸作戦の戦闘シーンは
プライベートライアンなどの実演して撮った作品に比べると
自然さとしては見劣りするものの、
完成度や迫力などは、実に素晴らしい出来となっていた。 -
1944年6月、日本軍の最重要拠点である硫黄島に新たな指揮官、
栗林忠道中将が降り立つ・・・。
渡辺謙の演技はさすがです。貫禄があります。