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感想・レビュー・書評
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無実の罪を着せられたまま、真犯人を追って逃亡生活(追跡生活?)に入る。結局、犯人を追い詰めて・・・後は読んで下さい。この著者も色々なパターンのストーリーを考えるなぁ。凄い。
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ちょうど読みかえしていたら、映画になるという。外国の監督さんだという。喝采。ヨハンが美男子でなかったら許さない。
むかしまよなかの当直室にて呼び出しまちながらアドレナリン大放出しながらなんどもごろんごろんしたり背筋を寒くしてよみふけった。仕事をわすれられるほどおもしろかったのがわすれられない!-
とうかさん、こんにちは!
なんとなんと、残念ながら映画の話は立ち消えになってしまったらしいです(>_<)
でも、監督さんは諦めきれなかった...とうかさん、こんにちは!
なんとなんと、残念ながら映画の話は立ち消えになってしまったらしいです(>_<)
でも、監督さんは諦めきれなかったらしく
テレビドラマ化の方向でがんばっているとのこと。
私も、ヨハンが半端なイケメンぐらいでは許せません!絶世の美男子じゃないと♪2013/04/28 -
まろんさん、いつもおいでいただいてありがとうございます!
えええ、そうなんですかなくなっちゃったんですか…ちょっといまからワクワクして...まろんさん、いつもおいでいただいてありがとうございます!
えええ、そうなんですかなくなっちゃったんですか…ちょっといまからワクワクしてたのに…
TVドラマだとこっちでは放送されるんでしょうか? 気になります~
そうですよね、鳥肌立つくらいの美しい人がいいです!!(笑)
コメントうれしいですーありがとうございます!
2013/04/30
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コチラにて語ってます。
http://edoga.blog22.fc2.com/blog-entry-142.html -
日本人脳外科医・天馬賢三が瀕死の少年を救ったことからすべての恐怖は始まった。。。
うちの周りで、この漫画が面白いと聞く事が多かったので、読んでみた。
主人公は、日本人脳外科医・天馬賢三やねんけど、いろんな登場人物が出てきて、物語も複雑で何か難しかった。
しかも、最後がどうなったんか、あんまし理解ができてへん。
でも、ただただ漫画の世界と言うよりは、
現実でも、幼少の生き方次第でその人物の内面・人生が、ガラリと変わってしまうねんなと思ったら怖くなった。
最後に出てきた、お母さんはどっちを救おうとしてんやろ。 -
memo
冷戦の「東」が崩壊していく直前から話が始まる
(テンマによるヨハンの手術)
「東」の崩壊直後に話がとぶ
領土を拡大し続けなければ死んでしまう、資本主義という歪なシステムが世界を食いつくした結果、二度の世界大戦と東西冷戦という最悪の形で近代が終わりを迎えた
テンマとヨハンは、これをどう精算すれば良いのか、という問いに、代表的に立ち向かっている
ふたりともある意味で平等主義者だが, テンマは「人間には平等な生が与えられており, 人間は本来平和を望むものだ」という考え方, 逆にヨハンは「人間には平等な死が与えられており, 人間は本来戦争を望むものだ」という考え方
ヨハンは「どうせみないつか死ぬ. 現在は絶えず帰無していく. だからこの生は虚無だ」みたいな感じかな?でもそれは, 真木悠介が『時間の比較社会学』において批判したような近代的な時間意識にヨハンが囚われていることの証でもある
ヨハンは, 近代という歪なシステムの怨念を背負わされた怪物
テンマは, 誰にでも寛容だが自分の意見がない, 平均的な日本人
二人が、西ドイツというアウェー(資本主義)に根差すことに失敗したところから物語がはじまる
テンマは人をモノ化・商品化する資本主義的な論理から逃げ出そうとして, その結果, ヨハンというモンスター(新自由主義??)を復活させてしまう
ニナは?
銃の共感の少女とテンマ、接し方次第で孤児も笑顔や生への肯定を取り戻せる
ベルリンの壁崩壊後、東ドイツ側に西側の企業がなだれこんで、東ドイツにいた人で職を失った人(元東ドイツ政府の役人も含めて)は西ドイツを、資本主義をうらんだ
旧東ドイツの土地は、ナチ時代に逃げ出したユダヤ人資産家のもので、東の政府は外国や西ドイツにいる資産家に金を払って土地を借りていた
東ドイツの孤児院は社会主義・全体主義の矛盾そのものだった
アンナとヨハン、チェコスロヴァキアの国境線辺りで2人
「明日は真っ暗だ」、一寸先は闇、これはおそらく、近代的秩序が崩壊して路頭に迷った世界の全体的気分でもある
ヨハンは分裂病?存在の根拠がないので、自分はこれまでずっと自分であり続けてきた、という感覚がない→自分の中の他者性が膨らむ、これはヴォルフ将軍も言っていること、自分の痕跡の破壊も説明がつく?
ヨハンははじめからカリスマだった、本当か?
「不安」=「対象がない意識」、「対象のなさ」が現代的
ヨハン, 絵本で倒れる, その話の直前に, 何も怖くない子供がディーターの言葉で生への執着を取り戻す話, ヨハンは自分の死を予期していて, そのときに絵本をきっかけにチェコの国境で保護されたときあるいはそれ以前の孤独を思い出した?ヨハン, 蔵書に「人類の財産か......」, 子供を清潔に死なせるヨハン, 511キンダーハイムとやってることは同じ
ヨハン「一番暗いところに、たどり着いたと思ってた......でもね......その先に......もっと暗い闇が見えたんだ」→自分の母が双子のうち一方を差し出したことを思い出した?、シューバルトになりかわることから、自分の本当の故郷を破壊する方向へ?
テンマ「望みを捨てるな!」「闇の中にいると、闇に沈みこんでしまう......」, 家族関係が希薄, 日本人社会の中に溶け込めない, 帰る場所がない, 孤独
大富豪シューバルト「自己を極めようとすると、なぜだかどんどん大きくなるんだよ............私の中の怪物がね」
精神科医が<闇>に向き合っている, フロイトの精神分析が世界で初めて<夜>の思考を...
「その怪物を倒せるのは...さらなる怪物だけじゃないかね?」
ただ殺す
ヨハンはシューバルトを(いつものパターンのように)殺すつもりだったが, 寄贈書(人類の財産)を燃やす計画に変えた, そこでテンマはロベルトを殺す(テンマはじめての殺人)
カールの母(マルゴット・ランガ―)とヨハン・二ナの母は友人で、プラハ、マルゴットもヨハンに殺されている
ヨハン、痕跡を残さない悪魔
シューバルト、三匹のカエル、ドレスデンの男に伝言、チェドック橋、母親はプラハで生きている
おとぎの国のような街
グリマー, 511キンダーハイム出身の善人, 窮地になると我を忘れて(非-人間性=聖性の解放)、英雄になる
プラハに、511キンダーハイムの院長、実験は成功していたが、ヨハン=闇の出現で終わった、いま二ナに扮したヨハンに殺される、ヨハンの録音テープ
チェコスロバキア秘密警察、東の復活
ドイツとチェコの国境に娼婦街、
三匹のカエルの2階に住んでいた、ヨハンor二ナだけ連れていかれずに、家に取り残された、スーク刑事、第二のテンマ
アンナを待っていた、絵本を読みながら、
フランツ・ボナパルタ、絵本作家、秘密警察、赤いバラの屋敷、朗読会、尊厳の剝奪、実験、「世界にはアンナと僕二人きりなんだ、アンナのこと忘れさせないで」「テープを聴いて分かった、どこへいくべきか」
「人間はね、何にだってなれるんだよ」
リーベルトの屋敷に、あの日「怪物」がやってきた
「この宇宙のほとんどが”死”なんだから」
秘密警察への恐怖は幻想だが、そこから本当の悪魔が生まれた、二ナ(と母親?)の目の前で研究員全員を殺した(46人)
「メフィストとファウスト」、511の生き残り
まだ赤いバラの屋敷の実験は続いている。悪魔は弟子を手に入れた、独裁者を創り出そうとしている
トルコ人街、再開発でなくなりそう、ペトル・チャペック、役人の子、条件付きの愛親から、チェコからドイツへ、朗読会で洗脳、西にも東にも何もなかった(ただ殺しただけ)、全く未知の光(フランツ・ボナパルタ)
ボナパルタ、秘密警察、理想の男女を引き合わせて子供を産ませ、朗読会で洗脳、西側の世界を破壊するために、でも双子の母に恋をして、実験を終わりにした「怪物になんかなっちゃいけない」
「人間の善悪の根幹を破壊するということが、何を意味するのか......!!」「人間の中の怪物を目覚めさせることで、何が起きるのか......!!」
「感情は......どこかわからない所に......迷い込んでいたんだ......」
ヨハン父は殺され、母は反政府運動で逃亡
「僕の中の怪物......僕の中じゃなかった......外側にいたんだ」
「夢から覚めたんだ」ヨハンにしかない記憶、差し出された
ルーエンハイム(=511キンダーハイム?)、で起きたことは何の換喩なんだろう、ある日身の丈に合わない大金が、疑心暗鬼になる(幻想の恐怖におびえる)
'50 ニーダーザクセン州、ツヴァイフェルシュタット、集団ヒステリー
ドイツ系チェコ人はドイツ敗戦により故郷のボヘミア地方を失った
ロベルト何者?アドルフ・ラインハルト、グリマーの友人
____が怪物をつくって、____が怪物をよみがえらせた
ラスト, 『わたしは真悟』のラストと同じモチーフ, 集団ヒステリーによって街中で住人どうしが殺しあう現象
絵本, 分身, 一方は自分の居場所(名前)を求めて自分の居場所を破壊し続ける(ヨハン), 他方はなまえなんかなくてもしあわせよ(二ナ)
●時系列で
チェコ・スロヴァキア秘密警察のクラウス・ポッぺが主導した極秘計画=命の選別によって(西側世界を壊せるほど)優秀な人間をつくる計画により, ヨハンとアンナが生まれる.
(父親が秘密警察側の人間で, 母親が騙されていた. 同時期に, ドイツの「バイエルンの吸血鬼」シューバルトと, 双子の母親の旧友マルゴット・ランガーとの間にカールが生まれる)
双子はチェコのアパート(3匹のカエル)で母親と共に暮らす. (このときシューバルトが訪問)
しかし, ポッぺは双子の母に恋をしてしまい, 罪悪感から計画に関わるすべての人間を殺して足を洗おうとする.
(アンナ(と母親?)が赤い薔薇の屋敷に連れていかれ, 暗闇のなかで食事の回数だけ数える)
殺害は双子の完成を祝うパーティで行われ, 現場にはアンナがいた. ポッぺはアンナを慰めるため, 「人間は何にだってなれるんだよ. 怪物にならないで」と声をかける.
アンナは家に帰り, ヨハンに洗いざらい話す. (このとき母親は?) のちにヨハンは, アンナの体験を自分の体験だと思い込むようになる.
双子が行くあてもなくチェコ・スロヴァキアと東ドイツの国境で倒れているところを, 東ドイツの軍人ヴォルフ将軍が保護する. (ヨハンは目覚めたとき, ヴォルフ将軍に気分を尋ねられて「あなたもじきに分かりますよ」と答える =「わたしがヴォルフ将軍であるという証拠はどこにあるんだね」)
アンナは愛の溢れる良い孤児院へ, ヨハンは511キンダーハイムへ入れられる.
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サスペンスとして、20世紀初年よりだいぶストーリーがハッキリしているので読みやすいと感じた。
現実味はないが、どこか現実味を感じさせるくらい、WW2からベルリンの壁崩壊までの期間、東ドイツなどは混沌としていたのかと感じさせてくれる書籍だと思う。
遠い過去ではなく、まだ一世代前の過去まで行われていたのではと想像すると、日本がとても平和なんだと思ってしまった。。。
「僕を見て。僕を見て。」のセリフはとても頭に残るものでした(笑) -
自分が子供の頃にはやっていたのを思い出し、大人買いして読んでみた。
当時は8巻くらいまでは読んでいたが、今回は最初から最後まで読んだ。
改めて読むと、かなりその場しのぎなストーリー展開で、
けっこう無理したストーリーだなと感じた。
もしかしたら、心理サスペンスみたいなジャンルが流行ってた時代があったんで、その頃に勢いで書いていたのかな。 -
10年ぶりに再読。
「人の命は平等じゃない」
そう言いながら美味そうに肉を喰らうエヴァの残酷さと、その言葉に苛まれる主人公テンマの苦悩のコントラストから始まる最高の漫画の一つ。
謎がじわじわ広がっていく風呂敷の広げ方が天才的。
困ったらいつも敵側が助けてくれる謎展開がたまにきず
それでも魅力的なキャラクターと物語展開に惹きこまれていった -
人間の怖さ。心の中にあるのですね。