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- / ISBN・EAN: 4582114155587
感想・レビュー・書評
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タイトルが示すとおり、全曲クラシック・カヴァー集である。
ホルストの『惑星』の一曲「木星」に日本語詞をつけて歌った「Jupiter」でデビューし、その後もを折々にクラシックのカヴァーを発表してきた彼女だが、全曲クラシック・カヴァーのアルバムはこれまでなかったのだ。
どのサイトで見たのだったか忘れたが、平原綾香のクラシック・カヴァーについて、ネット上で「ぽっと出のJ-POP歌手なんかに、クラシックの名曲を歌ってほしくない。せっかくの名曲の格が落ちる気がする」と書いていた人がいた。いやはや、じつに狭量な物言いである。
クラシックに思い入れがない私などから見ると、平原綾香は一般のJ-POPファンにクラシックの魅力を知らしめ、クラシック・ファンの裾野を広げた功績で表彰されてもいいくらいだと思うけれど……。
さて、今回のこの新作、クラシック・ファンにとってどうかはわからぬが、私にとってはなかなかよい。
「Jupiter」「カンパニュラの恋」「ノクターン」など、既発表のカヴァー曲を再収録しているほか、2曲の先行シングル「新世界」(原曲はドヴォルザーク。一般には「家路」「遠き山に日は落ちて」として知られる第2楽章)と「ミオ・アモーレ」(原曲はプッチーニ「誰も寝てはならぬ」)も収録しており、クラシック・カヴァーのベスト集にもなっている。
クラシックばかり集めたとなると、一本調子の退屈なアルバムなのではないかと心配する向きもあるかもしれないが、けっしてそんなことはない。
ピアノのみの静謐なアレンジでしみじみと聴かせる「Moldau」(原曲はスメタナ「わが祖国」)もあれば、ハードなギターが全編を彩るロック的アレンジの「ロミオとジュリエット」(原曲はプロコフィエフ)もあり……と、5人の編曲家が技を競い合うアレンジは多彩で、聴く者を飽きさせないのだ。
「新世界」のドラマティックな盛り上がりも、“もう一つの「Jupiter」”という趣で素晴らしい。
個人的にいちばん気に入ったのは、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」をカヴァーした「pavane」。夢幻的な美しさをもつ絶品である。
アルバムのオープニングに据えられているところを見ると、きっと平原綾香およびスタッフもこの曲が気に入っているのだろう。
「亡き王女のためのパヴァーヌ」といえば、ブラジルのエウミール・デオダートがセカンド・アルバム『ラプソディー・イン・ブルー』で披露したカヴァーも好きだったなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
my classics!シリーズはどれもいいですよ~。
「カンパニュラの恋」「モルダウ」が特に好き。
彼女の低音は私の癒し…いつ聴いても落ち着く。 -
TSUTAYA DISCAS
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この方の音域はすごく広くて、カラオケでうたえません。ほんとに声が楽器みたい。ノクターンいいね〜
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母の日のプレゼントにレンタル(笑)
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クラシック楽曲のメロディをモチーフにしたナンバーばかりを収めたアルバム。最後はやはりJupiterとなる。格調のある歌の解釈と歌声で感心するとこもあるが、ワタシには格調がありすぎでした。
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知っているクラシック音楽が、
より聴きやすくなった(私はクラシックが苦手)。
ドライブしながら聞くような音楽ではないが、
寝る前やリラックスしたい時に聞きたい。 -
それぞれの曲の世界を見事に演じていると思います
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ん~・・・微妙
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★★★★★ Last.fmを見れば一発で分かるくらいわたしの平原綾香贔屓は凄まじいッスw 特にクラシックが好きというわけではないわたしが、毎日聴いちゃうくらい、12曲中1曲も外れが無いという素晴らしいアルバムです。