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- / ISBN・EAN: 4527427644496
感想・レビュー・書評
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2012年 地球滅亡まで あと5時間。。。
閑散とした街で、独りゆっくりと電動車椅子を走らせる男の頭上には、尾を引く真っ赤な彗星。
シュールな映画かと思いきや、すぐに舞台は1982年に飛び昭和の青春ドラマに変わる。
その次は2009年。シージャックに巻き込まれたひとりの女子高生の前に現れた正義の味方。
そして1975年。解散直前のパンクバンドの青春群像ドラマが始まる。
全く関連性のない4つの時代の4つの物語が、ひとつの曲を通じて繋がるラストが見所です。
たくさん散りばめられたピースが、時空を超えて最後に全て回収されたときの爽快感がGood!
手先の器用な日本人らしい緻密な脚本と、ナンセンスな設定で日常を演じた俳優が光りました。
ひたむきな"正義の味方”をごく自然にカッコよく演じた森山未來が良かった。
気弱だが自分を持っている大学生を演じた濱田岳も良かった。
ドライに割り切れない大人の音楽プロデューサーを演じた大森南朋も また良かった。
嫌味なセリフを心地よく聞かせる 石丸謙二郎も名優だ~ね。
巻き込まれた感満載の困惑顔の多部未華子ちゃんもよかった、よかった。
ゴレンジャーに始まり、今まで生きてきた時代が描かれ、2012年大団円を迎える・・・。
昭和40年代生まれは、この映画のターゲットど真ん中でしょう。
正義の味方。音楽は世界を救う。
♪僕の孤独が 魚だったら 巨大さと獰猛さに 鯨でさえ逃げ出す
オレは死んでないぜ オレは死んでないぜ
音の積み木だけが 世界を救う♪
"俺達がさ この時代で届かなかった想いがさ 時空を超えて繋がってくる オレはそう信じてる”
(130519鑑賞)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
友達に勧められてみました。
最後のネタばらしみたいなところが、
伊坂さんらしい作品だなぁと(*^^*)
現実にもこうやって、
何か繋がりってあるものなのかなぁ?
気づいてないだけで、どこかにドラマみたいな繋がりがあるのかな☻ -
音楽がよかった。
伊坂さんと斉藤和義さんがぴったり。
音楽を楽しむ映画だと思った。
曲が持つ、時代を超えて与える影響を伝える映画。
これはどの曲に対しても言えると思う。 -
★★★★☆
見事な構成力
【内容】
2012年、地球滅亡まで、あと5時間!1975年、売れないパンクバンドが最後に放った1曲が、めぐりめぐって、奇跡を起こす!
【感想】
これは面白い!
「時空を超えた、群像劇だなぁ。面白いなー」って見ていたら、オチで更に倍増しました。曲としての「FISH STORY」のオチも良かったのに、さらに倍です。
「はらいたいらさんに3000点。更に倍!」です。
伊坂幸太郎原作。原作がイケてるんだろうなコレ。
観客を混乱させることなく、複数の時間軸を扱った監督も見事です。
劇中に登場するバンド「逆鱗」は出演者によってCDアルバム「FISH STORY」をリリースし、実際にデビューしちゃったそうです。コレは欲しい。-
2013/04/25
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2013/04/25
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邦画にしては珍しい「爽快エンディング」を謳った伊坂幸太郎原作の映画。
あのセックスピストルもデビューする前、日本では誰の耳に届くともなく、製作された「フィッシュストーリー」という曲が、世代、人間を経て未来の隕石衝突を防ぐという、なんでもありな設定。
この「いろんな世代」という設定が絶妙で、過去・ちょっと前・現在を行き来する時、最初はそれぞれの関連性がわからない。
観ている者は
「あ、これ、あの時の息子かな」とか
「あの時のレコードか」なんていろいろ想像しなければいけないので楽しい。
そういう想像とは別に、売れないパンクバンドがレコード会社にクビを言い渡され、最後に出すレコードを売れ線か、信じる音楽をやり続けるか、悩む姿がまたいい。
伊藤淳史のベース、似合ってんじゃん。
高良健吾は、当然ハマり役。
そして、エンディングでは懇切丁寧にその繋がりを全部繋げて見せてくれる「前代未聞の爽快エンディング」となっているのだ。
気持ちいいね。 -
馬鹿馬鹿しいんだけど、なんかにやけちゃう現代風ファンタジー
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森山未来がカッコよく見えた作品?
そして、チビノリダーいいですねぇ~!! -
あと5時間で世界が滅亡する・・・という、むちゃな設定。
しかも、「正義の味方が歌で世界を救うんだ!」という伏線が最初に張られて「どうなることか」と思いました。
繋がりがあるのかないのかわからない物語が展開していき、どうやって収束するのかなあと思いました。
しかし、見事にその物語が一つになっていきました。
人の運命というのは、どこで変わるかわからない。
ほんの小さなことが、人の運命に関わっている。
人と人のつながり、時の流れの面白さを感じた物語でした。
登場人物一人ひとりはこの大きな流れをしらない・・・というのもイイですね。
斉藤和義ファンで、「フィッシュストーリー」のプロデュースをしたと聞いたのですが、あんまりせっちゃんぽくなかった。
売れそうにないけど、なんとなくハマってしまうような曲でした(笑) -
たったいま観終わった。
観終わると面白かったな、というような作品。
全てが繋がった時の爽快感が半端ない。
森山未来のくだりが最高。
多部ちゃんも高良くんもがっくんも、和義さんまで出演・関係者がわたしのツボ揃いすぎ