ミルク [DVD]

監督 : ガス・ヴァン・サント 
出演 : ショーン・ペン  エミール・ハーシュ  ジョシュ・ブローリン  ジェームズ・フランコ  ディエゴ・ルナ 
  • ポニーキャニオン (2009年10月20日発売)
3.93
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感想 : 239
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013909243

感想・レビュー・書評

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  • 牛乳の映画だよって言われて観たら全然違った。

  • いい!偏見に凝り固まった古典的な脳の持ち主これをみて脳みそアップグレードするのをお勧めする。
    まだ見てない本人バージョンを観たい。

  • 希望だけでは生きられない。しかし希望なしでは生きられない。この、マイノリティにしか直視できないリアリズム。ショーン・ペン演ずるハーヴェイ・ミルクの、死を予期したかのような悦びの表現に胸潰れる思いだった。

  • 個人的なことは政治的なことである、という言葉を思い出した。
    自分の問題の解決に取り組むことは、結局同じ問題を抱える誰かを助けることになるということ。

  • 実話を基にした映画。
    ゲイものの映画が好きなワタシは無条件に良かったなと思ってしまう節があるのですが、どうしても結末にもどかしさを感じてしまいました。

    劇中に、
    「親に、隣人にカミングアウトしなさい
    ゲイについての間違ったイメージを壊しましょう」
    という演説(本当はもっと長い)があって、少し勇気を貰えました。
    ワタシは友人や知人で、この人たちなら解ってくれそうと思う人にカムしていますが、親となると話は別です。でも、対大切な人だからこそ、いつかは言いたいですね。

    (10,02,03鑑賞)

  • 米アカデミーでも話題になった、ガス・ヴァン・サントが同性愛者の公民権運動家を扱った作品。実験国家とはよくいったもんだ。

    なんやらツ○ヤさんのDVDが壊れていたのか、途中飛ぶことがあって残念ながら計5分間ぐらい観られていない。100円レンタルでお世話になってるんで、悪くは言いませんが。

    脚本のうちどこまでが実話ベースなのかよく知らないけれど、当事者が多く生存していて資料などのリサーチもしやすい事象であっただろう。そして、もちろんガス・ヴァン・サント自身の意向もあり、変なバイアスはないように思う。画作りもさすが。ショーン・ペンを筆頭にキャストの演技は素晴らしい。

    遺言テープで回想するという形式も、この実話なら妥当な選択か。ただし、市政執行委員への立候補時など、ハーヴィーの人物像は彼がアメリカでは有名な偉人であるためか多少の前提があって語られている。

    冒頭、物語はハーヴィーが駅で口説いた男と誕生日を祝うシーンから始まる。ハーヴィーの経歴とこれまでのシーンで大体の映画の方向性がわかる。

    一部の人には受け入れ難い同性同士のキスをキャメラは捉えて放さない。映画はオーディエンスに問いかける。
    そして、恋人という極めて私的な関係性と、それとは対照的に、何一つ(社会的に)成し遂げていないというハーヴィーのわだかまり。

    ゲイだとカミングアウト出来ない会社員から始まり、ゲイの解放区のカメラ屋店主、ゲイ運動家、そしてマイノリティ代表の政治家へ。決して善良な人間としてのみ描くわけでもなく、しかし、「代弁する」ものとしてのハーヴィーの変化が、観るものを惹きつける。

    そして、同時に進む彼のプライベートの変化が、彼を試すようだ。ゲイとして認められるということは、ハーヴィーにとって大事な恋人との生活を守るということに繋がる。なのに、それが彼の活動の精力さに反比例するように崩れていく皮肉。恋人の自殺に泣き崩れるハーヴィーがなんとも切ない。頭を打ち抜かれた際に窓からオペラの悲劇が見えるカットは泣ける。

    そんな彼が、政治思想的な敵対勢力でなく、「家族」というプライベートを守りたいホワイトによって殺されるというのは、史実としても興味深い。

    ゲイの公民権運動の経緯だけでなく、社会的偉業と個人の人生という関係の難しさをストーリーとしてまとめあげている脚本は巧い。

  • 『ブロークバック・マウンテン』を同性愛の純愛映画とするなら、『ミルク』は同性愛の社会問題を描いた作品。どちらも同性愛の認知を高める良作だが、『ミルク』は実在の人物の話なので訴えかけるものが大きい。舞台は激動の70年代。マイノリティへの賛同が深まると同時に反対運動も激化した中で、希望を捨てずにゲイの権利を叫び、逆行に負けずムーヴメントを起こしたミルクに深く感動。

    彼や彼を取り囲む人物の内面描写が秀逸で、普通なら単なる悪役で描かれそうなダン・ホワイトの殺害までの内面もちゃんと見えている。実在の人物ハーヴェイ・ミルクを真に迫りながら細やかに演じたショーン・ペンや、他の俳優陣の好演も光る作品。真実が欠くことなく、見事にドラマティックに脚色されていて、最期に考えさせられることは大きい。

    ガス・ヴァン・サントが久しぶりに王道な映画製作をしていて、最近の作品にはまらなかった人でも観やすいので、是非。長文且つ乱文、悪しからず。

  • 考えるまでもなく、マイノリティだって堂々と愉しく生きる権利がある。
    一部の人々に徹底的に抑圧されつつも希望をもち諦めない人間
    の力に圧倒された。
    ミルクがナンパした男の子といちゃいちゃしてる時の幸福そうな雰囲気が暖かくてこっちまでにこにこしてしまった。
    彼らは病気でもなんでもない。
    好きになる性別なんてどうだっていいじゃないか。

  • 希望だけでは生きていけないけれど、希望がなければ生きている価値はない。

    これもひとつの革命だなと思った。
    抵抗の中心にはいつも激しい怒りと悲しみが燃えてるなあ。

    信念を貫くこと。
    犠牲を恐れないこと。
    かけがえのない仲間を持つこと。

    楊令伝を傍らに読みつつ、革命のことばかり考えてる最近。


    ショーン・ペンはすごくチャーミングだったね。

  • ガス・ヴァン・サント久々のメジャー作品。
    しかしとても丁寧に撮っていて胸に深く込み上げるものがあった。
    ハーヴィー・ミルク。アメリカ初のゲイの公職議員。
    彼が成し得たことと同時に失ったもの。
    決して彼は聖人君子ではなかったと思う。
    ただムーブメントだろうと何だろうと、
    彼が人々に希望を与えたことには間違いない。

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