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夏時間の庭 [DVD]

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監督 : オリヴィエ・アサイヤス 
出演 : ジュリエット・ビノシュ  シャルル・ベルリング  ジェレミー・レニエ 
  • ¥ 3,629 (参考価格 ¥ 5,040)
  • 紀伊國屋書店 (2009年11月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4523215038393

夏時間の庭 [DVD]の感想・レビュー・書評

  • パリ郊外の小さな町ヴァルモンドワ。美しい庭園が広がる一軒の邸宅。そこは名のある画家だった大叔父が生前使っていたアトリエで今は母が1人で住み家と大叔父の膨大な美術コレクションを守っていた。
    そんな母の75歳の誕生日に3人の子供たちが久々に顔を揃えます。
    それぞれ独立し忙しい毎日を送る兄妹に負担をかけてはならないように死後の準備を進めていた母。
    そして自分が死んだら家と美術品を売却処分して欲しいと頼むが兄妹たちはそんなことはしないと反発します。
    急逝した母が残した一軒家と貴重な美術品の数々を前に、母への想いと甘くない現実との間で揺れる3人の子供たちの姿を静かに見つめたドラマです。
    ジュリエット・ビノシュとジェレミー・レニエ共演作品で美しい絵の数々と素敵な庭が見所の映画でした。ジュリエット・ビノシュはあまり好きな俳優さんでは無かったですがこの作品を観て少し好きになりました。

  • こうやって家族の歴史ってできていくんだろうなあ。

    役者さんの演技や間の取り方が、この映画の全体の雰囲気を構成している。

  • 穏やかな日差しの中ワサワサした鬱蒼とした緑の中を行き
    そこを抜けると芝生の開けた空間に出る
    子供達も、大きな犬も嬉しそうに駆け回る
    ヘキサゴンタイルの床のキッチンでは家政婦がせっせと料理をしている
    そして庭のテーブルでのランチ

    序盤のここまでの流れだけで、なんかぐっと掴まれてしまった
    理想の家と庭と生活

    子どもたちが「神聖すぎる」と形容した母親の家には
    美術品が並び、高価な工芸品も日常の中に溶け込んでいる

    そしてそれらの財産分与へと話は進んでいく

    わたしだったら「絶対残す」派であるが、
    それらのモノ、地域、生活スタイルが現代を生きる次世代には重荷になるであろうことも、
    その審美眼は見抜いていた

    家政婦が日用品であると勘違いして
    形見分けの申し出に遠慮がちに花器を譲り受けるエピソード

    でも、家政婦が譲り受けた花器こそ、唯一救われたように感じさせる
    いくら価値のある美術品でも、工芸品は日常で使われてこそ輝く

    という下りがあるのにこれが「オルセー美術館の全面協力」の映画ってところが面白い

    当の母親は遺して存続させることに執着はしていなかった
    一方コローへの執着を拭いきれない息子
    逆に年頃で少し問題を抱える孫娘は、まるで興味がないのか仲間を呼んでドンチャン騒ぎを計画する
    わたしたちはそれに胸を痛めるが、彼女の心の中に祖母は生きていた
    もしかしたら家族の中で、祖母の意向を一番理解していたのは彼女なのかもしれない
    いつかひ孫を連れておいでと言ってくれたという言葉を胸に、壁を越えて進んでいく姿がとても象徴的

    美術品、工芸品もすごいのかもしれないけど、やっぱり庭
    それから、建具などの調度に釘付けでした
    ドアのね…陶器のね…オーバルのドアノブね
    憧れです
    ドアをあっち面とこっち面で塗装の色を変えてるのとか
    散らかってるようで絶妙なバランスを保っている様々なアイテムとかね
    どうしたらあんなにカッコ良く日常に溶け込ませることができるんだろう

    母親役の女優さんもホントかっこよかった
    あんな風に白髪を活かしたおばあちゃんになりたい


    余談ですが、現代と老人との齟齬を電話機で表現するの、昨日見たばかりの「最高の人生をあなたと」でもモチーフとして使われてて
    電話ってそういうアイテムなんだなと思いました
    「字もでかいし!」って昨日も聞いたセリフだわ


    (L'HEURE D'ETE / 2008)

  • オルセーにいったばかりだからなんだか不思議な感じ。

  • オルセー美術館20周年記念に作られたもので、オリヴィエ・アサイヤス監督作品。正直言って、退屈だった。期待していたほど映像が綺麗なわけでもなく、ストーリーも遺産相続がメインだし、寝不足だったせいでうとうとしてしまった…。
    でも、緑に囲まれて、多くの美術品が無造作に置かれた家はとても素敵で、こんな家に住めたらなぁと思った。どんなに高価な美術品であっても、美術館よりも似合う場所は必ずあると思う。

  • 庭、家、素敵でお上品なお金持ちのかおり。
    公開当時に見て結構好きだったと思ったのですが、今回見て思ったのは終わり方。確かにこんな終わり方だったけど、どうしてそうなったの?

  • Maison Hermes Le Studio

  • オルセー美術館て、アンティーク家具とかも展示されてるんですね☆ 
パリの邸宅やら、住まいがお洒落だなー感じます。

  • 弟がかっこよかった。
    家がすごく好きなんだけど、話がお金とか現実的すぎる。
    ジュリエット・ビノシュがわりと好きだ。

  • 解説:

    フランス・オルセー美術館20周年企画の一環で製作された、美しい芸術と印象派を思わせる自然を堪能できる感動的な家族ドラマ。

    母から遺された貴重な美術品を整理する兄妹たちの姿を通して、いつの時代も変わらぬ人の心を描きだす。

    主演はオスカー女優のジュリエット・ビノシュ。

    フランス映画の異才、『イルマ・ヴェップ』のオリヴィエ・アサイヤスが監督を務める。

    スクリーンを彩るコローやルドンの絵画、アール・ヌーヴォーの家具など、色あせることのない本物の重みが印象深い。

    誕生日を祝ったばかりの母親(エディット・スコブ)が亡くなり、3人の兄妹(ジュリエット・ビノシュ、シャルル・ベルリング、ジェレミー・レニエ)たちは母が遺してくれた美しい邸宅と美術コレクションを処分することにした。

    遺品の相続処理が進む中、3人の心はそれぞれの思いで揺れ動く。

  • なんだかあんまり印象には残らない話なんですけど、共感を呼ぶ話でした。あるある感。なぜ退屈せずに観れたのかよく解りませんけど、観れたってことは面白かったってことなんだと思います。どこがっていう風には説明出来ないんですけど(´・ω・`)

  • オルセー美術館の開館20周年を記念して制作されたフランス映画。
    美しい美術品や家(館)を基にした家族、遺産をテーマにしている。
    日本人もこのくらい生活や家、家族を愛して欲しいものだと日本人であるがゆえに思う。

    出てくる家族はとても洒落た関係で恰好が良く、テーマや感情の深さをさりげなく表現しつつ、深追いしない、ある意味とても西洋的なクールさを感じる。
    また、ふと小津安二郎の映画を思い出させるのはテーマの為か、観客の視線の為か。
    その意味では小津の映画を越えてはいないが、
    ごく一部?の西洋のハイソな生活レベルを人間と共に魅せてくれる。

    長男を主人公とするのなら、娘との親子の関係での違和感に感じるのは最初に出てくる、母と長男の親子関係との「過ごした時間の違い」、若しくは「不連続性」から来るものか?それでも映画の最後に母とその孫にあたる娘が繫がる。

    「トリコロール/青の愛」の主人公、ジュリエット・ビノシュが出ている。
    俳優は皆上手いですね。

    これをお勧めしてくれたI先生に感謝。

  • オルセー美術館の開館20周年を記念して制作されたそうで、有名なアーティストらの名前が映画のなかでもたびたび登場します。その方面に明るくない私には聞きなじみのない名前が多かったですが。

    映画の中で描かれている、芸術作品に対する価値観には共感できるところがありました。たとえば、家具や花瓶のような作品は使ってこそ価値があるのであって、美術館の中に閉じこれてしまっていては作品が死んでしまうという実用主義?といったらいいのかそういうような考え方。あるいは、実生活のために(もっと言えばお金のために)家族が遺したものを売り払ってしまうことの是非。こういうタイプの映画を観たのは久しくない気がするので、とても興味深かったです。

    ただ、これは個人的な印象なのかもしれませんが、あからさまにそれらの主題を提示しているところが(ひねくれているかもしれませんが)作為的に思えて好きになれませんでした。たとえば、美術館に寄贈した家具が展示されているところを観光客の一団が通り過ぎるのですが、ある観光客は電話をしてまったくその家具には関心がない様子…というシーンがあるのですが、そこは、そんなもっといい演出があったんじゃなかろうかと思っていました。

  •  パリから50分程の田舎町で一人暮らしだった母があっけなく亡くなる。

     パリ在住の長男、ニューヨークで活躍する長女、上海のビジネスマンである二男は、母が暮らした家と遺品との処分に思い悩む。その家と遺品は著名な画家であった大叔父(つまり母の兄)が残した広大な庭と屋敷とおびただしい数の美術品の数々であった。なにしろ、日常使いの机さえもが、いわゆるミュージアムピース(美術館の展示品クラスの代物)であった。また、それ以上に、三人にとって家族が生まれ育ったかけがえのない思い出の家であり品物たちである、ハズだった。
     だが、海外で生活する2人には、思い出の詰まった家への思い入れは薄く、家も美術品も処分されることになってしまう。長男が「決して売らない。子供たちに引き継ぐんだ」と言い張ったコローの秀作(一見すれば平凡な田園風景を描いたコローらしい逸品であることがわかる)もオークションにかけられてしまう。件の机などのごく限られたものだけが、かろうじてオルセー美術館に寄付され散逸を免れるのだが、それとて相続税対策でしかなかった。

     叔父の遺作群とコレクションされた数々の美術品、広大な家と庭。それら全てのものがそれを守り続けてきた母の思い出とともに、ひとまとまりのかけがえのない「家」だというのは長男一人のむなしい思い入れにすぎなかったのだ。
     母の遺言に従い、心ならずも「家」を売り、町はずれの墓地で母の埋葬手続きを済ませた帰り道、長男は一人運転しながらさめざめと涙を流す。本当に静かに一人で音も立てずに泣く。
     こんなに清らかなフランス映画は初めてだ。私の知るフランス映画とは、登場人物の一人残らずが心を病んでいて、皆頭の中は「エロス」が充満しているという類のものが全てだ。
     フランスとこの国の映画に対する見方を改めなければならないかもしれない。米国と中国に移住してしまった2人が失ってしまった何か、パリに生活し続ける長男だけが最後まで守ろうとした何かは、フランス人が代々培い守ってきた芸術と文化であるかもしれない。それは芸術や文化を守るという高邁な行いというよりも、むしろ家族が守り受け継いできた品々と家族の思い出という卑近なものであろう。ワイン飲んで奔放な恋愛に溺れてるばかりじゃない、麗しいフランス人の姿は新鮮な驚きでさえある。
     この映画がオルセー美術館20周年の記念企画であることも頷ける。展示室に何気におかれた一品一品には、目に見える芸術性ばかりではなく、その一品を愛し守ってきた人々の目に見えない物語が籠められているのだという主張がこの映画には貫かれている。
     墓地の帰り道一人泣いていた長男は、娘の非行にも辟易していた。洋服を万引きし、盗品を売りさばき、コカインを吸って補導されても「へっ」てな具合に全く懲りていない。祖母の家が売られちゃう前に駆け込みで、仲間を大勢集めてどんちゃん騒ぎのパーティーをやる。著名な芸術家のアトリエであり、祖母がひっそりと暮らした田舎の家に、最新の音楽をガンガン架け仲間とコカインを吸い、いかれた踊りを踊る。
     だが、ひとことしんみりという。
     「おまえに子供ができたら、一緒に遊びに来るんだよって、おばあちゃん、言ってたんだよねえ」
     
     こころあたたまるっていう形容詞がふさわしい初めてのフランス映画であった。
     次にパリに行くことがあって、オルセーを訪ねることができたなら、必ず見なくちゃならない一品が、ひとつできた。

  • 惜しい。
    すごく素敵なストーリーだし映像なのに
    なんだか惜しいのだ。

    こんな素晴らしい家があったらどんなに苦労しても守るのに。

  • 長男が一番家族の在り方に執着するね
    ピエールの役者さん気になる
    声にはっとした
    終わり方はすきじゃないけど、まあいいや
    綺麗な子がいたな

  • この作品を観て、ふと小津安二郎の「東京物語」を思い出しました。お国は違っても、親戚同士が集まる場って、似たようなもんなんですね。

    美術館に収められてしまった机や花瓶は、もう家族で集まる「夏時間の庭」が無くなってしまった事を象徴しているかのようでした。

    オリヴィエ・アサイヤス監督の作品、もっと観てみたいです。

    (2008年 フランス)

  • 重荷だなんて思ってないのに

  • お国が違っても、同じ人間模様。

  • 早稲田松竹/ラストで高校生たちが集まって騒いでるところ◎

  • 映像がとても素敵。
    ゆっくり流れる時間が素敵。
    オルセーが協力しているだけあって
    たくさんの美術品がどれもとても素敵。

    ジェレミー・レニエって「ある子供」と「ロルナの祈り」の
    イメージが強すぎて気弱な印象だったんだけど
    今回はそれを払拭するほどいい男だった(私的に)


    【夏時間の庭】
    http://www.youtube.com/watch?v=9ytYMVFWM7c

  •  パリから列車で50分の距離にある、有名な画家とその姪にあたる主人公の母が住んでいた、コローの絵やその当時の価値ある美術品に囲まれたおもむきのある家。そこで主人公の母の誕生日に息子たちの子供たち、つまり孫たちが遊んでいるところから始まり、その孫の一人が友達と売却の決まったその家にいるところで終わる。その家と自然と美術品が一体となった映像は本当にすばらしい。ストーリーとしては、母がなくなり、二人の息子と一人の娘のうち、残された家を残したいと思っているのはフランスに住む長男だけで、ほかの二人はフランス以外の地で生活をしているので、多大な相続税の問題もあり、家は多くの美術品とともに売られることになる。フランスで有名な相続税の物納の様子も見られる。オルセー美術館の20周年企画として、全面協力のもとで制作された映画であり、途中で美術館も修復や保存の舞台裏まで見せてくれる。

  • 大叔父の遺産。ポール・デラック、画家。コレクター。最後に愛したのが母。
    暖房機屋の父は72歳で死ぬ。長男はその時に10歳。
    遺産を売り三等分するようにフランスに住む長男は母の75歳の誕生日に告げられる。母は回顧展後に急逝。
    長男は子供達に遺産を残そうとする。アメリカに住む妹と中国に住む弟は売却を希望。絵画と家具は相続税対策で寄付。
    オルセー美術館に飾られた家具を見に行くが、客は素通り。
    家政婦に渡した花瓶は価値のあるものだった。
    長男の娘が盗みと大麻で長女が補導。家に帰ると弟が電話で指示され
    薬をトイレに流していた。
    家を渡す最後の週末は子供達が大麻パーティ。
    大叔父の話を祖母がしてくれた。
    祖母に、あなたの子供ができたらつれて来なさいと言われていた。

  • 「変えたくないけど変えざるを得ないものってあるよね」と、見た後に寂寞の思いを感じる良い映画でした。

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