- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988135779588
感想・レビュー・書評
-
(Amazonより)
9歳の少女エスターには、悪いことばかりが付きまとう。生まれ故郷のロシアでは孤児となり、以前の育て親は火事で亡くなり、エスターだけが助かった。でもコールマン一家に養子として引き取られ、ようやく彼女に平穏が訪れた。そう、クラスメートが高い滑り台の上から転落するまでは。孤児院のシスターが誰かに殴り殺されるまでは。そしてエスターの新しい母親が、あの悲惨な火事は本当に偶然だったのかしらと疑惑を抱くまでは……。ダークキャッスル・エンタテインメントが贈る、衝撃のサイコスリラー『エスター』。謎、疑惑、そして恐怖が、万力のように観る者の心を締め上げる。可愛くて、賢くて、独創的で、とっても情緒不安定な女の子エスター。出会ったら、二度と忘れられない。
GYAO!の木村くんの配信番組で映画通のLiLiCoさんがお勧めしていて アマプラで無料配信していたので観ました。
エスター役の女の子はもちろん、他の2人の子役もみな演技が上手いなと思いました。
若い頃はホラー系は割と好きで 『13日の金曜日』とか『エクソシスト』など観ていましたが 最近はあまり観なくなっていました。
エスターがお義父さんを誘惑しようとした時の化粧には ちょっと笑いかけてしまいましたが...
エスターの狂気ぶりがとても伝わってきます。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『この娘どこか変だ』
この不気味な表情に添えられた,まんまのコメント。
子供がやらかすホラー映画は好きじゃないのだけれど、一度目にしたら最後、手に取るまでは帰さないよ…無言の圧力に押されて、レンタルしてきた1本。
三人目の子供を流産し、失意の底の沈む夫婦の元へとエスターは孤児院よりやってきた。
話し上手で処世術に長けていそうな9才の少女は、多少風変わりな所もあるが、絵がうまく、人を引きつける不思議な魅力が存分にある。
そんなエスターに両親の関心を奪われた長男の不満。
聴力障害があるものの、姉が出来たと素直に喜び、心を許していく愛らしい長女。
そして、どこか不自然を感じる父親に対しての態度。
平穏だった家族の日常は徐々に乱されていく。
何か、おかしい。
この娘、何を考えているのだろう?
そして少しずつ露見されていく本性に気がつき始める母親。
が、
かつてアルコール依存症であった彼女の話をまともに聞くものはいない。
愛らしい9つの子供は邪悪な心などもつはずはない。
誰も、
誰も、
すぐそこにいる悪魔の存在には気がつかない。
皆、目で見る事しか信用しないからだ。
家族、と言う心の絆も
目の前にある事実の前では脆いものだ。
実際、ストーリーが進むにつれ、
この仲良し家族に過去何度も訪れた愚かしい出来事も
明らかにされて行き、物語には更に深みが増していく。
オーメンの様な心霊系の悪魔ではない。
(だが、その非情な行為はオーメン並みの残虐さ)
一体、彼女は何が目的なのだろう?
そして、9さい(?)の子供がここまで犠牲を払ってでも得たかったものとは何だったのだ?
エスターを引き取る前に交わされた夫婦の会話が心に残る。
「子供はもう、二人もいるのだし…
無理をしなくていいんだよ。」と言う夫に
妻は
「違うのよ。流産して赤ちゃんに注ぐ事ができなくなった愛情を、エスターにすべてあげたいのよ。」
え…
おかしいでしょ。
溢れる愛には限りがない。
どんどん注げばいいじゃないか。
二人の子供に、今以上の愛を。
行き場のない愛などは存在しないのだ。
見知らぬ子供を引き取って、今は亡き子供の分の愛を注ぎたい、という願いは、
ただの喪失感、寂寥感、その穴埋めをしたかっただけに過ぎない。
愛とは寂しさを埋める為の感情ではない、と思うのだが…
実はエスターが、恐ろしい殺人鬼となってしまった理由も、その辺りにあるような気がする。
愛とは与える場合のみ、愛であり、
強く求めるもの、欲しいと願う心とは…
果たして、本当に愛と呼べるのだろうか? -
赤ん坊を死産した夫婦は、エスター(イザベル・ファーマン)という一人の少女を養子に迎え入れた。
しかし引き取ったその後、エスターの本性に気付き始めた妻のケイト(ベラ・ファーミガ)は夫のジョン(ピーター・サスガード)たちにそれを知らせようとするが、彼女の警告は聞き入れられないまま時間が過ぎていく…。
出演はベラ・ファーミガ、ピーター・サースガードほか。ジャウム・コレット=セラ監督が贈る衝撃のサイコスリラー!
死産シーン、ピュアな良い子の仮面の下に隠されたエスターの狡猾で残酷な素顔、エスターとケイトの攻防、子供の無垢な狂気を緻密に描いた傑作サイコサスペンス映画です。
父親やカウンセラーを手懐け、母親を孤立させるエスターの手管にゾッとしました。エスターの正体には、びっくりさせられました。
エスターを演じたイザベル・ファーマン、当時12歳だったそうな。恐ろしい子。 -
このジャケ写とタイトル、原題はオーファン=孤児ですが、それから普通に連想されるそのままの内容のサスペンスホラーでした。
ブクログを始めた頃に流行っていたなあという感じなんですが、登録者数が1000人超えでびっくり!この映画と『スプライス』が私の中でカブってたけど、同じダークキャッスル製作で同年公開なんですね。
エスターが出てくるまでが長くて若干退屈。話の前提として孤児を引き取るというのがあるけど、子どもがすでに2人もいるのにわざわざ引き取らんでも…と笑。それを考えると前提から崩れるからしませんが、案の定実子と養子の間で起こる軋轢…笑。家庭に異質な他人が入ってきて崩壊していくというのは、園子温の映画なんかに近いかもしれない。
ここの部分はかなり好きで、きょうだい間以外にも親子あるいは嫁姑間のイヤーな人間関係あるあるが執拗に描写される。こういうのは物理的よりも心理的にイヤ、気持ち悪い方が面白いですね。
この前半のカッコーの托卵状態なのは良かったんだけど、後半はただバレて殺すという普通のホラー的展開。
登場人物全員どこかしら嫌で感情移入できない、誰も応援できなかったのがこの映画をただ怖いだけで深みがないものにしていると思う。
あと、監督の映像づくりもあまり好きじゃなかった。(これは2009年なのでちょっと前に流行ったような撮り方、私はブクログ始めた頃、当時の映画を観ていちいちムカついていたのでしょうがないけど笑)終盤のカットの速さも嫌いだし、ラストはすごく既視感ある古くさい終わり方だった。
基本的なお話は好きなので、もうちょっと良い撮り方はできなかったもんかなあ、なんか惜しいなあと思いました。
別バージョンのエンディングが良いと他のレビューで書かれていたのでYouTubeで観ましたが(私は録画なのでDVD特典観れない)、『サンセット大通り』オマージュなのかなと。 -
後輩さんに教えてもらって観た。
ゾクッとするシーンがいっぱいあって、最期まで秘密に私は気づけなかったので、とても楽しめた。一つ言うのであれば幼女が痛い目に遭ったりするのが苦手です。 -
ホラーかと思いきや、まさかのイライラ系!
最後どんでん返し系って最後に力をいれすぎるのか、途中がちょっとおざなりになるのか、見応えはなかったなーと。
でもマックスがめっちゃ可愛い!!!この映画の一番いいところはマックスがめちゃめちゃ可愛いことです!!!
あと、最後の種明かしも結構簡単だったかなあと。
まあでも逆を言えばホラーにがてな人も全然観れます!