大好きなSTAYとBACK ON MY FEETが入っているからか
何度も聞いたアルバム
特にEXPERIENCEDSTAYはなんか神聖なものが
舞い降りているのではないかと感じる
アートワークも美しく世界観が前作と比べて
一新されている
当時マーズヴォルタとか聞いていたから
尺の長いのが来たときはなんか心なしか嬉しかった
マニアックな話だけれどドラマーも交代していたりする
中野氏がオファーした女性が「なんとなく」
と言おうものなら激が飛んだらしい
「すごいな」と思った
一から叩き直されるくらいの勢いで打ち込んだ女性は
ラストライブで洗練されつつも正確無比な
とても丁寧なドラムをしている
楽曲に寄り添うような叩き方は
ドラムってこういうことかと思った
ドラムが引っ張るんじゃない
曲に合わせるんだ、という感じ
打ち込みの音 ドラムの音
この合わさる感じの心地よさはONからもあったけれど
もうここに来ると打ち込みはパーカッションだし
ギターだしシンセだしもうそういう万能感さえもある
テクノの打ち込み一辺倒ではなく
ちゃんとバンドサウンドとして成立している
曲が長くなったことでそれは顕著になっている
短い曲なら勢いとブレイクで持って行けたりするけど
こういう音作りになるとそうもいかない
狙ったところにボールを正確に落とすかのように
作りたい音作りをして作りたい作品をアウトプットする
かなり高度な次元でそれをしている
彼らの音は本当に高みだと思う
ライナーノーツでもあったけれど
表現者としての姿勢は導そのものだ
―――――――――
頭の中の銃の引き金を引く
世界はそれで一変する
それは玩具
炸裂して嘘が粉々になる
雷に打たれるかのように
一筋の光は 鼓動
炎が恐怖を焼く
それは壊れている
絶え間なく 雲が一つ残らず旅立つ時
落ちていく
薄らいで消えそうで
深く 一日かけて
蒸気のようにカルマを失う
星空を見つめ
瞳を通して
飛び立つだろう
夢に辿り着こう
薄れていくほどに燃えあがる太陽へ
――――――「TO THE LOVELESS」によせて