レイチェルの結婚 CE [DVD]

監督 : ジョナサン・デミ 
出演 : デプラ・ウインガー  ローズマリー・デウィット  アン・ハサウェイ  ビル・アーウィン 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
3.38
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本棚登録 : 58
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4547462069054

感想・レビュー・書評

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  • 今日は長女レイチェルが結婚する日。
    着々と準備が進む一家の元に、依存症のリハビリ施設から次女のキムが帰ってくる。

    うーむ、どこかどうとは言えないけれど、ちょっと思っていたのとは違った。
    多分(自分の頭の中のことでありながら多分としか言えないけど)、私は「イン・アメリカ」のような、昔の事件がきっかけで心にトラウマを負った家族の再生の物語を想像していた。
    この作品は、昔に事件があったという点では同じでも、その事件を境目に(いや、おそらくこの事件が無かったとしても)家族は変容を遂げており、「再生」は不能だという悲しい状態になっている。そして、多くの崩壊してしまった家庭にとってはこれが現実なのだろう。

    キムもレイチェルも、正直に言って全く好感を持てない姉妹だ・・・。
    レイチェルの結婚式もなんというか・・・ねぇ・・・。
    この映画では、「どこの時点だったらキムに歯止めをかけられたか」という答えがまるで提示されていない。作り手としては「そんなの分かったら苦労しないんですよね」という現実を見せたということなのかもしれないけれど、なんというか、そこまで突き放されるとちょっとツラい。
    演じるアン・ハサウェイは確かに上手かった。この人は、本人さえその気ならキレイなラブコメ女王だけで十分食べていける(なんていう低次元なレベルではなく、スターでいられる)はずなのに、汚れ役も脱ぐ役も何の躊躇も無さそうにやっている。だから彼女はなんだか好き。

  • もう一回観たい!

  • 家族にスポットを当てていることから「ストレイトストーリー」と比較した。「ストレイトストーリー」は、何があろうと最後の最後はどこかで繋がっているという正の世界が、「レイチェルの結婚」は、どこかで繋がってはいるとはいうものの、やはり言えないこともあるという負の世界がそれぞれ描かれている。

    キムが何か言いたげながら、早々と式会場から足早に返ってしまう母親。就職斡旋に注力する父を尻目に家を出るキム。キムを見送った後、飛び跳ねる姉。この家族は一見繋がっているように見えるけれども、どこか空中分解している。

    キムがなぜ薬物依存になったのかは明示されていない。家庭環境、両親の性質などからは、そうなることはなかなか想像できない。推測の域は出ないが、出来る姉の存在が彼女にとってのコンプレックスであり、それが非行に走らせたのではないか。両親は彼女にかかりきりとなり、姉の妹を憎む気持ちを増長させてしまう。分解は着々と進んでいく。

    分解が決定的となったのは、イーサンの死に因ることは明らかだ。皿洗いの場面は息子の死から逃れられない父を示唆し、母娘の殴り合いのシーンは死を招いた原因が自分にあるとお互い苦しむ様子が描かれている。離婚についても死が大きな引き金となったと想像できよう。

    一番関心があるのは、キムがなぜ薬物依存になったのかということ。家庭環境、両親の性質などからは、なかなかそうなることが想像できない。推測の域は出ないが、出来る姉の存在が彼女にとってのコンプレックスであり、それが非行に走らせたのではないか。両親は彼女にかかりきりとなり、これが姉が妹を憎む気持ちを増長させる要因として家族の空中分解を進めてしまった。プライベートのマネジメントも大切だ。

  • 劇が始まるとレイチェルだと思っていた主演のアン・ハサウェイがキムと呼ばれ、多少混乱するのだが姉の結婚式そのものが話の中心となってくる。

    「レイチェルの結婚」

    それにしても多種多様な民族が揃った結婚式だなぁ~日本ではこんなスタイルは絶対にありえそうにないですね。

    この作品は情緒不安定なキムにヒステリックなレイチェルを見て当初はどうなるのかと思ったのですが、魅入るとなかなか奥が深い。様々なかかわりを持つ人々の愛情表現や想いがいろんな形で飛び込んでくる。

    その中心にいたのが、僕の中ではニコラス・ケイジ的存在なアン・ハサウェイ!女じゃん!って彼女の出演作品と役柄を見ていくとこの若さで幅の広さに驚いてしまう。しかも今回は元ジャンキーだから驚きでした。お姫様的なものからコメディも汚れもと本当に感心します。

    いい役者さんですよね~とてもいい作品だと思います♪

  • なんにつけ、後味のよくない作品。
    後味を良くしよう、という努力が皆無の作品。
    たぶんこの作品の魅力はそこなのだからなお、質が悪い。
    えてして、本物の人生なんてものは割とこれに近いんだろうな。

    正直、あまり好きな作品ではない。
    ここまで個人的な「家族」の問題に立ち入らされても困る。
    自分自身、あまり家族の問題を抱えていないからかも知れないし、作品自体に普遍性がないのかもしれない。
    アメリカと日本の文化の違いもあるのかもしれない。
    生温い動揺が画面に溢れていて、みていて気分のいいものではない。

    家中に残っている弟の記憶。
    これはいいなと思いました。

    ただ、映画としては素晴らしくよくできた映画なんだろうなと思った。

  • 音楽が直に鳴ってる映画。

  • 何年も前にレンタル店で
    「デプラ・ウインガーを探せ」というDVDを見たことがある。

    ここに居たのネ。

    はじめは、
    どこかで、見覚えが~~と、あいまいな記憶だったが、
    娘を、バックハンド?で殴り飛ばした瞬間、記憶は明瞭になった。

    アーバンカウボーイの、あの時の、、
    白いブーツのウェディング~☆

    綺麗に年を重ねた人の、面影に、
    過ぎ去った日々を、深く想った。

    本題については、また、書くとしよう。

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