許されざる者 [DVD]

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監督 : クリント・イーストウッド 
出演 : クリント・イーストウッド  ジーン・ハックマン  モーガン・フリーマン  リチャード・ハリス 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ (2010年4月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135804808

許されざる者 [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • DVD

    暴虐を尽くしてきた男が、奥さんをめとって改心するが、やはり血は争えないという話。
    この映画のかっこいい所は、イーストウッド演じる"許されざる男"が、金や復讐心に駆られて保安官を殺しても、決して妻を裏切らないという点。

  • イーストウッドがアカデミー賞を制した92年の作品。

    眈々とした物語はいかにも彼ならではのもの。物語はシンプルながらも、イーストウッドをはじめモーガン•フリーマン、ジーン•ハックマンといった名優中の名優たちの素晴らしさもあり、充分に見応えがある。

    ただしラストはいま見ると納得いかない。本来ならば勧善懲悪で片付けられるはずの物語だが、この結末を見ると本当の勧善懲悪などなく、暴力の連鎖からは何も生まれないという、至極真っ当且つとても冷徹なメッセージが放たれてるように思う。

    それがイーストウッドによる、“西部劇=作られた勧善懲悪の世界”へのラストメッセージなのだとしたら、それはそれで凄い。自分が演じてきた世界をこういう形で葬り去るものかと。そしていま見ると、アメリカという軍事大国そのものの批判にも見えたりする。

    本作の16年後、イーストウッドは『グラン•トリノ』という大傑作を作る。そこでは本作と真逆の結末がある。暴力は次の暴力を生む。暴力では何も解決しない、と。

    個人的には、断然にそちらを支持する派。この先いつか両作品を見直すとき、その感想は変わってるのかもしれないけれど。

  • ささいなことで娼婦を傷つけたカウボーイたち、をかばう横暴な保安官、とその手下たち
    VS
    傷つけられた娼婦たちがふっかけた賞金を、生活苦のために手にしようとする、キッド、彼が誘ったマニー、さらにマニーが誘ったネッド。
    賞金稼ぎとはいってももうずいぶんまえに引退し、馬にも乗れず「人も殺せない」三人……。

    とにかくリアル。最後の西部劇と確かに銘打つべき作品。
    弱腰、及び腰が(まったくもって)コメディではなく、まるで現実のように淡々と描かれる。
    特に中途半端に撃ってしまった男をめぐって、敵味方が脅えながら慌てふためくという描写は、凄まじい。

    またキッドがあらかじめマニーを神格化している姿は、イーストウッドにかつて憧れた観客そのものでもあるのだろう。
    だからこそ、この文脈が映画に生きる。

    さすがイーストウッド。

  • ネットで視聴(英語字幕)

    舞台の背景は1881年のアメリカ西部。

    アメリカではまだ西部劇の真っ最中だが、ヨーロッパに目を転じると、イギリスはヴィクトリア女王治下の最盛期の時代。

    「デビッド・コッパーフィールド」が発表されたのが1850-51年。
    作者のチャールズ・ディケンズが亡くなったのが1879年。
    ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」は、70年あまり遡って1813年。

    フランスは第3共和制の時代で、パリ・コンミューンが10年前の1871年の5月。
    「ボヴァリー夫人」(1856年)の作者フロベールが1880年に亡くなっている。

    ドイツは鉄血宰相ビスマルクの時代。
    「資本論」(1867年)のカール・マルクスが亡くなったのが1883年。

    ロシアはアレクサンドル2世の時代。
    ちょうどこの年、1881年にドストエフスキーが亡くなっている。
    代表作の「罪と罰」は1866年、「カラマーゾフの兄弟」は1880年。

    日本は1868年の明治維新を経て、立憲運動が盛んになっていた時代。
    1881年は国会開設の勅諭が出され、板垣退助が自由党を結成した年。

    こういうふうに、1881年は、ヨーロッパでは資本主義・帝国主義の爛熟と国家間の衝突が眼前に現れつつあり、後発国である日本も、列強に追いつこうと国家体制の整備を急ピッチで進めていた時代。

    一方、アメリカでは、住民が拳銃を振り回しながらマン・ハントをやっていた。
    オースティンやディケンズが描いたイギリス中流社会や、フロベールの田舎風景、ドストエフスキーによるペテルブルグの地下生活に比べると、いかにも野蛮で、文明の遅れが目立つ(今も?)。

    映画ではイギリスから来たガンマンが登場するが、アメリカはこの時代、はぐれ者や冒険家たちが、一攫千金を夢見て数多くやってきたのだろう。

    かれをはじめ、主人公のマニー(クリント・イーストウッド)も、友人ネッド(モーガン・フリーマン)も、保安官リトル・ビル(ジーン・ハックマン)も、みな荒々しい無法者で、暴力や殺人を意に介さない。
    町の人間たちもその点は同じだ。
    人を雇って殺そうとする娼婦たちも。(実際にカウボーイが殺されている)

    唯一まともそうなのが、ネッドのインディアンの妻とマニーの子供たちだけという世界。

    銃と暴力が支配するこの世界で、許されざる者というのは、はたして誰を指すのだろうか。

    映画は傑作。
    何度見ても見飽きない。

  • 伝説のアウトロー
    ウィリアム・マニー(クリント・イーストウッド)
    クリント・イーストウッド監督・主演の名作
    最後の西部劇

  • イーストウッドにハズレなしと再認識させられました。多少の古さもなんのその。あまりの緊張感に画面前から体を動かせなくなりました。
    圧倒的な余韻もあり、素晴らしすぎました。
    ハズレるまでは全部見ていきます♪

  • 図書館>邦画,渡辺謙さん版を見たのが先だったけど、やっぱりオリジナルの方が趣きがあって良い○。西部劇の様相の方がしっくりくる。何より、クリント爺が且つての西部劇でお世話になった(育てて貰った)セルジオ・レオーネやドン・シーゲル監督に捧ぐ作品でもありますからね。
    私のお気にのモーガン爺(ネッド)が酷い有り様( ノД`)…。少々クサイ台詞がかなり多い。
    クリント爺やっぱ渋いな^^。悪役保安官;G.ハックマンもなかなか○

  • クリント・イーストウッドさん主演の西部劇です。西部劇と聞くと派手なガンファイトを想像しますが、この映画ではそのような派手なシーンはあまり見られません。主人公の抱える陰惨な過去と生活の為に再び銃を取った複雑な心情描写やこの手の物語で欠かせない悪徳警官の存在等、見どころ沢山です。

  • かつてのマカロニウエスタンのスターであったイーストウッドの描く西部劇。
    許されざる者とはいったい誰なのか、銃口を人に向けるとはどういうことなのか、何が正義で何が悪なのか。。。
    それらを最後まで考えさせられました。
    映画の残す深い余韻が実に素晴らしかったです。

    イーストウッドはもちろん、脇を固めるモーガン・フリーマン、ジーン・ハックマンの演技も素晴らしく見応えたっぷりの作品でした。
    特に嫌~な保安官を演じたハックマンは嵌ってましたね。

    ドン・シーゲルとセルジオ・レオーネに捧げられた本作。
    クローズアップの多用などは、確かにレオーネの西部劇を彷彿とさせますね。

    (1992年 アメリカ)

  • 【徒然】
     雇われた賞金稼ぎと言えど、他人の復讐。被害者の立場に立てば正義かも知れないが、金のための殺しであり、縁もゆかりもない者に抱くのは同情でしかないため、どんな正当性があろうと主人公たちは『偽善』の正義。
     それをクリント・イーストウッド演じるビルは承知している。だからこそ、初めて人を殺してしまったリトル・ビルが、酒を浴びるように飲みながら、
    「もう二度と動くことはないんだ……」
    と殺した相手のことを思うシーン、またそれに対して、
    「人を殺すってのは大変なことだ。その人間の人生をすべて、未来まで奪うんだから」
    と言い、自分たちもそうなるのだと呟くビルの台詞には、人生も人間も、白と黒のように割ることはできないのだということに気付かされる。
     この映画のすべてのテーマを詰め込んだ会話だと思った。

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