バットマン ビギンズ [DVD]

監督 : クリストファー・ノーラン 
出演 : クリスチャン・ベール  マイケル・ケイン  リーアム・ニーソン  ケイティ・ホームズ  ゲイリー・オールドマン  トム・ウィルキンソン  渡辺謙  モーガン・フリーマン 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
3.69
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本棚登録 : 847
感想 : 127
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135804877

感想・レビュー・書評

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  • 久し振りに観ましたけど、やっぱりこの映画は良いところと悪いところ半々だなあ・・・。
    昔観た時の感想もほぼ同じで、
    「普通のアクション映画だけど序盤がダサい」って感じでした。
    これ、ファンの方をDisってるわけじゃないのですけど
    『ダークナイト』の評価につられて『ビギンズ』とノーランの評価も
    なんとなく良いように感じてる方が多いんじゃないですかねー。


    まず'80年代のアメコミ革命の話からしないといけないんですが、
    長くなるので割愛します。
    とりあえず、フランク・ミラー、アラン・ムーア、アート・スピーゲルマンとか
    この人達が「大人の鑑賞に堪え得るアメコミ」ってのを描いたわけです。
    簡単に言うと重厚なストーリーと、エロ描写、残虐描写とかですね。
    もっと言えばその前段階に、'71年にコミックス・コードの規制緩和ってのが
    あったらしく、これは映画で言うとヘイズ・コードが'68年に撤廃されて
    アメリカン・ニューシネマの時代に入ったのと似てますね。

    で、フランク・ミラーが描いたシリーズのそもそものタイトルが
    『バットマン:ザ・ダークナイト』(単行本は『ダークナイト・リターンズ』)。
    これはアンチヒーローな自警団もの、
    まさにニューシネマとか『狼よさらば』みたいな感じやね。
    だからダークナイト=闇の騎士。
    あとアラン・ムーアが描いたのが『キリング・ジョーク』で。

    この影響でティム・バートン版『バットマン』ができて、ってとこまでは
    子どもの頃に何となく知ってました。
    当時、手に入りにくかったし別にバットマン好きじゃないので(マーヴェル派)
    未だに読んでません。
    ティム版はもうティムの世界感、ゴスなのであれはあれでまた別で
    『ビートルジュース』の続編でいいです(いいのか?)


    『バットマンビギンズ』でリブートするってことでリアル路線。
    ってことは必然的に『ダークナイト』シリーズになりますよね。
    (ここらへんの説明が知らない人に対しては難しい。
    『イヤーワン』の方が後に描かれてて、『ビギンズ』は漫画で言うと
    一応『イヤーワン』に相当するし・・・。)

    ちゅうわけで、映画の方は3本まとめて『ダークナイト』シリーズ。
    1、2作目まででバットマン、ダークナイトになる過程が描かれます。


    ここから映画の感想。
    序盤がとにかくダサい、つまらない。
    会話で概念をベラベラ説明する。
    これはアメコミの、コミックスそのものの手法なんです。
    影の同盟は別に良いんだけど・・・
    '70年代の『キラー・エリート』とか『メカニック』とかで東洋とか日本の武術、
    忍者とか出てきますし
    『X-MEN』でも今度『ウルヴァリン:SAMURAI』がありますけど
    アメコミってこういうの多いんですよ。
    武術と宗教ってのは東洋では多くて、少林寺とか道教とか僧兵とか
    色々ありますよね。
    『スターウォーズ』のジェダイもその流れです。
    これ何でなんでしょうね、カルロス・カスタネダとかニューエイジとかそこらへん?

    で、影の同盟とかの表現がカッコよければ良いんですけど・・・。
    『ラスト・サムライ』のちょい後で、謙さん出ますけど扱いがひどい(笑)。
    リーアム・ニーソンはまんまクワイ=ガン・ジンで・・・。
    やっぱ『ダークナイト』と『スターウォーズ』と『ブラックスワン』は
    まとめて観ると面白いと思います。
    元々ダーレン・アロノフスキーがやる予定でしたし。

    次に格闘のアクションが全部ひどい・・・ここまでひどいとは・・・。
    『リーサル・ウェポン』のラストバトルとか、
    『007慰めの報酬』とかああいう感じの嫌いなタイプの・・・
    カットが高速すぎてつまんないです。
    逆に『ライジング』はポコポコやってるだけでつまらん(笑)。
    ノーランはなんで丁度いい塩梅ができんのだ!へたか!!

    格闘アクションはひどいけど、カーアクションは最高にいい!!!
    これは『ダークナイト』でもいいけど、カーチェイスは最高!うまい!!
    タンブラーはデザインだけだとクソださいんだけど、
    映画で見るとカッコいいよねー!!
    でもこれよりもやっぱり『ダークナイト』のバットポッドの衝撃なんですけどね!

    そしてやっぱりスーツとタンブラーの開発・調達シーン!!
    ここだけは最高!!!!
    フォックスって007で言うQなんですけど、
    ノーランが007やりたがってるらしいし、スパイ映画のガジェット愛を感じます。
    絶対ニヤニヤしながら撮っただろうなあ・・・俺もニヤニヤするわ・・・。


    あとは幻覚シーンがどれもカッコいい!!まさにダークナイト!!
    キリアン・マーフィーがよい!!
    でもクリスチャン・ベールがきもい!!
    アルフレッドたん最高!!『ビギンズ』と『ライジング』はアルフレッドたんが主役です!
    ルトガー・ハウアー気付かない!!
    ケイティ・ホームズがえろい!!あとえろい!!えろい!!
    なんで降板したんだかビッチが!!
    だから『ダークナイト』は惜しいんだよー・・・。

  • BATMAN BEGINS
    2005年 アメリカ+イギリス 140分
    監督:クリストファー・ノーラン
    出演:クリスチャン・ベール/マイケル・ケイン/ゲイリー・オールドマン/モーガン・フリーマン/キリアン・マーフィー/ケイティ・ホームズ/渡辺謙

    少年ブルース・ウェインは、富豪の父と母と幸せに暮らしていたが、家族でオペラ観劇に出掛けた際、ブルースが途中退席を促したため、裏口から出た両親は強盗のチンピラに殺害されてしまった。執事のアルフレッド(マイケル・ケイン)に育てられ大学生になったブルース(クリスチャン・ベール)は、逮捕された両親殺害犯人仮釈放の裁判広聴に出掛け、犯人を殺そうとするが、彼が手を下す前に犯人はゴッサム・シティを仕切るマフィアのファルコーニの手下に犯人は殺されてしまう。ブルースは真の悪であるファルコーニと戦うため、自らも悪を知ろうと身を落とし、異国の監獄へ。さらにそこから出た後、チベットの導師ラーズ・アル・グール(渡辺謙)のもとで修行に励むが…。

    クリストファー・ノーラン監督によるバットマンリブート、ダークナイト(闇の騎士)三部作の1作目がこちら。テレビでは見たと思うのだけど、最近ティム・バートンのバットマンシリーズを見直していたのでついでにこちらも通しで見ることに。

    まずいきなりブルース・ウェインのトンチキな修行から始まってビックリ(笑)なんか東洋の神秘的な感じなのか、西洋人が大真面目に忍者の修行をしている姿に苦笑いをおさえられない。ゴッサムシティ自体は架空の都市とはいえアメリカの一部、それがなぜかヒマラヤへ来て、渡辺謙演じる導師の元で謎のニンジャ修行(※しかし渡辺謙は日本語を話さず日本人役ではない)。兄貴分のヘンリー(リーアム・ニーソン)も大真面目。これ笑うとこじゃないのか…?笑ってはいけないのか…?日本人ならもれなく困惑すると思う。

    まあそんなこんなで厳しい修行を積んで強くなったブルースは、ゴッサム・シティを救うべく舞い戻り、執事のアルフレッドと、ウェイン社の科学部門の社員ルーシャス・フォックス(モーガン・フリーマン)の協力を得て、バットマンとして活動を開始。警察もマフィアの手下みたいになっているが、悪徳に染まっていないまともな刑事さんゴードン(ゲイリー・オールドマン)もバットマンに味方。幼馴染のレイチェル(ケイティ・ホームズ)は、検事補になっており、ゴッサムシティにはびこる悪と彼女なりに戦っている。

    このへんのサブキャラは、演者もベテラン、人間ドラマ部分がとてもよく出来ている。とくにモーガン・フリーマンの存在は、しょせん普通の人間であるブルースがバットマンに変身するための科学力を支える意味でリアリティがあって良かった。そう、リアリティ。この映画は、ゴシックダークなファンタジーだったティム・バートンの世界観とは違い、リアリティが追及されており、序盤のトンチキな修行も、その内容のトンチキさはさておき、ブルースはきちんと「特訓」をして強くなったんですよという裏付けエピソードにはなっている。つまり彼は突然変異の超人ではなく、あくまで「人間」なのですよと。

    そんな感じなので、敵役も、ザ・怪人というようなキャラは出てこない。表むきの敵はマフィアのボス・ファルコーニだが、実は裏で彼を操っている精神科医のクレイン博士(キリアン・マーフィー)が黒幕、幻覚を見せる毒薬を使い、ゴッサムシティ壊滅を目論んでいる。一応彼は怪人スケアクロウなのだけど、いきなり奇抜な衣裳に変身したり特殊能力を発揮したりは一切しない。あくまで、ものすごく悪辣な、悪いやつすぎて狂ってはいるけど肉体的には普通の人間。そしてその裏でさらに、ブルースの師匠であったラーズ・アル・グール率いる影の軍団…もとい影の同盟という組織が裏で糸を引いている設定。

    映像技術も格段に進み、ゴッサムシティの造形やカーアクションなど、見応えはある。ただなんというか、やっぱり個人的にはティム・バートンのバットマンに濃厚だった「異形の悲しみ」、その異形のものたちに対する監督の愛情・共感、みたいなものが好きだったので、クリストファー・ノーランのバットマンは、あまりにも正統派ヒーローすぎる気がする。よくできているが、好みではなかった。

  • すげえ・・・
    やっぱすげえよクリストファー=ノーラン!

    なぞなぞ男&コイントスおじさんの巻といい、
    氷結マン&植物美魔女の巻といい

    変態どもにステージを占領されすっかりビミョーなヒーローに成り果て、陰をひそめていたバットマン。その堕落っぷりを見事、一作で挽回。

    バットマンの誕生の背景に迫ることで
    初めてバットマンシリーズに 深み が出たようにも思う。

    ただ、アクションや映像が美しいなんてものではない。
    バットマンの誕生秘話、内なる戦い、葛藤が描かれてることでしっかり物語としても完成されていると感じた。

    そして、最後のシーン。


    思わず咆哮。


    ここで繋がるのか、、、ジョーカーに・・・!!!



    やっぱり好きです、クリストファー=ノーランの世界。
    本当は★5コ付けたかったけど、まだダークナイトシリーズもあるので満点はそっちに取っておこうという意をこめて★4!

    ありがとうございました!!

  • アメコミ臭が全く無く、主人公ブルース・ウェインのトラウマや心の揺れ動きを丁寧に描き出している。でもギミック満載の武器と派手なアクションはエンターテイメントに徹してる。このシリーズはどれも☆5つ。

  • 多分私にとって人生初のアメコミ原作映画でした。
    最初はちょっとだらだら長いんだけど、中盤から最後までは一気でした。
    バットマンがとにかく格好良い!大好きです!

    詳しくはhttp://yaplog.jp/kokucho-06/archive/1566にて語ってます。

  • 今公開されているバットマンが見たくてレンタル。
    シリーズ第1作目です。
    おうちで夜、洗濯したり髪乾かしたりしながら見てて、
    あんまよくわかんないなあ。
    と思ってたら、30分ぐらいたったらなんか人と人が
    剣で戦っててもういいや。と思って消しました。

    スターウォーズも、家族が大好きで何回も何回も
    シリーズを繰り返し見ているのを横で眺めながら、
    なんかゴミ箱みたいなロボットいるよなあ。
    ぐらいの理解しかないし、
    ロードオブザリングとかも劇場行ったのに寝たし、
    あまり興味のもてないジャンルであるみたいなので
    仕方ないかなあと思いました。

    ターミネーターとかは好きなんだけどなあ。
    一概にSFがだめとか戦闘モノがダメというわけでもないし、
    自分でもよくわからないんだけど。

    まあでも相性の悪い映画をガマンして何時間もみるより、
    自分が好きな映画をたくさんみたほうが良いかなあと。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「なんかゴミ箱みたいなロボット」
      思わずプって吹いちゃいました。。。
      「ターミネーターとかは好きなんだけどなあ。」
      何が違うのでしょうね?
      ...
      「なんかゴミ箱みたいなロボット」
      思わずプって吹いちゃいました。。。
      「ターミネーターとかは好きなんだけどなあ。」
      何が違うのでしょうね?
      まぁ「ビギンズ」は確かに少々カッタルイ、2作目の「ダークナイト」は必見です。ニコルソン(ティム・バートン版)も素晴しかったけど、ヒース・レジャーの演技がモノ凄かったです。
      話し変わって「ターミネーター」はSFと言うよりも、サラ・コナーの成長物語ですから、それが気に入られた?理由かも。。。
      2012/09/18
  • マイDVDで鑑賞。

    大好きなバットマンを今風の映画として復活させてくれたクリストファー・ノーランに感謝。

    しかしファンとしては残念な部分もある今作。例えば両親の死のシーンが結構あっけなかったり、真珠のネックレスも軽く扱われていたりと、バットマンとなるべくする重要な部分が劇的に描かれてない。

    バットモービルは今までと全く違ったイメージで、これが逆にカッコ良い。

    「なぜ人は落ちるのか。這い上がるためだ」という台詞が3作目の「ライジング」に繋がっているようで鳥肌が立つ。

  • タイトル通りバットマンの始まり。バットマンの超人的な力の秘密がわかります。ダークナイトを先に見ていたせいか、全体的に話が重くなくてみやすい。父親がかなりかっこいいですね。

  • ダークナイト・トリロジー(所謂ノーラン版のバットマン三部作)第一作目。主人公ブルース・ウェインの幼少期からいかにしてバットマンが誕生したのかが描かれているので、三部作を未視聴の方は今作から観て欲しいですね。

    とにかく最高です。
    実力派キャストが揃っていてクオリティも高い。
    そして何よりクリスチャン・ベイル!彼のバットマンが本当に良い。大好きです。

    燃え盛る屋敷の中で、地下へとエレベーターで落下した際のブルースとアルフレッドのやりとりが秀逸。あの場面でもう一度ブルースが奮起するために最も必要な言葉を言えたのは、一番側でブルースを見守ってきたアルフレッドだからこそ。何度観てもうるっとします。

  • 一度見てみたいと思って視聴。個人的にはスパイダーマンのほうが面白かった…まだ第一作目なので確定評価はしにくいが。ただメリハリをもう少しつけてほしいと思う。オチも少し唐突感がある。

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