シャイニング [Blu-ray]

監督 : スタンリー・キューブリック 
出演 : ジャック・ニコルソン  シェリー・デュバル  ダニー・ロイド 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
3.87
  • (53)
  • (79)
  • (62)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 432
感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135806420

感想・レビュー・書評

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  • ステイホームで、これまで観たかったけど観れなかった不朽の名作を観てみようシリーズ!

    こんな鬼ごっこは嫌だ!!!

    なにかがじりじりと迫ってくるような不快な効果音と不協和音。
    頭の中でずっと羽虫が飛び回っているような感覚。
    なんだかこっちの脳内にまで何かが侵食してくるような、そんな「怖さ」がありました。
    音響効果ってすごい。

    作品のジャンルはホラーということになるのだろうけれど、作品を観ていると、主人公の妄想の世界に連れてこられたような、不思議な感覚に陥る。これが妄想なのか超常現象なのか、そのあたりもはっきりされないまま、理解しようとしてできるものではない、何かの力が働いて、ぐいぐいと連れていかれてしまうような。そんな「怖さ」だった。まだちょっと現実に戻れてない。

    ともあれ、なかなか観よう観ようと思って観られなかった作品。
    パロディでしか触れることのなかったこの作品を観よう、というところまで背中を押してくれたsinsekaiさん、本当にありがとうございました!!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      naonaonao16gさん
      猫もキングだと知らずに、、、
      naonaonao16gさん
      猫もキングだと知らずに、、、
      2021/02/25
    • naonaonao16gさん
      にゃんこまるさん

      え、猫先生にも知らないことが…あったのですね…!
      にゃんこまるさん

      え、猫先生にも知らないことが…あったのですね…!
      2021/02/25
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      naonaonao16gさん
      猫が知っているのは、ヒゲとシッポが届く範囲だけにゃ、、、
      naonaonao16gさん
      猫が知っているのは、ヒゲとシッポが届く範囲だけにゃ、、、
      2021/02/26
  • ★✲★//知って観ていても怖いです!//★✲★






     何といってもジャック・ニコルソンの怪演が光っていますね!

     妻役のシェリー・デュヴァルの”恐怖に慄く情”は、観ているこちらの恐怖まで煽ってきます。
    大きなあの両の眼(まなこ)を見開かれて叫ばれたら、
    こっちまで怖くなってしまいます!(笑)


    ◆広いホテルが豪雪機関は閉館されることにより大きな密室と化していく…◆


     このシチュエーションが恐怖を掻き立ててくるのと同時に、音楽効果とカメラ使いが秀逸です。

     30以上も前に作品とは全く思えません。

     キューブリック監督の斬新なタッチは今でもじゅうぶん鋭角的に、私を慄かせてくれました。



    ※余談※
    (大好きな本作を更に掘り下げて、いつか拙ブログの記事に取り上げたいなと思っている作品の1つです。)

  • ドクタースリープを観る前に観直そうと思い20年以上振りに鑑賞

    やっぱり世界観がキューブリック〜って感じ 色使いや雰囲気が今観ても独特
    脚本はスティーブンキングなだけあって、キューブリック作品にしては内容が分かり易いw

  • 2022年9月鑑賞。
    原作小説を読んだ流れで見直してみた。
    前回「ドクター・スリープ」の前に予習したのが最後だが、おそらくもう十回くらい見ている映画。
    今まであまりバージョンを気にしたことがなかったが、今回はU-NEXTの北米公開版(144分)。
    せっかくなので自分でチャプターでも作るつもりで、メモしながら見てみた。
    全10章+プロローグ兼OP+エピローグ兼ED。

    @ 

    ◇30s プロローグ兼OP 空撮

    ■3m15s THE INTERVIEW "インタビュー"
    ジャック、アルマン、ビル・ワトソンと面接@オーバールックホテル(外観のモデルは、オレゴン州フットリヴァーのティンバーライン・ロッジ)。
    ウェンディ、ダニー、朝食@コロラド州ボールダーのアパート。
    場所が異なる同じ時間。
    10m15s ジャックが電話をかけることで、2場面がつながる。
    ダニー、トニーと鏡の前で、一瞬、血のエレベーター、双子を見る。
    12m25s 女医が来る。ウェンディ語る。3か月前に教師をやめてここへ。5か月前の肩脱臼事件。以来ジャックはアルコールを断っている。

    ■17m50s CLOSING DAY "ホテル閉館の日"
    車中、ドナー隊遭難・人肉食の話。
    前述の3人、母子、コックのハロランでホテル案内・管理人室、迷路、除雪車、ゴールドルーム、台所や食糧庫。
    ハロランとダニーの会話。237号室には何もないぞ。

    ■34m24s A MONTH LATER "ひと月後"
    夫婦、朝食。来たことがある気がしたとジャック(原作で出たストーヴィントン校のシャツを着ている)。
    ダニー、三輪車。カーペット、音。
    ジャック、壁でキャッチボール。
    母子、迷路へ。
    ジャック、迷路の模型に妻子を幻視する。

    ■40m45s TUESDAY "火曜日"
    ウェンディ、テレビで雪の予報を聞く。
    ダニー、三輪車で237号室のドアを見かける。ノブはまわらない。
    ジャックで、タイプライターで執筆。話しかけてきたウェンディに、気が散る! と。(なんでそんな広いところで……)

    ■46m20s THURSDAY "木曜日"
    吹雪。母子、雪合戦。
    ジャック、”なんか凄い顔”をしている。

    ■47m10s SATURDAY "土曜日"
    ジャック、執筆。
    ウェンディ、有線電話が断線していると気づく。無線ならOKで、森林警備隊へ連絡。
    ダニー、三輪車、廊下で双子に遭遇。ハローダニー遊びましょう。惨殺死体フラッシュバック。絵と同じで本物じゃない、と手で目を覆う。

    ■51m30s MONDAY "月曜日"
    ダニー「消防車を取ってくる」ウェンディ「パパがお休みよ」「音は立てないよ」
    ジャック、起きている。だっこ。「どうだ」「楽しいよ。パパ、病気なの?」「忙しくてね」「ここが好き?」「できたらいつまでもいたいくらいだ」「ママや僕をいじめないで」

    ■57m20s WEDNESDAY "水曜日"
    ダニー、玩具の車で遊び(カーペットの柄が印象的。原作のススメバチの巣を省略したぶん意匠で再現……インディアンの意匠でもある)。ボールが転がってくる。237,鍵が差さってドアが開いている。
    ウェンディ、ボイラーを管理している(小説と違ってジャックはろくに管理していない)と、叫び声……ジャックの寝言に駆けつける。ナイスな涎。夢中で妻子を殺し切り刻んだと泣く。
    ところへ、ダニーがふらふら来て、首の痣。「あなたね!」
    ジャック、怒りながらゴールドルームへ。ああ酒が欲しい。
    ロイドに、「いまいましい女だ、3年前の事件を何度も言いやがって」
    そこへ、ウェンディ「女がお風呂にいたってダニーが言うのよ」と駆け込んでくる。
     ◇1h10m06s
    マイアミ10チャンネルで、ハロランがコロラドの積雪を知る(室内の黒人女ヌード写真がいかしている)。
    237号室の女→ダニーを見る→ジャックが調べに行く、のがシームレスに転換。
    裸の女。ジャックにやり。接吻、抱擁、鏡の向こうでは腐っている! 笑って追いかけてくる。ダニー、涎。心音。
    ハロランが電話するが、繋がらない。
    ジャック、ウェンディに、何もなかった、と落ち着かせようとする。
    ダニー、聞きながら、ドアに REDRUM の字を見る。血のエレベーターも。
    山を下りましょう。邪魔をするな。
    ジャック、キッチンを荒らして歩く。音楽。パーティーの雰囲気(風船とか)。
    ハロラン、森林警備隊へ電話。無線してみてくれ。
     ◇1h22m30s
    ジャック、ゴールドルームへ。盛大なパーティー。ロイド、お金は結構です。
    酒をかけられ、洗面所へ。
    真っ赤なトイレ。グレディと判り、「前に管理人を?」「いいえ。妻と娘ふたりがいます」「嘘だ、切り刻んだんだろ」「あなたこそ管理人です、ずっと前から。息子さんは外部者を連れ込もうとしています。ニガーのコックです。”しつけ”る必要がありますな。I corrected her.」
     ◇1h31m55s
    ウェンディ、雪上車や警備隊を思案していると、「レッドラム」と掠れ声。ダニー、”トニーの声で”「ダニーはいない、トランスの奥さん」
    ジャック、無線機を壊す。
    ハロラン、応答がないと警備隊に確認を取る。

    ■1h36m05s 8am "午前8時"
    ハロラン、デンバー行きの飛行機。
    ジャック、執筆の後ろ姿。
    ハロランの飛行機、雪の中着陸。デンバー空港からラリーへ電話し、5時間後に雪上車を手配。ラジオを流しつつ車を運転、横転車を見かける。
    ウェンディ、パパと話してくるからテレビを見て待ってて、と”トニーに”言う。
    ウェンディ、バットを手にして、タイプライターの原稿を見る(All work and no play makes Jack a dull boy.)。束も! 後ろから「傑作だろ、どうだ」「話したくて」「何を。ダニーのことか」(ダニーに聞こえている。血のエレベーター、REDRUMのドア)「俺の責任を考えたことがあるか」と詰め寄る。殴打。階段落ち。
    ウェンディ、朦朧としたジャックを食糧庫へ閉じ込める。包丁を持ち「山を降りて医者を呼ぶわ」「雪上車や無線機を調べてみろ!」と高笑い。
    ウェンディ、外へ。雪上車は破壊されている。

    ■1h54m40s 4pm "午後4時"
    ジャック、寝ていると、ノック。グレディ「仕事ができるか疑わしいですな」「もう一度チャンスをくれ。誓う」開錠の音。
    ハロラン、雪上車を運転。
    ダニー(トニー)、低音で「レッドラム、レッドラム」と言い続けながら、寝るウェンディに近づき、包丁を持って指を切りそうな触り方をし、口紅でドアに「REDRUM」と書く(3文字目のDと4文字目のRは鏡文字)。
    叫びは高まり(ダニーの声に戻っている)、ウェンディ起き、鏡に映る「MURDER」。
    その瞬間、ジャックが斧で管理人室のドアを破ろうとする。
    母子、浴室へ。ダニーを窓から降ろすが、自分は無理。逃げて。
    ジャック、浴室のドアを破って「おコンバンハ Here's Johnny!」。手を包丁で切る。
     ◇2h05s
    ハロランの雪上車の音。
    ジャック、そちらへ向かう。
    ダニー、一度ホテルに戻り、什器入れに隠れる(スピルバーグ「ジュラシック・パーク」)。
    ハロラン「誰かいますか」。
    ジャック、その胸を一撃。ダニーの叫び。
     ◇2h09m10s
    ジャック、什器入れから出たダニーを見つけ、追う。
    ウェンディ、オーラルセックス熊男および支配人? を目撃。
    ジャック、外の迷路の電気をつけ、ダニーを追い外へ。追いかけっこ。足跡に着目。
    ウェンディ、ハロランの死体を目撃。ところへ、頭を割られた「盛会じゃね」おじさん。蜘蛛の巣だらけ、骸骨だらけ。
    ダニー、足跡を逆さに戻って、消して。
    ウェンディ、血のエレベーターに遭遇。
    ジャック、足跡を見失う。ダニー、遣り過ごす。
    ウェンディ、出てきたダニーと再会。ハロランの雪上車へ。
    ジャック、エンジン音を聞く。雄叫び。うずくまった一瞬後に、翌日の”死んだ顔”に切り替わる。
     ◇2h19m55s
    ジャズの音楽。ゴールドルームの壁の写真の中にジャック。「展望ホテル舞踏会 1921年7月4日」
    エンドロールへ。ジャズの演奏の後の喧騒やお喋りに風の音が混じって「THE END」。



    ・が、MOJIの映画レビュー、というサイトのあらすじ兼分析が、似たことをよりハイクオリティにやっているとあとで気づいた。……勿体ないのでアップしちゃう。
    ・次は鏡のみに着目してみてもよさそう。
    ・意外と台詞がはっきりしているので、英会話教材にもいいかも。
    ・やっぱりビジュアルイメージは強烈。塗り替えられたあと消すのは難しい。
    ・町山智浩の「映画その他ムダ話」は有益。

    数日後、フィルムアート社「キューブリック全書」(2001)を借りて、「シャイニング」で目新しい情報をメモしてみた。
    ・キューブリックはキングの脚本を断り、ダイアン・ジョンソンに依頼。
    ・子供向け作品への言及。「ヘンゼルとグレーテル」、「三匹の子豚」、バッグスバニー、ミッキーマウス、ロードランナー。→アニミスティックあるいはアントロポモルフィックな子供世界への接近(ブルーノ・ベッテルハイム「魔法の効用」)。
    ・迷路はミノタウロス。
    ・鏡(ダニーとトニーが最初に話す場面/ウェンディがベッドにいるジャックに話しかける場面/ベッドルームでダニーが父親に話しかける場面/男性用化粧室でジャックがグレイディの幽霊に出会う場面/237号室、ゴールドルーム、レッドラムなど)
    ・デルバート・グレイディは1921,妻子を殺したチャールズ・グレイディは1970→二重性、双子。
    ・スティーヴン・クレイン「ザ・ブルー・ホテル」を翻案したテレビ番組。「2001年宇宙の旅」のプール、ボウマン、ハルが、ジャック、ウェンディ、ダニーに対応。
    ・ポール・アンダーソン「イベント・ホライゾン」はオマージュ。
    ・約30分のカットシーンのまとめ。
    ・フロイト「不気味なもの」へのキューブリックの言及。

  • ジャック・ニコルソンの快演が楽しめますが、今見ると、こんなにも意味不明な展開だったことに驚いた。この作品の原作者のスティーブン・キングが激怒したほど原作との違いが指摘されている。

    巨匠スタンリー・キューブリックによる映画化で世界的に著名となった同作だが、彼はキングの原作を大幅に変更しており、殆ど別作品に近い趣になっている。これについて原作者であるキングは激怒し、同作とキューブリックへの批判を繰り返し、後に「映画版へのバッシングを自重する」事を条件にドラマ版で再映像化を試みた程であった(ただし、キューブリックの死後は再び映画版への批判を繰り返している)。猛吹雪に閉ざされたホテルで狂気に囚われた男が家族を惨殺しようとする、という大まかな流れはほぼ原作通りである。一方、原作では邪悪な意志を持つ巨大な存在であるホテル自体が、過去の出来事なども含めて圧倒的な存在感をもって描かれているのに対して、映画ではそれが薄い。ただし、シャイニングによる怪奇現象については劇中の序盤にて語られる「かつてここはインディアンの墓地だったが、反対を押し切って建設した」という言及などから暗に「アメリカ人がインディアンに行ってきた悪業への報復」であるという事が示されている。ホテルの内装などはネイティブ・アメリカンの様式を引用している事が143分版の追加カットの会話に登場している。 更に、原作ではホテルの邪悪な意志がジャックを狂気へと導くのに対して、映画ではホテルがグレイディを遣ってジャックを狂気に導く描写は存在するものの、ホテルとは関係なく仕事のプレッシャーや孤独に耐え切れず自ら発狂したともとれる曖昧な描写がなされている。また、ダニーの首を絞めた者の正体が明らかにされていない。これらは作品の非常に重要な部分であるため、原作と映画の印象を決定的に異なるものにしている。原作ではウェンディもダニーもジャックの発狂はホテルのせいだということを理解しているが、映画版では不明である。原作では大きな役割を果たす、ダニーの「シャイニング」や、同じ能力を持つ料理人ハロランもあまり効果的には取り上げられていない。(ウィキペディア)

    『シャイニング』(The Shining)は、スタンリー・キューブリックが製作・監督し、小説家のダイアン・ジョンソンと共同脚本を務めた、1980年のサイコロジカルホラー映画。原作は1977年に出版されたスティーヴン・キングの同名小説。出演は、ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル、スキャットマン・クローザース、ダニー・ロイド。
    1980年5月23日にアメリカで、ワーナー・ブラザースから公開された。劇場公開版にはいくつかのバージョンがあり、それぞれが前のバージョンよりも短くカットされ、合計で約27分がカットされた。ジャケットにも採用された、この映画の象徴ともいえる「叩き割ったドアの裂け目から顔を出したジャック・ニコルソンの狂気に満ちた表情」を撮るためにキューブリックはわずか2秒程度のシーンを2週間かけ、190以上のテイクを費やした。公開当時の反応は賛否両論で、スティーヴン・キングは小説との乖離を理由にこの映画を批判した。しかし、現在では、ホラー映画の中でも最も偉大で影響力のある作品の一つとされ、ポップカルチャーの定番となっている。2018年、本作は「文化的、歴史的、または美学的に重要である」として、米国議会図書館によってアメリカ国立フィルム登録簿に保存された。 39年後の2019年11月8日には、続編の『ドクター・スリープ』が公開された。
    あらすじ:
    コロラド州のロッキー山上にあるオーバールック・ホテル。小説家志望であり、アルコール依存症を患っているジャック・トランスは、雪深く冬期には閉鎖されるこのホテルへ、管理人としての職を求めて、妻のウェンディ、一人息子のダニーを引き連れて訪れた。
    支配人のアルマンは、「このホテルは以前の管理人であるチャールズ・グレイディが、孤独に心を蝕まれたあげく家族を斧で惨殺し、自殺したといういわく付きの物件だ」と語るが、ジャックは気にも留めず、家族と共に住み込むことを決める。ダニーは不思議な能力「シャイニング」を持つ少年であり、この場所で様々な超常現象を目撃する。
    ホテル閉鎖の日、料理長であるハロランはダニーとウェンディを伴って、ホテルの中を案内する。自身も「シャイニング」の能力を持つハロランは、ダニーが自分と同じ力を持つことに気付き、「何かがこのホテルに存在する」と彼に語る。そして、猛吹雪により外界と隔離されたオーバールック・ホテルで、3人だけの生活が始まる。
    生活の中、ジャックと家族らは存在しないはずの何かの存在への恐怖によって精神を蝕まれていく。そんな中、ジャックは彼らとまるで旧知の仲のような会話をするなど、ホテルの力の影響を強く受けていく。そして彼は狂気に落ちる。
    ジャックは謎の存在に命じられるまま妻と息子を手に掛けようとする。ホテルでの異変に気付き駆けつけたハロランを殺害するが、息子ダニーの機転によって迷路の中でジャックは凍死する。ウェンディとダニーは雪上車に乗りホテルを後にする。ジャックらが遭遇した存在は何だったのかははっきり示されないまま、「1921年7月4日」のオーバールックホテルの舞踏会を記録したモノクロ写真にジャックと瓜二つの男が写っている事が示され、エンディングを迎える。(ウィキペディア)

  • 有名だけどネタバレ踏まずにきてるなぁと思ってアマプラで視聴。

    豪雪地帯のホテルで、火を灯すために一家がホテルに住み込む仕事を引き受けるが、作家である父親がどんどん精神がおかしくなっていく、という話。

    息子が「シャイニング」って超能力持ちという設定。
    過去にこのホテルで同じように管理人をした一家も精神がおかしくなって、父親が妻と子供を虐殺し、自分も自殺しているといういわくつきだった。
    どんどんおかしくなっていく描写が怖い感じだったけど、最初から音楽が終始不穏な怖さを纏っていて、ホラー苦手としては音楽がひたすら怖かった…。
    映像としての怖さはほとんどなくて(ちょっとグロ表現はあるけど…)拍子抜けする。

    不思議な「あっちの世界」と現実のリンクを表現してるようだけど、一見だとあんまり分からない…。
    ので、ラストの父親とそっくりな人が昔の写真にいるという描写も謎だったけど、考察読むと繰り返し転生して虐殺事件を起こしてるのでは?という感じらしい。

    原作と映画は大分違うようだし、原作を読んでみたい。

  • THE SHINING
    1980年 アメリカ+イギリス 119分
    監督:スタンリー・キューブリック
    原作:スティーブン・キング『シャイニング』
    出演:ジャック・ニコルソン/シェリー・デュバール/ダニー・ロイド/スキャットマン・クローザース

    コロラド州、ロッキー山上にあるホテルは、冬は雪深く人が行き来できないため閉鎖される。その冬の間の管理人として雇われたジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)は、妻のウェンディ(シェリー・デュヴァル)、息子のダニー(ダニー・ロイド)と共にホテルにやってくる。

    幼いダニーは、ときおりトニーという人物と独りで会話をすることがあり、両親はイマジナリーフレンドだと思っている。ホテルを案内してくれた黒人料理長ハロラン(スキャットマン・クローザース)は、ダニーの不思議な能力に気づく。その力をハロランは「シャイニング」と呼んでおり、一種の超能力のようなもの。ハロランも同じ力を持っており、テレパシーで会話ができたり、ダニーはさらに眠ってるあいだに予知夢を見たりする。

    ジャックは面接の際に支配人から、かつて同じようにホテルの管理人を務めたグレイディという男が、ホテルに籠っているうちに発狂、妻と二人の娘を斧で惨殺後、猟銃で自殺した話を聞かされていたが、意に介さなかった。作家志望のジャックは冬の間ホテルで執筆に集中できるのを楽しみにしていたのだ。やがて雪に閉ざされたホテルで三人の生活が始まるが、ジャックはあっという間に狂気に憑りつかれ…。

    かの有名なホラーを今さら見ました。たぶんテレビで放映したのを見てるとは思うのだけど、この手の有名作品は、あまりにも筋書きが人口に膾炙しているため、見たような気になっていただけかもしれないと思い…。

    まずオープニングの雄大な大自然の風景が素晴らしい。今ならドローンで簡単に撮影できるのかもしれないけど、当時はヘリとか飛ばしたのかなあ。生垣の迷路も素敵。室内のインテリアもレトロ可愛い。80年の映画だけど70年代ぽい感じ。ジャックが作品を書くのも勿論ワープロやパソコンではなくタイプライター。後半のジャックとグレイディが話す赤いトイレとかめっちゃ可愛いし。お馴染みの音楽や、耳鳴りみたいなのもスリリングで良い。

    さて、わりと早めにジャックが豹変するのはちょっとビックリ。最初のうちはモラハラ旦那風に奥さんに当たり散らす程度だけど、ジャック・ニコルソンはそもそも顔が怖いので、正気の時から悪人みたいだし(失敬)私が見たスタンダードバージョンではかなりカットされていたらしく、実はジャックはアル中で禁酒中、酔っぱらって息子に暴力をふるった等のエピソードはもっと深刻な感じのものだったらしい。そういう意味ではジャックはこのホテルのせいで狂気に憑りつかれたというより、もともと深層心理にあったものが出てきただけなんだろう。作家ではなく作家志望なあたり、いろいろ鬱屈を抱えてそうだ。

    ダニーが見る、水色のワンピースを着た姉妹、エレベーターホールが血でばっしゃーんなシーンはわりと序盤。ダニーはその超能力で何かを察しているが子供なのでどうにもできない。やがてジャックは、幻覚なのか幽霊なのか、全裸でお風呂に入っている美女をみつけていい雰囲気になった途端に腐りかけの老婆に変わっていたり、誰もいないはずのホテルのバーでバーテンダーと会話してお酒を飲んだり、ホールではパーティが開かれておりそこで給仕している元管理人のグレイディと話したりする。

    意外だったのは奥さんウエンディがめっちゃ強かったこと。わりと早めに夫の異常に気付き、以降は夫に近づくときはバットを持ってる(笑)一度はジャックを撃退、ボコって意識を失っているうちに引きずって、食糧倉庫に閉じ込めて鍵をかけて逃げる。しかし周到なジャックが無線を切り、唯一の乗り物である除雪車も壊しておいたため、彼女はホテルを脱出することができない。そのうちジャックに追いつめられ、窓からダニーだけは逃がすが、窓が小さすぎて自分は出られない。ジャックはドアを斧で叩き割り…というここが有名なあのシーン。

    しかしここでも奥さん殺されないんですよね。ここで実は、テレパシーでダニーの危機を感知した料理長ハロランおじさんが、除雪車に乗ってかけつけてくれたので、ジャックはその車の音に気を取られそちらへ向かう。奥さんはおかげで命拾いするが、うかつにダニーを探しにホテルに入ったハロランさんは、あっという間にジャックに殺されてしまう。気の毒すぎる…。結果的に彼は、奥さんとダニーが逃げるための車に乗ってきただけの意味しかなかった。

    一方ダニーは迷路に逃げ込むが、ジャックが追いかけてくる。ダニーはとてもお利口なので、雪に残る足跡をうまく細工してジャックの追跡をかわす。ダニーはめちゃめちゃ可愛いし演技派なんだけど、タイトルにもなってるシャイニングはダニーの能力のことなのに、ぶっちゃけその能力はジャックとの戦いに全く生かされません。ホテルにまつわる幻覚(幽霊)は、ジャックやウエンディも見ているので、ダニーの能力による専売特許ってわけでもないし。このへんタイトルとの矛盾はどうやら原作改変のせいらしく、スティーブン・キングは本作を酷評してるそうで…。

    さてそんなわけで、ダニーは逃げ延び、ママと合流して、ハロランの乗ってきた車で逃げる。ジャックは凍死というオチ。最後にホテルに飾られている古い写真に、ジャックそっくりの男が写っているところがクローズアップされてエンド。どうやらもともとは、ホテル自体に精霊の呪いが(建設前はインディアンの墓地だった)という話みたいですね。この映画ではそのへんわかりにくく、ジャックの狂気の原因がイマイチ見えにくいんですが、まあそれなりに面白かったです。

    ホラー映画というとどうしてもジェイソン的な怪人が出てきて大量殺戮をおこなうイメージですが、本作は、そもそも閉鎖されたホテルが舞台で、大量殺人しようにも人がおらず、ジャックのターゲットは妻子のみ。あとから来たハロランが殺されてしまうだけで、基本的には妻子は逃げ出して助かる話なので、いわゆる残忍なシーンなどはほぼありません。ゆえに怖がらせ方の趣味が良い。謎めいたイメージショットやアングル、音楽などで緊迫感をあおり、あとは演者の力量のみ。設定云々より、この怖がらせ方の上品さが本作が名作たる所以かなと思いました。

    • yamaitsuさん
      淳水堂さん、こんばんは(^^)/

      淳水堂さんは原作も読まれたんですね。私はあとからWikiなどで原作との違いを読んだのですが、原作だと...
      淳水堂さん、こんばんは(^^)/

      淳水堂さんは原作も読まれたんですね。私はあとからWikiなどで原作との違いを読んだのですが、原作だと一家全員無事で逃げ延びるんですね(^_^;) 料理長ハロランさんも殺されないとか…。そりゃキングはこの映画見たら怒るだろうなと(苦笑)

      でも映画は映画でやっぱり名作ですよねえ!
      2021/03/24
    • 淳水堂さん
      こんにちは。
      >一家全員無事で逃げ延びる
      あれ、私の記憶とちょっと違うかも(^_^;)
      私も映画見てから原作を読んだので、エレベーター...
      こんにちは。
      >一家全員無事で逃げ延びる
      あれ、私の記憶とちょっと違うかも(^_^;)
      私も映画見てから原作を読んだので、エレベーターから血の波も、双子も、お父さんのあの原稿(全文「ジャックは死んでしまう」とかいうやつ)もない!?と驚きましたが、
      反対に原作で非常に印象的だった庭の場面が映画に無かったりしてるので(さぞ映像映えするだろうに、当時は技術がなかったのかなあ)、是非原作もどうぞ。
      あと原作は、お父さんの書く小説を通してのお父さんの苦悩が現れていたり、やはりキングの作家目線なのかなって。
      キング自身が映像化した映画もあるようですが、あまり評判良くないようですね。
      このあたりは、キングは作家で、キューブリックは映画の人という違いなんでしょうかね。そして小説も映画もそれぞれが素晴らしいのも流石です!
      2021/03/25
    • yamaitsuさん
      淳水堂さん、こんばんは(^^)/

      あ、原作のお父さんはホテル爆発で死んじゃうんですね、最後は家族を守ろうとした的なことが書いてあったの...
      淳水堂さん、こんばんは(^^)/

      あ、原作のお父さんはホテル爆発で死んじゃうんですね、最後は家族を守ろうとした的なことが書いてあったのを、助かったと勘違いしてました(^_^;)

      原作者は悪人顔のジャック・ニコルソンのキャスティングにもやはり反対していたそうですね。平凡な男が狂気にとりつかれる話なのに、ニコルソンだとそうじゃなくなると。確かに(笑)

      原作も機会があれば読んでみます!
      2021/03/25
  • 狂っていく段階が恐い。鮮やかで美しい映像で臨場感があり、引き込まれる。余談だけど、今観ても奥さんのファッションがとてもお洒落。

  • 奥さんが怖かった(笑)

  • 怖いのにビューティフル
    おしゃれ、ポップ、ホテルの内装
    どこを切り取ってもTシャツになりそうだ。

    Here's Johnny! の訳は大変だったろう。
    ラストシーンが笑いを誘うのは狙いなのだろうか。

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