ファッションが教えてくれること [DVD]

監督 : R.J.カトラー 
出演 : アナ・ウィンター  グレイス・コディントン  シエナ・ミラー 
制作 : R.J.カトラー 
  • クロックワークス (2010年7月1日発売)
3.83
  • (76)
  • (156)
  • (98)
  • (14)
  • (3)
本棚登録 : 759
感想 : 140
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4532318403649

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アメリカ版ヴォーグが一冊できるまでのドキュメンタリー。
    アナ・ウィンターの密着というよりは、共に働く戦友から見た編集長像ってところでしょうか。
    独裁者みたいなイメージが強かったけど、周りの有能なスタッフがいてこその彼女だし、それを本人もわかってる。そして自分がすべき役割もわかっている。だからこの帝国は繁栄してるのでしょう。
    また「プラダを着た悪魔」が観たくなりました。

  • 映画「プラダを着た悪魔」でメリル・ストリープさんが演じたミランダが印象的でしたが、そのモデルになったアナ・ウィンターさんのドキュメンタリー映画。
    これがかなり面白く、こちらが本家と知りつつ、部下たちが翻弄されまくりのシビアな意見、会話は短く「以上。」で締める姿はミランダそのものでした。忖度という言葉が日常的に使われる中、情に捉われず明確に判断することはむしろ真っ当なのかも知れない。

    そして何より、部下のグレイスさん。自身も元モデルなのに裏方として無茶な要望に対しても結果を出す仕事ぶりや発言が魅力的で、まさにプロフェッショナルでした。

  • アナウィンター、すっごくきれいでチャーミングなのに、仕事に関しては厳しい。

    人当たりが厳しいんじゃなく、自分の仕事にストイックになるあまり、厳しいと思われてしまうんだろうなぁ。

    めげずに仕事をして、自分の存在価値を認めさせる というのが印象的だった。

    愛嬌も大事だけど、よいこだわりを持ちながら仕事をするってもっともっと大事。

  • 題名から想像するようなファンション哲学?を知る内容...ではなく、個性豊かな天才を率いる強烈なリーダーシップを垣間みるドキュメンタリーだった

    リスクを取って決断をするリーダーと
    認められずに不満を持つ事はありつつも、その決断を信頼している周りのスタッフ達

    情熱があるからこそ、考えが足りない人、結果を伴わないクリエーターに怒りを覚えるのだろう

    ファッション産業全体をどうにかしたいアナと、一部しか見えていない人達 その狭間で生じる怒りもあった

    彼女の怒りが至極真っ当に思えた

    その怒りが閾値を越えたら
    彼女はきっと父親のように引退するのだろう

    何か物作り、プロジェクトに関わる人
    率いるリーダーにおすすめ

  • 原題は"The September Issue"。
    米ファッション雑誌『VOGUE』の、年度始めとも言える「九月号」。その厚さはさながら「電話帳」のよう。
    それができるまでの編集長アナ・ウィンターとその右腕・グレイスを始めとする、スタッフや現場の様子を追う。

    (『VOGUE』誌をチェックすることはないくらい、モードには疎いのですが)充分面白かった。
    ドキュメンタリーは得てして、焦点がぼやけていることが多いけれど、これはきちんと主人公が見えていて、その点で散漫でなくてよかった。
    アナとグレイスの対比。対立。そして協同作業。
    特にグレイスが前を向かなきゃ!と言っている一方で、ファッションとは後を向くんじゃなくて、前を向くものって言うアナの姿が印象的だった。

    音楽も好き。

    チームで働く全ての人と、ファッションが好きな人におすすめしたい映画。

  • ちょうどこのときのvougeは買っていて、あのときのあの写真が、こんな過程を経て、私の元まで届いてるということに感動をおぼえます。

    妥協しないこと。常に目を開けていること。

  • 編集長アナ・ウィンターとその右腕グレイスの姿を中心に
    米VOGUEの内側を描いたドキュメンタリー。


    カラフルな私服のアナと、モノトーンを纏うグレイス。
    未来を見ているアナと、クラシカルに惹かれるグレイス。
    2人の対比が面白い。

    ラガーフェルドやゴルチエやマリオが普通に出てきます。
    シエナの撮影のときに大好きなmarchesaの羽ドレスが出て来て泣きそうになりました。
    9月号のグレイスのスタイリングは本当に綺麗で印象的。

  • アナとグレイスの信頼関係と才能を見せつけられる。


    そして名言の宝庫。
    「ファッションのことを恐れる人は大勢いると思う。不安に感じるからこそけなしてしまう」
    「最良の選択かしら?妥協はダメよ。強くなって。もっと努力しなくちゃ。でないと非難される。」
    「"いい人"にならないで、私にも。本当よ、でないと…負けよ」
    「生き残る道を学んでいかないと。自分の存在を認めさせ 必要とされるようになり 自分のやり方を見つけること。多くの人が来ては去っていく。つらさに耐えられなくなるのね。強くないと生き残れない」
    「あなたの見方はとても一面的。どれも同じで面白くない。殻を破りなさい。以上よ」
    「輪郭がソフトになりぼやけていく感じが好きよ。でも現代ではシャープな映像が好まれる。残念だわ」
    「いつも目を開けていろ。移動の時に眠るな。目に映るあらゆるものがインスピレーションを与えてくれる」
    「私は過去の遺物 ロマンティックな人間なの。過去ではなく未来に生きないとね」
    「父が引退を決めた時理由を尋ねたの。とても情熱的に仕事をしていたから。父はこう答えた。"猛烈に腹が立ったからだ"と。私もものすごく腹が立つことがある。今は抑えられるけど、それができなくなったら辞める潮時ね」
    「アナは誰よりも早く"セレブの時代が来る"と予測していたわ。私はとてもイヤだったけどアナが正しかった。過去にとらわれず未来へ進むことを選び、その決断によってアナのヴォーグは大成功した。私はセレブのことは興味もないけれど、雑誌が売れなければ私の仕事はない。仕方ないわ。…仕事を続けるためにはいろいろ努力しないと」
    「いじっちゃダメよ。あなたが痩せてないからいいんですもの。ありのままのあなたに意味がある。普通の人間ですもの、モデルじゃなくて。完璧な人ばかりじゃない。完璧なのはモデルだけで十分。ジムは必要ない」
    「ファッションは常に前を見ること。流行を予見するセンスなど私にはないわ。グレイスのように変化を見抜く感性も。グレイスは天才よ、彼女ほどファッションを理解し視覚化できる人はいない。よく対立するけど、長い間にお互いの違いを認め合えるようになったの」

  • ヴォーグというファッション雑誌の編集長、アナ・ウィンターを追ったドキュメンタリー。
    同誌が最も重要視しているらしい 9月号の企画から締め切り日までの日々と
    彼女に採用されるべく作品を制作する人々を描く。


    米国版ヴォーグという雑誌は
    アメリカ女性の 10人にひとりが読むほどの影響力を持ち、
    特に今回仕事を追った 2007年の 9月号は、まるで大百科みたいなボリュームがあるらしい。

    そんな雑誌を作るやり方は、自分にはよくわかんないけど
    なにをつくるか決めて、具体的に記事とか写真とか作って、
    編集長は雑誌全体のことを考えていろんなことを判断して〜の、
    いろいろな段階と作業があったりして、それぞれで葛藤があるんだろうなあ。
    自分はファッション誌とか読んだことないんだけど、
    そもそも軸にどんな考え方があってこういう雑誌は作られているんだろう。
    消費者に理想や虚構をどう夢見させるか、とか
    根本的な思想みたいなものがわかるといいなあ、みたいなことを考えつつ、拝見しました。


    一見したところ、確かに雑誌の編集作業が開始されてから終了するまでの軌跡ではあるんだけれども、
    企画や特集がどうやって決まるかの描写はほとんどなくて
    アナ・ウィンターの "絵になる"仕事ぶりと、その下で作業するクリエイターというのか、
    ファッション写真家やスタイリストやファッションデザイナーの翻弄ぶりを描くのが主眼となっている模様。

    クリエイターとしての葛藤が、クリエイティブディレクターなる職業の
    グレイス・コディントンの制作姿勢や結果への不満でごく一部描写されているものの
    全体的な映像の意図というか、見せてくれているものは、
    アナの幅広い人間関係、クールな選択眼、ヨーロッパにまで渡航する仕事ぶり、娘への愛情。
    そのアナ・ウィンターに振り回されるクリエイターたち、
    みたいなところが目立つ。


    これは誰に何を見せたい映画なんだろう。
    どうもどういう雑誌を作ろうとしているか、
    編集長がどんな考え方を持っているかに興味がある人に向けてではないみたいだ。

    掲載する写真を決めるのに、アナが雑誌にそぐわないといって
    グレイスの自信作を選ばない場面があるんだけど
    そこで、なんでその写真を選ばなかったの? 雑誌にそぐわないからとはねのける判断はわかるけど、
    そのヴォーグ 9月号という雑誌全体が求めている像とはどんなものなの?
    と疑問を掘り下げてくれるわけでなく。
    選ばれなかったグレイスが信じられない、といった態度に出、
    それでも相手を信頼しているから、といった経緯の描写を続けていく。

    これって、ヴォーグ=アナ・ウィンターの思想をさぐる映画ではなくて
    アナ・ウィンター自身とアナをとりまく人間関係を描写する映画なのか。
    雑誌のメイキングの映画かと思ってたけど、まるでドラマみたいなつくりだな。


    もともと映画「プラダを着た悪魔」がヒットして
    登場人物のモデルとなったアナが話題になってきた経緯があるみたいだし、
    雑誌自体のことよりも、あの映画の実際のところはこういうものなんですよ、と差異が示すことが
    この映画の命題なのかもしれないけれども。
    なんだか表面的な描写ばかりで、きれいごとで要領よく片付けられてる感じがしました。
    自分はプラダを着た悪魔を観てないしファッションブランドとか疎いので、
    その点ぜんぜん無知な上での印象ですが。

    もっとアナ・ウィンターのことを掘り下げれば、自分みたいな人が
    米版ヴォーグにも興味を持つことにもなるんだけどなあ。
    既に売れてる雑誌だから、別に新しい読者を誘い込む宣伝になどなってなくてもいいのかな。


    本当のところはうまく隠されて、いまのアナ・ウィンターのイメージを保つよう
    おしゃれに仕上げた感じの映画でした。
    まあ、よく考えたらこんな大勢に読まれて影響されるようなデカい雑誌が、自分のやり方とか思想とか、
    企業秘密にもなり得るようなことをそんなぶっちゃけて語ることはないのか。

    これはヴォーグを購読している方へのサービスとしての映画なのかも。
    自分にはちょっと合いませんでした。

  • 2010.6.14視聴。

    『プラダを着た悪魔』でメリル・ストリープが演じた役のモデルになった米VOGUE誌の編集長、アナ・ウィンターを追ったドキュメンタリー映画。

    出てくる様々な服、
    編集部という環境、
    アナを始めグレイスやタクーンという魅力的な人々、
    彼らの仕事への熱意、姿勢


    全てが刺激的。

全140件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×