パンドラの匣 [DVD]

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監督 : 冨永昌敬 
出演 : 染谷将太  川上未映子  仲里依紗  窪塚洋介  ふかわりょう 
  • ジェネオン・ユニバーサル (2010年8月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102859435

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パンドラの匣 [DVD]の感想・レビュー・書評

  • 「やっとるか」「やっとるぞ」
    「がんばれよ」「よしきた」

    結核患者の療養所、健康道場で暮らす少年が、生と死のはざまで恋する物語。

    太宰の原文を各所に散りばめつつ、それを若造の、当時16だか17だかの染さんが演じても何ら違和感がないということがすごいなあと思った。
    言葉づかいだって下手したら浮くし、「ん?」となってしまいかねないのに、ならなかったのは演出の極み。
    オールアフレコのこだわりと、未曽有の震災が起きる前の南三陸町のロケ地で撮影されたというところも見ごたえがある。

    ミッキーカーチス(塾長)の訓話にのせてはじまる健康道場の体操と、助手たちのコーラス。
    病気とは無縁かのような平和な風景から一転して、とつぜん仲間が死んだりするところが、むかしの結核の切迫さを象徴しているかのよう。

    ふたりの女性のあいだで揺れ、
    親友と親友が恋した女性とのあいだで揺れ、
    生と死のあいだで揺れ、
    いっそがしい青春だ。

    マァ坊の仲里依紗、竹さんの川上未映子、どちらもよかった。

    竹さんは作家なので演技力にはまったく期待していなかったのだけど、冒頭の寝姿、バスの中であどけなくゆれる寝姿が素晴らしかった。
    正面から見るとさしてべっぴんさんではないのだけど、ななめ、横顔、ふとした表情がとても魅力的。
    竹さんとひばりの交流シーンは、とくに恋愛を意識させるセリフはないのに、なぜかすごくドキドキしてしまって、
    竹さんがカツラを脱ぐところと、
    ひばりの足を拭いたげて膝に座るかと見せて草履を譲るところ、
    紅を薄くさしていると告げて唇をみせるところが色っぽかったな。
    ひとによっては、拭き掃除の姿ですらムンムンくるみたい。
    まあ、わからんでもないな。

    でもやっぱ、この映画の最大の魅力はひばり役の染さんなのです。

    竹さんに「おめでとう」を告げる際のニヤニヤ。
    この「ニヤニヤ」こそがひばりであって、とにもかくにも、さりもさりとて、小憎たらしくて可愛くて辛抱たまらんくなるのです。
    母性のしっぽをムンズとつかまれた心持ち。

    かざってない、ポーズじゃない、だから真剣にこっちも目で追ってしまう
    そういう引きがこの俳優には漂っている。


    この子は日本映画に希望を与えるなあ。

  • 2009年 日本
    監督:冨永昌敬
    原作:太宰治『パンドラの匣』
    出演:染谷将太/川上未映子/仲里依紗/窪塚洋介

    2009年は太宰の生誕100年で、映画界も太宰イヤーでしたね。こちらは、監督が冨永昌敬ということでちょっと警戒してたんですが(※以前見た『パビリオン山椒魚』が超絶つまらなかった)、キャストが良く、目の保養度が高かったので、思ってたより楽しく見れました。

    主演の染谷将太くんは、テレビドラマ版の『バッテリー』で意地悪な先輩役をやっていたときに、キレイな子だなあと思っていて、その後もちょいちょい脇役で出てるのはチェックしてたんですが、ちょっと古風な感じの美少年っぷりで、書生さんファッションも似合っていて可愛かったです。そして何より個人的に、窪塚洋介ってやっぱり美しいなあと惚れ直しました。

    太宰作品の中では明るい種類のものだと思うので、軽くさらりと見る分には悪くなかったと思います。
    (2010.04.06)

  • 2009/10/14新宿にて。
    このパンドラの匣に詰まってるのは
    きっときらやかな未来でしょう

    染谷将太は妙にセクシーで
    仲里依紗が可愛さをふりまいて
    川上未映子の色香に参ってしまう
    窪塚洋介は溶け込んでいて違和感なし
    キャスティングが見事なのだけれども、
    不惑へのカウントダウンが始まった35歳
    ふかわりょうの26歳大学生は無理がある

    布団部屋のシーンが強烈に残って刺激してやまず
    看護婦の衣裳は敢えて時代を無視しているのもいいし、
    菊地成孔の甘い声もかとない余韻をスクリーンに漂わせる

    可愛らしさや弱さは10代~20代前半の美徳であり、
    強さというものは20代後半からの魅力であるなあ、
    と映画のマア坊と竹さんを比較して思ったり。

  • 川上未映子が美人やった。声ははじめて聞いた。
    まさかのヒミズの二人が出てる事に知らず観た。
    不協和音?怖い音をよく使ってる割に笑える?シーンもあるのはなぜだろう、いや何かよくわからない印象。
    太宰治のパンドラの匣のような雰囲気を出したかったからかな?
    思ったよりは面白くなかった。

  •  私が勝手に太宰治の最高傑作と思っている『パンドラの匣』が映画化。
     期待して視聴しました。

        
     舞台となる“健康道場”のレトロで牧歌的な描写を堪能。
     原作にある描写やセリフをかなり忠実に拾っていて、原作に忠実な映画化かと思っていたら、途中から微妙にパラレルワールドの世界に。
     原作をそのまま映画にしても面白くない、ということで新解釈を狙ったのでしょうか。
     太宰治作品らしからぬ前向きでほのぼのとした原作なのに、原作以上に太宰治ワールドに近い味付けになっていました。
     ネタバレになりますが、感想や疑問点をメモしておきます。
       
    少年少女・ネタバレ談話室(ネタばらし注意!)
     原作以上に太宰治的 映画「パンドラの匣」
      http://sfclub.sblo.jp/article/166626556.html

  • 「やっとるか?やっとるぞ。がんばれよ。よぉしきた。」
    これが何度も繰り返されて、耳に残っている。日常のなかで展開される作品性がとても上手く表現されていたと思う。
    染谷将太はさすがの演技力。仲里依紗も申し分ない。

    太宰の作品はゆっくりとしたテンポで進むことが多いから、それが心地よい感じで、でもどこか物事を達観している感じをこそばゆく思いながら楽しめた。

  • 戦後まもない結核療養所の物語
    療養所という小さな世界の退屈な時間の流れ

    「やっとるか?」「やっとるぞ」
    「がんばれよ」「よぉしきた」

    独特なやりとりが何度も繰り返され、そのたびに少しずつ微妙に意味合いや関係が変わっているのが面白かった

    けれど
    大きな山も谷もないストーリーがなんとも眠かった
    眠たい時に見るべきではなかったな……

    時代は終戦直後
    山奥の療養所にも
    女性はオシャレが許され
    若い男は新しい時代を求めてやまない
    時代感があった

  • 原作とは、すこし違うけどオリジナルの良さは損なわれていない。
    数ある太宰作品の映像化の中では、かなりの良作。

  • 音楽も美術も俳優陣もとてもステキ。とはいえ淡々としてるし、かみ合ってるのかあんまし理解できない会話や細部だし、うーんどうなのこれは……とおもいつつ3回くらい見てしまったので結局のところ好きなんだろうな。

  • 染谷くんと仲さんが良かったけれど、
    それ以外に何を書いたら良いかわからない。
    どんな感想を持ったら良いのかわからない。
    ただのつまらない「雰囲気映画」。

  • やっとるかー? やっとるぞー。 頑張れよ。 よーしきた。
    原作を見たことはないが染谷将太と仲里依紗の配役はぴったりだと思う。ふかわりょうが出てきて笑った。染谷による低音の語りが良い。

  • この道場、入りたい。

  • 監督の美意識に沿って取られたであろう作品。私は頂けなかった。
    まぁ川上未映子が観れてよかったな。

  • キャストを楽しむ映画かしら。窪塚男前……

  • 太宰治の映画化作品。太宰にはめずらしく明るく爽やかな作品なんだけど、それが映画にもよく出ていてよかった。キャストもはまり役だった。

  • 借りるときに斜陽(映画)が頭をよぎったけれど、杞憂でよかった。
    キャストがいい。
    話も暗い、画も暗い、でも、映画としては暗くない。
    こんなことが身近に起きているとしたら、、とぞっとしてしまうけれど。

    「やっとるか」
    「やっとるぞ」
    「頑張れよ」
    「よーしきた」

  • キャスティングと演出、音楽が最高。
    染たんすごいなあ・・。存在感あるし、本当にぴったり。
    窪塚がつくしという、なんか上手いこと持って行ってしまう感じもにくい。そうだ、ふかわりょう笑ってしまった。
    布団部屋のシーン圧巻。印象に残りました。

    そして菊池成孔の音楽の良さよ・・

  • 太宰の原作ということで、
    どれほど鬱な作品なのかと
    覚悟して観たけれど、
    予想に反して楽しい作品だった。
    主人公に染谷くんを採用したのが
    明らかな勝因。

  • 生田斗真の「人間失格」を見て、太宰の自伝的作品だからか暗くて淀み鬱鬱していた。こちらの作品の方が「軽み」(=キーワードか?)があって若い俳優陣と個性的な人たちが演じていて好感がもてた。監督も気になった。

  • さいしょの1分であ、これあたりと分かった。
    内容は別になんてことない。でもこの太宰さんの小説まだ読んだことないから読もっと。
    映像と音楽のセンス‼そして時にユーモア。キャスト良し。
    主人公知らない子。まつげながい。顔きれい。演技はどこか満足できないけど、人間的な魅力でカバー。
    竹さんすてき。大人。色っぽい。なのにおぼろげなかんじもあって良い。
    まーぼー。仲里依紗に似てると思ったら仲里依紗だった。この子きらい、見てていらいらする。そういう役だからはまり役なんでしょうけど。でもいらいら。髪型が時代にあってなくて逆に良い。センス‼
    ふかわりょう。頭の良いバカ。おもしろい。上手に使うな〜。
    窪塚洋介。ああ好きだ。窪塚くん久しぶりに見た。さすが。台詞ない最後のシーンだけでも、魅せる。

  • うーん、観るまで知らなかったけど、
    まさか太宰治の原作だったとは・・・暗かった。
    いや、全体的に真っ暗というわけでもないんだけど、
    取り上げてるテーマがなんにせよ重いので
    (戦争、終戦、結核。。。などなど)、
    観ていてなかなか長く感じる映画だったなぁ。
    まぁ最後の最後まで重たいままじゃないので、
    後味はまだスッキリって感じではあったんだけど。
    「やっとるか」⇒「やっとるぞ」⇒「頑張れよ」⇒「よしきた」
    のやりとりは平面的でなんとなくちょっとさびしかった。。。
    そういう組織の中であるから仕方ないかもしれないけどね。

  • 演劇を観ているようだった。
    布団部屋でひばりとマァ坊が電気を付けたり消したりして争うところ。ヘッドホンで観てたので音の鳴り方がぐるぐるまわっておもしろかった。

    菊池成孔さん音楽ということで、作品に音楽がすごく合ってて、効果的だった。音楽よかったなぁ。

    染谷将太、川上未映子、窪塚洋介、仲里依紗、キャストがさいこう。染谷将太くんのあの色気。おそろしい。

    うちとおそろいのこけし。

    あー、いやらし。

    20121112

  • マア坊がとても良いキャラ。
    「やっとるか」「やっとるぞ」「頑張れよ」「よーしきた」がくせになる。

  • 太宰特有の語り口調で綴られた世界観。
    個人的には大好きです。

    少年ぽさが魅力の染谷君の少しまた違った背伸びした感じがまたそれはそれで魅力的でした。

    川上未映子の竹さんも、美人すぎず、でも雰囲気があり、凛としたマドンナ感は絶妙。

    結核病棟という囲われた暗いイメージの舞台で繰り広げる青春ものとしては、さわやかで、明るく、逆にこの中の一員になりたくなってしまう不思議な感情が現れてしまいました。

    音楽、映像、役者、すべて世界観が独特に彩られ、私は何度でも観たいと思いました。

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