隣の家の少女 [DVD]

監督 : グレゴリー・M・ウィルソン 
出演 : ブライス・オーファース  ダニエル・マンシェ  ブランシェ・ベイカー  グラント・ショウ  グレアム・パトリック・マーティン  ベンジャミン・ロス・カプラン  オースティン・ウィリアムズ  ウィリアム・アサートン 
  • キングレコード
2.88
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本棚登録 : 147
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988003802219

感想・レビュー・書評

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  • 解説:

    実話を基にしたジャック・ケッチャムの同名の小説を映画化した、血も凍るようなスリラームービー。

    田舎町で少年時代を送った男が回想する、かつて隣人が無垢な少女に対して行った悪夢そのものの虐待を見せつける。

    かわいそうな犠牲者を演じるのは『僕たちのアナ・バナナ』のブライス・オーファース。

    彼女をいじめ抜く叔母を『侍女の物語』のブランチ・ベイカーが演じている。

    ケッチャムの残虐世界をリアルに映し出す衝撃の映像の連続に驚がくする。

    1958年、小さな街で暮らすデイヴィッド(ダニエル・マンチ)の隣家に、ニューヨークから姉妹が越して来る。

    二人は家庭の事情で叔母(ブランチ・ベイカー)の所に預けられており、デイヴィッドはすぐに姉のメグ(ブライス・オーファース)と打ち解ける。

    だが、次第に彼はメグが叔母とその息子たちに虐待されていると気付き始め……。

  • この映画を知らないままのがよかったな。消化できないから

  • パッケージとか煽り文句とかがアレで、すっごく借りづらかったのだけど、スティーヴン・キングが高く評価していたので借りてみた。
    「『スタンド・バイ・ミー』の表裏一体をなす映画」と言うのもなんとなくわかる気がする。

    50年代後半のアメリカって、表面は妙に明るくてキレイなんだけど、品行方正とか理想をおしつけてくるようなイメージがある。
    そして表が明るい分だけ、闇が濃そう。
    この映画もそのコントラストの強さがよくでているなぁと思った。

    でも、時代も場所も関係なく、こういう家庭という閉ざされた空間での虐待はあるんだろうな…とも思ってしまう。
    この映画でも、加害者であるルースやその息子たちだって、何も特殊な人間ではなく、普通の、まさに「隣の家」の人たちである。
    ストッパーがなければ人間の残虐性なんてものは際限なくエスカレートするし、感覚は簡単に麻痺する。
    世の中、表面化してないだけで、おぞましい行為があちこちにあるんじゃなかろうかと思わせられ、…何と言うか、壁の薄いアパート住まいに妙に安心してしまいました。

    というか、欧米の家屋には地下室が当たり前のようにあるけど、怖すぎ。
    ホラー映画みてると必ずといっていいほど出てくるし。
    きっとお化けより怖いものが色々つまっているんだろうなぁ。

  • 胸糞悪い鬱映画だが、虐待は日常に潜んでいるという部分の描き方は秀逸だった。ルース役の女優がすんごいだけにメグ役の子役の演技が少し物足りないが、あれ以上を要求するのも酷な話。胸糞悪いが観たことを後悔はしない映画。

  • ジャック・ケッチャム原作「隣の家の少女(The Girl Next Door)」の映画化。

    “1958年夏、少年デヴィッドの住む郊外の町に、美しいメグとスーザンの姉妹が引っ越してくる。交通事故で両親を亡くした姉妹は、デヴィッドの家の隣に住む伯母ルースの元に身を寄せることになり、デヴィッドと姉妹は徐々に親しくなっていく。やがてデヴィッドはメグに恋心を抱くが、ルースの嫉妬と憎悪の入り混じった虐待に、姉妹が苦しんでいることを知る・・”

    久々に強烈な欝映画。面白かった、、とは言えないが、非常に良く出来ていた。原作は未読だが、原作との差異、実際の事件との差異は少し頭に入れて観賞したほうがより深く映画に入れるかもしれない。

    物語はメグ姉妹がデヴィッドたちの町に越してくるところから、平穏な日常が徐々に狂っていく(最初から狂ってた?)様子をじんわりと紙に水が染みこんでいくかのように描いている。前半の穏やかな町の様子から、後半の虐待が行われる地下室の様子はまさに陰と陽で、如何に虐待という行為が身近で、平穏無事に見える日常に潜んでいるかという事実を上手く描いていた。

    肝となる虐待の描写は非常にショッキング。直接はっきりと映すことはしないものの、思春期の少女メグが男の子たちの前で裸にされたり、幼く、事故で足に障害を負った妹のスーザンが下着を脱がされお尻を叩かれる描写は観るに耐えない。そしてその虐待はさらにエスカレートしていき、終盤のそれは文章にすることすらおぞましい。それらの描写を淡々と演じている子役の演技に恐怖を感じるし、心配にもなる。それくらいショッキング。

    実際の事件や原作とはルースの虐待に至る経緯など異なる点も多い。映画で特に大きいのは、主人公デヴィッドの精神状態の描き方。原作では、メグを虐待から救いたいと思いながらも好きな女の子が裸にされ、弄られる様子に内心・・・・っていう葛藤も描かれているそうなのだが、映画のデヴィッドはひたすら懸命にメグとスーザンを救うためだけに奮闘する。

    原作において、デヴィッドの葛藤を描いたのは“誰しもがルースになり得る”というメッセージなのにも関わらず、映画でその要素を消してしまうことは確かにアレ。しかし、この映画においては、デヴィッドが聖人でヒーローでなければとてもじゃないけど観れなかったかもしれないってのも事実なわけで、映画としてはこれで良かったんじゃないかなと個人的には思った。

    他人に薦める面白い映画、、、では決してないが、観ておくべき作品なのは間違いない。いろんな人の感想を聞いてみたい作品です。

  • ケッチャムの事実を基にした小説の映画化で個人的は四つ星、世の中的には二つ星の作品になるのかな 笑。虐待のシーンが一部嘘っぽいのもあるし間をとって三つで。

    主人公の...デヴィッドだったかな?その少年の家の隣に両親を亡くした少女が姉妹でやってきてデヴィッドは姉のメグに心惹かれる。ただその家は母親がひとり、あとは息子達で暮らしているが母親が病んでて息子達も遊びにくる少年たちもクズばかり、母親を中心に越して来た姉妹を虐待し始める。という話。脚の悪い妹もだが姉のメグの受けた虐待は次第に拷問へ近付いていく。
    小説の方で読もうと思っていたがあらすじを知ってからは映画でいいかなと思った。軽い虐待を受けていた身からすると描写が甘めに見えて冷めてしてしまった面もあった。なじり方はいいけどなぶり方が手加減してるような作り物感で。

    子供達の演技はいまいち。それに、口先だけではなく本当に少女の体を切りたいとせがんだ子供が実際に刻まれている所をみて及び腰になっちゃってる演出は意味がわからない。それでは集団同調は描けないのでは。

    暗い地下室の陰鬱とした空気の中で時折光る瞬間が台詞やカットや表情のなかにあるから、人には勧められないけど俺は嫌いではない。
    90分くらいだからちょうどいい。
    虐待を扱った作品かつ事実をベースにしてるから非常に言いにくいが、誤解を恐れず言えば、この映画はサスペンスホラー的な作品であってラブストーリーではないが、それでも美しいラブストーリーだった。四つ星。

  • 不幸な実話…

  • ストーリー:1958年、小さな街で暮らすデイヴィッド(ダニエル・マンチ)の隣家に、ニューヨークから姉妹が越して来る。二人は家庭の事情で叔母(ブランチ・ベイカー)の所に預けられており、デイヴィッドはすぐに姉のメグ(ブライス・オーファース)と打ち解ける。だが、次第に彼はメグが叔母とその息子たちに虐待されていると気付き始め……。
     シネマトゥディ http://www.cinematoday.jp/movie/T0008448


    実話をもとにした映画だというが、なんとも後味の悪い映画。隣の家の叔母が執拗に子どもを虐待する動機(?)がサッパリわからない。いじめが集団虐待にエスカレートしていく描写も単調で、設定は退屈。どうして途中でやめなかったのか、逃げられなかったのか、どうにも不可解なことばかり。まあ、60年近く前の社会環境は今とは違ったのだろうけれど。
    陰惨で救いのない物語。叔母を演じた役者の鬼気迫る演技は良かったが、それ以外はどうにも。。。

  • 集団同調の怖さを思い知る映画。学問的には非常に好きな分野だけれど、作品の主人公が救われなさ過ぎる。これがリアルを題材にしてるのだから本当に恐ろしい。

  • ・ケッチャムの小説を買ったが邦訳の文体になじめずあきらめた作品を映画で鑑賞。
    ・久々に映画的でない(ドラマっぽい)映画を見た。
    ・アメリカのホームが隠し持つ闇は深い。(デヴィッド・リンチ然り)
    ・キングいわく「スタンド・バイ・ミーの裏バージョン」

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