竜馬がゆく (新装版) 文庫 全8巻 完結セット (文春文庫)

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 2日で読了した記憶
    自分がこんなにも歴史小説をスラスラ読める人間だと思わなかった

  • 大河ドラマで「龍馬伝」をやっているので読んだ、という訳ではなく、昨年ぐらいから読んでる池波正太郎の幕末関連からなんとなく。
    テレビの「龍馬伝」も面白いけどね。

    さて、司馬遼。
    功名が辻の時もそうだったけど、後半退屈しますね。
    大政奉還に至るくだりは龍馬個人の行動だけでは、どうにもスジが解らなくなるので様々な人が登場するんだけど、さらに「余談だが・・・」がいっぱいある。
    まあ、歴史書として読めばタメになるのかもしれないし、なぜそう言う行動に出たのか、なぜそうなってしまうのか、なぜそうしたのかの裏を知ることは重要だと思うけど、小説としては流れを止めてしまってる。

    やっぱり、歴史小説は池波正太郎の方が好きです。

    とは言いながらこの本で知った、いや日本人として知らなければいけない史実はいっぱい有りました。
    朝廷と幕府の関係、幕府の体質、譲位とは、尊皇とは、鎖国の崩壊、江戸と京都、薩摩と長州と土佐・・・書き上げていくと切りがありませんが、学校の歴史の教科書では数ページで終わってしまうこの時期の背景にはいろんな事があったという事。
    それを知るだけでも面白かった。

    この本では龍馬を「竜馬」と表現しています。
    ホントは「龍馬」ですが、これは司馬遼が作った坂本龍馬像なので区別するために「竜馬」としてるそうで間違っちゃいますね。

  • 北方謙三の水滸伝に匹敵するストーリー。
    竜馬の生き様を肌で感じることができる。
    こういう生き方をしてみたい。

  • 龍馬がいたからこそ今の日本がある。そう感じさせられた本でした。

  • いいね

  • この物量が2週間で、かけていった。たぶん、日本の歴史で一番カッコ良い人の人生の一部を見せてくれて、ありがたい。もっと早く、中学生くらいのときに読んでおけば良かった。

  • 日本男児に生まれたからには読んだほうがよい。
    史実にのっとってはいるが、創作話もチラホラ
    竜馬がなにをやってきたか、日本がどうなっていったかなどわかりやすい。一部専門用語や古い言葉使いがあるので司馬遼太郎初心者にはとっつきにくいかも

  • 竜馬がゆく(新装版)文庫 全8巻完結セット(文春文庫)
    著作者:司馬遼太郎
    タイムライン

  • 言わずと知れた名作。中学の時、友達が薦めてくれていましたが、坂本竜馬という、語り尽くされた英雄の話を読む気になれず、ひねくれて「燃えよ剣」などを愛読してました。。それから二十年を経て読み終わった今、その時の自分をしばきたい気持ちでいっぱいです。

    前半は剣客小説、後半は歴史小説であり、余談を重ねる司馬遼太郎さんの語り口にやきもきしながらも、一気に読み進めることの出来る小説です。

    描かれている竜馬はとても魅力的な人物です。ただ、女性の扱い方、無用心さ等、「おい!」と言いたくなるところも多々あり、自分としては、中岡慎太郎が大好きでした。

    恐らくこの先何度も読むことになる、心に栄養をくれる小説です


  • 壮大であった
    当初読むのに時間がかかったが、後半歴史の動く部分からは息つく間のないくらいのスピード感で完読

    改めてこの時代を生きる日本人はなんとエネルギッシュで思慮深いのだろうと感じた
    竜馬はもちろんだが周りの面々も素晴らしい 
    以下は今後もっと深く知ってみたい人物

    勝海舟
    岩崎弥太郎 
    陸奥陽之助
    アーネストサトウ
    中岡慎太郎

    そして竜馬の人柄

    あんまり好きなタイプではないのだが…
    みんなが竜馬を慕い、協力していく
    人の心を上手に掴み、まとめていく力がある
    自然であるが計算されている
    人柄のおかげで嫌みもない

    印象に残った竜馬の考え方

    人と討論はしない
    相手を負かしたとしてもわだかまりが残り
    負かした相手は決して良い気はしない

    ………
    つい自分の意見が正しいと思い込んでいる時起こりがちだ
    でも逆の立場ならどうだろう
    いくら正しくてもそういう相手に協力しようと思うだろうか
    今後仕事の上でもついありがちなので気をつけようと思う

    仕事というものは、全部をやってはいけない。八分まででいい。八分までが困難な道である。あとの、二分はたれでもできる。その二分は人にやらせて完成の功を譲ってしまう。そうでなければ大事業というものはできない。 

    ………
    コレできるだろうか?
    周りにも居ない…
    今後の自分もさすがに自信がない
    自分の手柄なんかにこだわりがなく
    大成を成すことが目的だからできるのであろう
    目線が違いすぎる


    世に生を得るは、事をなすにあり

    ………
    自分の人生も考えさせられた
    どんな「事」をなしてきたか
    これからどんな「事」をなしていくか


    読み進める中盤は、なかなか進まない時もあり中ダルみしかけたが、最後になると急に寂しくなる
    好きなタイプではないと言いながらも、魅力にハマっていく
    自分にとってそんな小説だった

    この時代をもっと知りたい
    今度は違う視点から本を探してみようと思う

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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