運命のボタン [DVD]

監督 : リチャード・ケリー 
出演 : キャメロン・ディアス  フランク・ランジェラ  サム・オズ・ストーン  ホームズ・オズボーン  ジェームズ・マースデン  ジェームズ・レブホーン 
  • ジェネオン・ユニバーサル (2010年10月21日発売)
2.29
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本棚登録 : 723
感想 : 177
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102863036

感想・レビュー・書評

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  • ある日箱が届きます。押すと大金がもらえるけど、どっかで誰かが死にます。どうする。

    ということで、「押すか押さないか」という葛藤が軸の物語かと思ったら、開始30分でもう押された。
    「え、これから1時間半どうするの?」と思っていたら、どんどんオカルトに進み、もうなにがなんだか。

    「世にも奇妙な物語」でやるくらいが丁度良いが、悲しいかな2時間の映画である。

  • 「クリスマスには不思議なことが起きる」というのはハリウッド映画の定番で、この映画もその一つに加えることができるでしょう。しかし、過去のクリスマス映画の傑作に比べると、この作品は今ひとつ。
    その最大の理由はやっぱり後半になって「謎」の正体をあまりにも分かりやすい図式で説明したことにあるでしょう。
    そこに至るまでの展開はなかなかスリリングだし、「ザ・ボックス」(原題)を持ってくるスチュワートの顔も演技も印象的なのですが……。できれば、もうちょっと謎のままにしておく部分が多ければ、と思わざるを得ません(それでも安直なエンディングにしなかった自制心は褒められるべきでしょうが)。
    結論:やっぱりサンタクロースはいない。

  • サスペンスや、ミステリーとして視聴すると物足らなさを感じる映画ではある。どうにも、この映画は「サルトルを地で行く」もののようだ。存在していることの不気味さや、世界というものが実は歪であること、それによって吐き気がもたらされること、など。ちなみにサルトルやボーヴォワールは哲学的であると同時に非常に俗な人間でもある。だからこそ、特にボーヴォワールの主張などはわかりやすい形でフェミニズムと組み合わされるわけである。「実存は本質に先立つ」、という言葉を残したサルトルではあるけれども、彼は同時に、「人間は自由という刑に処せられている」とも述べている。この二つは組み合わせることも可能であろう。人間は、何よりもまず「実際に存在している」。存在していることは非常に自由なのだ、なぜなら、そこには性質や本質がないからだ。しかし、性質や本質がないとは地獄ではないのか?自分がなんであるかすらもわからないのだから、だから、人間は懸命に性質や本質を獲得しようとする。プラトンによるイデアもこの観点からはそうした無常な営みとも言える。これこそが、「自由の刑」であり、その刑に処せられるのは、「実存」しているからである。

    ちなみに最終的に、この一家は二つの選択を突きつけられる。子供が盲目かつ聾のまま家族三人で生きるか、あるいは、子供をその束縛から解放する代わりに妻を殺すか、の二択である。ここでサルトルの言葉が残される。「人間は二つの選択を強いられる。自由になるか、囚われるか」

    しかし、サルトルは自由の刑に処される=自由に囚われる、と述べている。ということは、本当の「肯定的な意味での自由」というのは実はここで述べられてはいないのである。囚われるということはそのまま制約されるということであるが、仮に自由になったとしても選択をし続けなければならないという制約を課されるわけである。なぜなら、そうしなければ、性質や本質を獲得できはしないからである。しかし、ここから更にもう一段階上れる。自由になるか、囚われるか、実はこのことも選択ではないか?だとすれば、こうも言える。この選択があること自体が、人間である=自由である証左であり、それゆえに、更にまた自由になるかそうでないかを強いられる、という二重構造が発見される。これは非常に面白い。そういう意味でこの映画は評価されうるかもしれないが、SFとしては説明不足すぎるし、サスペンスとしても中途半端にSFが入ってくる時点で駄作であろう。心理面と言っても、取り立ててこの作品特有の心理が描かれているわけでもないし、この映画でなければならないという部分は見受けられない。なので、サルトルを見出さなければこの映画は観る価値もなく、そういう意味で玄人向けというか物好き向けの映画であることは間違いない。

  • テーマがあちこちに飛びすぎて筋がめちゃくちゃになってる。
    前半の夫婦の選択にもっと焦点を当てれば良かったんじゃないかなぁ。もしくはSFならSFで大々的にやるとか。

  • AM5:45 チャイムが鳴る。玄関を先に箱がある。中にはボタン装置とメッセージ。
    「午後5:00に説明に伺います。」
    顔のかけた男が説明に来る。
    「ボタンを押すと2つの事が起こります。
     1・貴方の知らない誰かが死ぬ。
     2・百万ドルが貴方のものになる。」

    ボタンを押すまでの葛藤を描くのかと思ったら、押してからの話のほうが長い。

  • ミステリー&サスペンス映画だと思って借りたんですが、実際に観たら良い意味で期待を裏切ってくれました。原題”The Box”で1970年に発表された同名原作小説があるのですが、そっちも読みたくなりました。(SF要素も混じっていて分かりにくい部分があったので・・)
    どうすればボタンが押されるのを食い止められるのか、結局「雇い主」の正体は誰なのか、などなど謎なまま終わる部分も多くて、観終わった後も考えさせられる映画です。

  • 葛藤の例として講義でこの映画を紹介したにも関わらず、見ていなかったし、学生にも面白いと勧めらたので観てみたものの…
    ストーリーが突飛なのはいいけども、突飛なだけで終わってる。ただただ突飛なお話。別に面白くない。どうしてあの時代設定になっているのかもよくわからない。

  • 「ボタンを押せば現金100万ドルを手にする。
    しかしどこかであなたの知らない誰かが死ぬ。」

    そんな前宣伝から、サスペンスかと思って観てたら
    なんだか雰囲気変。
    オカルトかい?って思ったけど、それとも違う。
    途中SFだとやっと気付いて、どんな結末かと思ったら
    あー、想定外でした。

    結局これって何が言いたかったのかな。
    私欲のために、他人の命を犠牲にするなってことだろうけど
    キャメロン・ディアス夫婦は、ボタンを押しちゃったけど
    お金欲しさの行動ではない。
    もし、ボタンに真実味があれば押さなかっただろう。
    彼女らはボタンを押すことの代償を真摯に受け止めていた。

    しかし、やってしまった行動の結果をとらされるわけだけど
    どうみても、やりすぎな感じだ。
    それはもう、ドグマ的なものではなく制裁でもなく愉快犯的。
    とにかく、後味悪い映画でした。


    高度に発達した技術をもつ種族なら、知能的に残虐な行為しないと思うのにな。

    ( ・_ゝ・)<君子危うきに近寄らず

  • 箱のボタンを押すだけで100万ドルがもらえる
    ただし、押した途端に自分の全く知らない人間が死ぬことになる・・・

    さあ、こう言われてボタンを押すかどうか!

    全く知らない人なら押したくなるよね(・_・;

    しかし、自分がしたことはいつか自分に帰ってくる

    普通のサスペンスで終わらなかったこの作品、貴方ならボタン押しますか?

  • まさに出口なしな展開。
    鼻血は怖い。

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