メメント [Blu-ray]

監督 : クリストファー・ノーラン 
出演 : ガイ・ピアース 
  • アミューズソフトエンタテインメント
3.83
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本棚登録 : 411
感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427810167

感想・レビュー・書評

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     事件に巻き込まれ、そのケガで前向性健忘になり記憶が10分しか持たなくなってしまった男・レナード(ガイ・ピアース)が、妻を殺した犯人に復讐しようとするお話。なんと映画の時間とストーリーの時系列を逆にしてしまうという、もうそれ聞いただけで面白そう!! って思える映画なのだった。いやーほんとすごい。よくできてる!

     前向性健忘とは、事件以前の記憶はあるが、事件以降の記憶を蓄積できない症状。小川洋子『博士の愛した数式』と同じかな(映画版は観てないけど)。博士は洋服にいっぱいメモ帳を貼ってたけど、レナードは写真を撮ったりメモしたり、もっと大事なことはタトゥーにして自分の身体に彫っちゃう。これが良いようで、非常にアカン。メモは消したり書き直したり出来るけど、タトゥーは消えない。だから、いつまでも妻を殺した男「ジョン・G」を探し続けてしまうのだ。
     実は、レナードはかなり初期の段階で(映画的には終盤のほうで分かるのだけど)既に復讐を果たしているのだが、それを忘れている。彼を利用したのが、悪徳警官のテディ(ジョー・パントリアーノ)で、あいつは妻の仇だと騙しては、自分に都合の悪い人間を殺させていたようである。テディの本名もジョン・Gで、最後には(映画では冒頭)彼もレナードによって殺されてしまうが、レナードはきっとそのことも忘れてしまうだろう。
     しかし、レナードは自分で「忘れ続ける」ことを望んでいるようでもある。妻の復讐を果たした後は生きる目的を失ってしまうからだ。「妻を殺された」という記憶さえ、自分で作り変えた記憶なのだということも分かる……。結局人間は、自分の都合のいい記憶を信じ続けてしまうのだ。
     レナードは死ぬまで妻の仇を探し続ける。「ジョン・G」を殺し続ける。怖い。まるで『リアル鬼ごっこ』みたいだ……と言った途端別に怖くなくなる(笑)

  • 以前観た時となぜか違っている、記憶違いなのかなあ

  • 終始暗い映画。どういう結末になるのかみたい一心でなんとか最後まで見た

  • 記憶が10分しか持たないレナード。全身に刻まれたタトゥーを頼りに、妻を強姦の上殺害した強盗犯「ジョン・G」に復讐しようとしている。(カラー)あるモーテルの一室にいるレナードは、保険会社調査員していたころに出会ったサミーという記憶障害の男の話をする。(モノクロ)
    カラーのシーンは時系列を遡る展開、途中はさまれるモノクロのシーンは順を追った展開、2つが平行に進み、よそ見をせずに観ていないと話が理解できなくなりそう。ラストまで見るとまた最初から観たくなる。良く出来てる。

  • 2009年の映画、何が本当かわからなくなる傑作。暴漢に襲われた後遺症で直近の記憶が消えていくレナードは、その時強姦されて殺された妻の復讐のために犯人を探している。レナードはポラロイドとメモを持ち歩き絶対に必要なことは刺青にして残す。しかし直近の自分が何をしてるのかわからない、彼を手伝ってくれる仲間が信用できない。彼の身に起きてることを時系列無視して繋いで映像化している。ラストは話の途中で終わるのだが観てる人には真実がわかる。残酷な真実がわかる。

  • 今の今まで主演はブラピだと思ってたけど、ガイリッチーでした。トリニティはやっぱかわいい。そしてクリストファーノーランはこういう時間がぐるぐる回る話が好きなんだね。

  • 一言で言うなら、集中力が必要な映画。
    展開が斬新で面白いが、場面の移り変わりが激しいので、混乱した。
    結局観終わっても消化不良な部分がたくさんあり、ネットで解説を読んでようやくスッキリ。
    それにしてもまんまと騙されたー。

  • 【あらすじ】
    妻をレイプされ殺されたレナードは、その際の事故から脳に障害を受け、最新10分ほどしか記憶を保っていられない。レナードは写真を撮ったりメモ(刺青含)して犯人を追う。筆跡は自分のものしか信用しない。話はレナードがテディを殺すところから始まる。恋人を殺された同じ境遇のナタリーと共に謎に迫っていくレナード。自分の刺青にあった車両ナンバーをナタリーが調べたところ、それがテディの車だったのだ。

    【以下ネタばれあらすじ】
    レナードの記憶の根底には同様の障害を持つサミーの事件があった。サミーの妻は障害を信じず、インシュリン注射を夫に頼む。サミーは何度注射しても忘れ、妻は過剰摂取で死ぬ。実はサミーの事件はレナード自身の体験だった。妻は事件後も生きており、レナードの注射で死んだのだ!そのことも忘れてしまうレナードは復讐しても忘れてしまう。同情して復讐劇に付き合う警官のテディが新たなターゲットとして選ばれただけだった。

    ※2006年3月-2011年1月までやってたブログより転載

  • 過去に遡ることで話が分かっていく、という演出が斬新で面白かった。途中まですっかり主人公のメモを信じていたのでラストにびっくり。何とも切ない終わり方。最後まで観ると巻き戻したくなる。

  • 再見。映画の作りもさることながら、ガイ・ピアースってほんっとにうまいなって。ほんとに記憶障害にみえるよ。クリストファーノーランとデヴィッドフィンチャーって作風似てる気がする。どちらもスタイリッシュだから好き。

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