ソーシャル・ネットワーク 【デラックス・コレクターズ・エディション】(2枚組) [DVD]

監督 : デヴィッド・フィンチャー 
出演 : ジェシー・アイゼンバーグ  アンドリュー・ガーフィールド  ジャスティン・ティンバーレイク  ルーニー・マーラ 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2011年10月17日発売)
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4547462076069

感想・レビュー・書評

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  • Facebookの内幕ものと見えるが、それが実際のFacebook誕生の正しい”歴史”であろうがなかろうが、そんなことは実はどうでもよいことなのだ。映画監督が考える、現代のソーシャル・ネットワークとは何か?それはかつての、対面的な社会関係からどれだけの距離があるのだろうか、という一貫した問いが映画全体を通底している。だから面白い。

    自分を認めさせたい、自分の声を届かせたい、という思い。
    それは不特定の相手に対して、ではなく、特定の相手に対してであり、しかし不特定の相手から評価されていることを通してしか、特定の誰かから評価されることはできないのかも。

  • テンポの良さと学生の日々のスピードが重なっていてリアルに感じた。
    面白い。と同時に自分を振り返って勿体ない気持ちにも。

    マークがだんだんニノに見えた。

  • 世界最大のSNS「Facebook」のCEOマーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)が、彼女にふられたり親友に訴えられたり仕事仲間に裏切られたりしながらも、史上最年少で億万長者になるまでの狂躁をえがく、おかしくてやがてかなしい現代の青春物語。ガールフレンド相手に一見脈絡のない、だが、かれのなかではおそらくつながっているのだろうあれこれを、早口でまくしたてる冒頭のシーンより一気に引き込まれる。あの数分間と直後「フェイスマッシュ」を立ち上げるまでの展開で、かれがだいたいどういう人物かわかってしまう。悪気なく他人をきずつける、じぶんにしか興味のないエゴイスト。三行半をつきつけられた腹いせに、ブログで悪口を書き連ねる最低野郎。身近にいたらかなり消耗するタイプだし、長くはつきあえないとおもわせる性格だ。でも、ちょっと引いた視点から(他人事として)みれば、飄々としていて掴みどころがなく、ユーモラスでなんだか憎めない、ふしぎな魅力をもつ若者でもあって、そこがこの映画の魅力となっている。かつての恋人を「Facebook」でみつけ、すこしためらった末、友達申請した後、なんどもリロードを繰り返す、ラストシーンがせつなくて印象的。あと、どうでもいいけれど、ショーン・パーカーを演じるジャスティン・ティンバーレイクは髪型がなんか微妙。ちなみにわたしはだいぶ以前からこのSNSに登録だけはしているものの、排他的なエリート臭を嗅ぎ取って、自分にはあわないと放置していた。のだが、その成り立ちを今回はじめてしり、なるほどとおもう。そらなじめないわけだわ。

  • 2003年。ハーバード大学2年生のマーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、高校時代から腕利きのハッカーだったが、人付き合いに関してはおくてで、今もガールフレンドのエリカ(ルーニー・マーラ)を怒らせ別れてきたところだ。
    寮の自室に戻り、やけでビールを飲みブログに彼女の悪口を書いていたが、やがてハーバード中の寮の名簿をハッキング、女子学生たちの写真を並べてランク付けするサイト作りに没頭していた。
    このサイト“フェイスマッシュ”はたった2時間で22,000アクセスに達し、マークの名前はハーバード中に知れ渡る。これが利用者全世界5億人以上のSNS“フェイスブック”の始まりであった……。
    2004年。資産家の家に育ち、次期オリンピックにも出場が期待されるボート部のトップ、双子のウィンクルボス兄弟は憤慨していた。
    自分たちが企画した学内男女のインターネット上の出会いの場“ハーバードコネクション” 立ち上げのためマークに協力を要請していたが、彼は“フェイスブック”を立ち上げてしまったのだ。
    彼らは、早速、自分の父親の会社の弁護士を介し知的財産の盗用だ、として停止警告を送る……。
    一方、“フェイスブック”の共同創業者&CFO、エドゥアルド・サベリン(アンドリュー・ガーフィールド)とマークはNYへ広告スポンサー候補との会合に出かけ、19歳で“ナップスター”を作ったショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)に出会う。
    ショーンは“フェイスブック”が目標にすべき評価額は10億ドルだとアドバイス、そこまで成長させるためカリフォルニアに来るように持ちかける。
    マークはスタッフを増やしサーバーを増設、ショーンは次々に投資家とのミーティングを設定するが、それに怒ったエドゥアルドは会社の口座を凍結する……。
    やがてウィンクルボス兄弟はアイデアを盗用されたと言い、エドゥアルドは創業者としての権利を主張、マークを告訴した……。
    マーク・ザッカーバーグは、ふられた元カノの悪口をブログに書いたり、人のアイデアを盗んだり、一緒にフェイスブックを立ち上げた親友を追い出したり、親友から訴えられたり、やっていることは人間的に問題あり過ぎるけど、元カノに振り向いてもらいたい、大学内のクラブハウスに入れてもらえない、体育会系学生よりモテないというコンプレックスをバネに交流サイトを立ち上げた、アメリカ学校社会の階級社会に逆らい成り上がった才能とコミュニケーション能力のバランスの悪い天才青年の赤裸々な成功と挫折を描いた優れた映画であり、ネット社会を築いた人間の拝金主義しか頭にない信念の無い空虚さを描いた名作です。
    アメリカの物質主義を批判したファイト・クラブと並ぶデヴィッド・フィンチャー監督の名作です。
    ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク、ルーニー・マーラ、などの若手演技派俳優の演技合戦も見応えあります。

  • 今話題の"facebook"の創始者マーク・ザッカーバーグ氏の成功と悲哀の物語

    やっぱり偉業を成し遂げる為には、世間を見返そうとか、モテたいと言う気持ちが一番の原動力になるのかなと改めて感じた。(野心というか…)

    その一方で、大切にしていた友達を失う悲しさが、本作では、中心的に描かれている為、まだ幼い主人公の成功と親友との間で揺れ動く心を垣間見る事が出来、非常に面白い。

    主人公を演じた"ジェシー・アイゼンバーグ"のおたくっぽい雰囲気がまさにハマり役だと感じた。

    【ストーリー】
    2003年。ハーバード大学に通う19歳の学生マーク・ザッカーバーグは、親友のエドゥアルドとともにある計画を立てる。
    それは友達を増やすため、大学内の出来事を自由に語りあえるサイトを作ろうというもの。
    閉ざされた“ハーバード”というエリート階級社会で「自分をみくびった女子学生を振り向かせたい」―そんな若者らしい動機から始まった小さな計画は、いつしか彼らを時代の寵児へと押し上げてゆく。
    若き億万長者は何を手に入れ、そして何を失うのだろうか ―?

  • フェイスブックの誕生秘話、と書いてしまうと本作から受ける印象とは異なってしまうだろう。

    もちろん、サービスの内容についても触れられているが、むしろマーク・ザッカーバーグがどのような人物だったのかに焦点が当てられている

    そして物語から漂うのは、数えきることすらできない大金を若くして手にした男性の華々しいアメリカンドリーム、ではない。それをわずかでもイメージさせるシーンがあるとすれば、カリフォルニアに家を借りたシーンだけだった。

    物語の後半に行くにつれ、その社会的成功とは裏腹に、画面には悲壮感が漂ってくる。

    なかなか不思議な映画である。はたして、この作品を見て、「よし、おれもクールなウェブサービスを開発して名を上げてやろう」というモチベーションが上がるだろうか。

    むしろ、天才であり(ゆえに異端児である)彼が抱える本質的な孤独感が強く迫ってきてしまう。「だったら凡人でもいいよね」という気すらしてくる。でも、おそらく彼が抱える孤独感は多かれ少なかれ、皆が共有するものなのかもしれない。

    ソーシャルメディアでは「共感」が一つのキーワードになっている。そういう視点で見れば、華々しい成功の部分ではなく、彼の人間的な側面に焦点を当てた作品は、これ自体が一種のメッセージであり、(少々勘ぐれば)マーケティング的な意味合いがあるのかもしれない。まあ、その辺は作品の本質自体とはとんと関係がないので、深く考えるのはやめにしておこう。

    全体としてみれば、そこそこ面白い作品ではあると思う。テンポもよく登場人物も生き生きと描かれているので、退屈することはない。もう一度見たいかどうかは、なかなか微妙な所ではあるが。

  • 2010年アメリカ
    ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド


    Facebookを創設し、20代で巨額の富を得たザッカーバーグのほろ苦い青春のお話。
    実話ベースだし面白いんだけど、いかんせんみんな早口で話の展開が早く、ついていくのが必死!!
    もう一度観て、判断したい作品です。

  • マーク・ザッカーバーグの映画というより、フィンチャーの映画って感じ。
    疾走感が気持ち良い。

  • 早送りで視聴。
    主人公の性格が悪く、観ていてちょっと不快になってしまい、結局2回に分けて観た。本当にこんな人物なのだろうかと疑問に思ってしまうくらいだった。性格というより???
    本編の方は主旨が感じられなかった。あえていうならフェイスブックの成り立ちのみと感じた。
    創設に関わった人物の誰が欠けても、あのような成功はなかっただろう。また主人公の選択が最短ルートだったように思う。
    主人公がほとんど笑わなくてびっくりしたが、主演の演技はよかった。

  • ソーシャルネットワーク、何気にはじめて見た。

    マークは人として難ありな部分もあるのかもしれないけれど、事業に対しては一本芯を持っている様や、人に誤解されがちだったり、表現がストレート過ぎて思いやりに欠けてしまったりするところは個人的には好意が持てる。
    何かに夢中になってのめり込んでいる人を見ているのは誰だって好きなはずだ。

    出だしの彼女と喧嘩のシーンがあるけれど、あのシーンのマークは最大限の愛を表現しているのに、全く伝え方が悪すぎて、最低の人間呼ばわりしているのが哀れ…あんなに愛を表現してるのに…愛情表現のアウトプットの仕方の下手さw
    そういう、頭がすごく良いのに、一生懸命に伝えたい気持ちがあるのに、下手くそすぎるところも可愛い。


    ひとつの事に固執するように、1人の人にも固執してしまうところがエンジニアの性なのだろうか。私はそういうのは好きだけれど。
    最後のシーンも可愛かった。


    それにしてもテンポが早い本作。まくし立てられる感じ。
    120分とは思えない疾走感で終盤まで駆け抜けるので、もっと短い映画かと思った。
    まるでワイルドスピードを見ているような感覚に陥った。笑
    そのスピード感もまた、アタマの回転のスピードを感じれて、悪くない緊張感を持って鑑賞できた。

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