ホーリー・マウンテン HDリマスター版 [DVD]

監督 : アレハンドロ・ホドロフスキー 
出演 : アレハンドロ・ホドロフスキー  ホラシオ・サリナス  ラモナ・サンダース  アリエル・ドンバール  ホアン・フェラーラ 
  • Happinet(SB)(D)
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953030367

感想・レビュー・書評

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  • 一度目は眠くなる。
    二度目でどんどん面白くなる。
    三度目からは悟りを開く。

  • 前半30分のアンチキリスト・アンチアニミズム大爆発サイケ映像は最高だったが、中盤から9人で山を目指す辺りからだれた感。インド思想を盛り込みすぎているのも合わない要因か。

  • どこまでも自由に。グロくて難解。突き抜けてる!

  • 「エル・トポ」(1970) と併せて一気に鑑賞。

    アレハンドロ・ホドロフスキーという人についての予習はゼロで挑んだ二作の連続鑑賞、崇拝者の皆様からとってみると不届き極まりない所業であろうとは思われど、そこには抗うすべもない。しかも本作を鑑賞した場所がかつてWaverly Theatreと呼ばれた本作の北米初公開を1973年に16週にわたって、それでいてその内容故に週末の深夜帯でしか上映できなかったというような状況の中開催していた、まさにその場所だったということを後から知り、ますます信者から背後を刺されそうな気分に襲われた次第。今後共「バチあたり」と呼ばれることは覚悟するし、これら作品を今観ている時点で映画人と自称することは今後とも控えようと新たに決意せざるを得なかった…。

    鑑賞後に寺山修司監督作品「田園に死す」(1974) を自分の頭のなかで関連付けていたりしていたのだが、時系列的には寺山作品の方が後であってかつ寺山自身が「エル・トポ」を絶賛していたという記述を見つけるにあたり「やはり。」と勝手に満足していた次第。

    4月のWeekende Midnight Seriesのスケジュールが発表され、実は1月からのラインナップを繰り返すことになっていたということを知り、ではまたスクリーンで観られるではないか!と歓喜していたのであるが、この二本は確実にここに入る。

    前回との心持ちの違いは明白。今後この時間帯にこの場に入るときはWaverly Theatreとして扉を押して入っていくことになるであろうということ!

  • THE HOLY MOUNTAIN
    1973年 アメリカ+メキシコ 113分
    監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
    原作:ルネ・ドーマル『類推の山』
    出演:アレハンドロ・ホドロフスキー/ホラシオ・サリナス/ラモナ・サンダース/アリエル・ドンバール/ホアン・フェラーラ/アドリアナ・ペイジ

    道端に行き倒れているキリスト似の男。両手両足のない男と全裸の子供たちの集団が彼に石を投げ、十字架に磔にする。やがて目を覚まし自ら十字架から降りた男は両手両足のない男を従えて、町に出る。

    軍隊に虐殺される町の人々、血は赤かったり青かったり、切り裂かれた内臓からは鳥が次々出てきたり、妙にカラフル。皮を剥がれた動物(犬?)の死体を沢山掲げてパレードする人々、教会から出てくる娼婦たち、そのなかの少女娼婦に自分の義眼を刳りだし与える老紳士。

    そんな中をさまよいあるくキリスト似の男と両手両足のない男。カラフルな衣装や冠をつけられた爬虫類を使った芝居を手伝って、その後飲んだくれるが、酔っぱらって寝ているキリスト似の男を拉致した商売人たちは、石膏で男の型をとりキリスト像を大量生産する。

    目覚めた男は大量の自分のコピーキリスト像の山に囲まれて発狂、すべてを破壊し、一体だけを背負ってまた町に出る。チンパンジーを連れた娼婦の一人が彼と擦れ違い、信仰心に目覚めついてくる(役割的にマグダラのマリア?)

    このへん、序盤はよくわからないイメージの羅列なので、ずっとこの調子でいくのかなと思いきや、途中から急展開、なぜか男が変な塔によじ登って中に侵入したところから、そこにいた謎の導師?錬金術師?みたいな男(ホドロフスキー本人)から教えを受けることに。

    謎の装置を使い、男のう○こを精製して黄金に変える錬金術師。最終的に、男と、錬金術師の助手みたいなほぼ全裸に刺青の黒人系女性(めっちゃスタイルいい!)と、他7人の計9人の弟子たちを引き連れて、錬金術師は不老不死の9人の賢者がいる聖なる山(ホーリーマウンテン)へ行くことに。目的はその9人の賢者を襲って秘法を奪い自分たちが不老不死になること。

    この7人の仲間、それぞれ守護星と職業とエピソードが順番に紹介されるのだけど、それぞれ大金持ちだったり政府の要職についていたりするのに、どいつもこいつの変人というか変態で、エピソードもぶっとんでいる。書ききれないけど個人的に一番インパクトがあったのはマッチョめの警視総監。若い男の子の睾丸をコレクションしていて、自分を崇拝させている。

    あと戦争のための洗脳玩具を作って子供たちに与えている玩具メーカーの女社長役ヴァレリー・ホドロフスキーというのが、たぶん監督の二番目の奥さん。エルトポで子役だった長男ブロンティスの母親は別の女性だけど、サンタサングレの主演だった次男アクセルやその子役四男アダンはこの人の子供らしい(ホドロフスキー家なかなか複雑)

    閑話休題、修行を積んだ一行は、聖なる山へむかう過酷な行程をクリア、ついに頂上に辿りつくが・・・

    ラストシーンは、突然フィクションに現実が割り込んでくる荒唐無稽さ。ある意味ルール違反(苦笑)寺山修司の映画『田園に死す』の有名なラストシーンで、ちゃぶ台を囲む家族の部屋の壁が崩壊するとそこは新宿、というのがあるが、あれに似た手法。

    拍子抜けするけれど、彼らがどうなるかより、そこにいたるまでの登場人物たちのキャラが濃すぎてそっちのほうに興味を持っていかれてしまう。真面目にテーマについて考えるよりもトンデモ映画として面白がったほうが個人的には俄然楽しい。

  • 全力で愛すべき途轍もないクソ映画。

  • とても濃厚な作品。奇抜な衣装、シュールな逸話の数々。頭の中の妄想を全て映像にしたら、こうなるのかもしれない。様々な映像作品やキャラクターデザインの元となる造型を見ることができる。

  • 脳にビキビキ入り込む、幻想猟奇絵巻

    世界を牛耳る魔術師一行の

    聖なる山への旅物語

    ラストシーンの台詞に、

    清々しい虚しさ、そして希望を感じた

  • 原題:The Holy Mountain
    レンタルで鑑賞。

    全てを見逃せない。
    アイデアの塊。流石ホドロフスキー監督。

  • 意味不明映画ではなかったことに驚き
    高尚なものなど、存在しないことを暗喩を使って延々と解くだけの、意味はあるけど、くだらない映画

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著者プロフィール

1929年、チリでロシア系ユダヤ人の子として生まれる。映画監督、映画プロデューサー、芸術家、劇作家、俳優、詩人、作家、音楽家、漫画作家、タロット研究家、サイコセラピスト。『エル・トポ』(1970)、『ホーリー・マウンテン』(1973)など前衛的作風の映画がカウンターカルチャーを代表する人々に絶賛され、カルトムービーの鬼才として名を馳せる。2013年には〈実現しなかった映画〉として知られる『DUNE』を題材とするドキュメンタリー映画『ホドロフスキーのDUNE』が話題を集めた。タロット研究家、サイコセラピストとしての活動も長年おこなっており、フィリップ・カモワンとともに製作した〈カモワン・タロット〉によるリーディングセラピーで知られるほか、芸術によって魂を解放する独自のセラピー〈サイコマジック〉の取り組みをライフワークとしている。現在はパリを拠点に活動しており、自伝『リアリティのダンス』を原作とする映画2作『リアリティのダンス』(2013)『エンドレス・ポエトリー』(2016)に続く3作目、『エッセンシャル・ジャーニー』を2021年現在製作準備中である。

「2021年 『サイコマジック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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