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- / ISBN・EAN: 4547462074737
感想・レビュー・書評
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鑑賞3回目。
何回観ても面白い映画。
将軍が「我々の体液が〜」とか言い出した時の、マンドレーク大佐の「(何言ってんだコイツ・・・)」っていうポカーン顔がいい。
会議室の円形の構図やストレンジラブ博士登場時の陰影もたまらない。
映画の最もコミカルな役担当のマンドレーク大佐、狂気担当のストレンジラブ博士、比較的(?)常識的な大統領というかけ離れた3役を一人でこなすピーター・セラーズの力量に圧倒される。
しかも博士の「I can walk!!!」のくだりはアドリブだっていうから凄い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
核戦争の恐怖をテーマにしたスタンリー・キューブリック監督のブラックコメディ。イギリスのコメディ俳優ピーター・セラーズが、一人三役で物語上主要な役柄を演じる(核戦争の引き金を引いた将軍に仕える副官、米大統領、軍事顧問であるドイツ系科学者)。
とある空軍基地司令の将軍が強迫観念に取り付かれ、非常事態権限による核戦争作戦を発動させる。それを知って阻止しようとする周囲の狼狽振りと、あくまで作戦を遂行しようとする現場の姿を、英雄性など皆無に、というよりも米ソ両陣営を不謹慎と言われかねないレベルのコメディタッチで描く。(ナチ式敬礼で"総統!"なんて言わせちゃったりもするし。。。)
核爆弾ロデオでヒーハー言った後の核爆発の映像をバックに"また会いましょう"と歌われるラストは痛烈な皮肉以外の何物でもないかと。
でも実際に人間はこの作品と変わらないくらい愚かなんじゃないか、少なくともそんなに賢くはないよね。とは思う。冒頭に絶対こんなことは起こりません。と米空軍の注意書きが流れるけれど、世の中絶対はないので気を付けないといけないな。 -
TVにて
風刺に満ちたこの映画、今も色褪せない. -
https://youtu.be/G9CczVcyQNA
https://www.asahi-net.or.jp/~kz3t-szk/kub_wel.htm#:~:text=偶発事故による米ソ,が使われている%E3%80%82 -
当時の雰囲気や情勢をある程度知っておかないとわからないためか、ただ単に波長が合わないのか、「だから?」って感じ。「上」の人が頭おかしいのは別に珍しくもないしなぁ。
多分、この監督の作品は見るタイミングがあると思うので、もう少し間を置いて2回目を見る必要がある。 -
制作当時深刻な切迫感があったはずの核戦争の恐怖を、実態は男根主義だと喝破して笑い飛ばすこの気概!双生児のような米ソの関係、アメリカの深部に入り込んだナチ、アメリカ人のカウボーイ幻想など、揶揄するところは明白なので、現代の我々でも直感的に笑えてゾッとできる。当時の観客が受けたであろうショックのほどが今となってはイメージしがたいことだけが悔しい。オチの音楽も最高。