博士の異常な愛情(1枚組) [DVD]

監督 : スタンリー・キューブリック 
出演 : ピーター・セラーズ  ジョージ・C・スコット  スターリング・ヘイドン  キーナン・ウィン 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
3.72
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本棚登録 : 463
感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4547462074737

感想・レビュー・書評

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  • 鑑賞3回目。
    何回観ても面白い映画。

    将軍が「我々の体液が〜」とか言い出した時の、マンドレーク大佐の「(何言ってんだコイツ・・・)」っていうポカーン顔がいい。
    会議室の円形の構図やストレンジラブ博士登場時の陰影もたまらない。
    映画の最もコミカルな役担当のマンドレーク大佐、狂気担当のストレンジラブ博士、比較的(?)常識的な大統領というかけ離れた3役を一人でこなすピーター・セラーズの力量に圧倒される。
    しかも博士の「I can walk!!!」のくだりはアドリブだっていうから凄い。

  • 核戦争の恐怖をテーマにしたスタンリー・キューブリック監督のブラックコメディ。イギリスのコメディ俳優ピーター・セラーズが、一人三役で物語上主要な役柄を演じる(核戦争の引き金を引いた将軍に仕える副官、米大統領、軍事顧問であるドイツ系科学者)。

    とある空軍基地司令の将軍が強迫観念に取り付かれ、非常事態権限による核戦争作戦を発動させる。それを知って阻止しようとする周囲の狼狽振りと、あくまで作戦を遂行しようとする現場の姿を、英雄性など皆無に、というよりも米ソ両陣営を不謹慎と言われかねないレベルのコメディタッチで描く。(ナチ式敬礼で"総統!"なんて言わせちゃったりもするし。。。)
    核爆弾ロデオでヒーハー言った後の核爆発の映像をバックに"また会いましょう"と歌われるラストは痛烈な皮肉以外の何物でもないかと。

    でも実際に人間はこの作品と変わらないくらい愚かなんじゃないか、少なくともそんなに賢くはないよね。とは思う。冒頭に絶対こんなことは起こりません。と米空軍の注意書きが流れるけれど、世の中絶対はないので気を付けないといけないな。

  • 核戦争を題材にしたブラック・コメディ。ここまでブラックな映画を撮ったことに驚き。60年前の映画なのに、現代においても示唆的。

  • TVにて
    風刺に満ちたこの映画、今も色褪せない.

  • https://youtu.be/G9CczVcyQNA

    https://www.asahi-net.or.jp/~kz3t-szk/kub_wel.htm#:~:text=偶発事故による米ソ,が使われている%E3%80%82

  • 狂気によって暴走する歯車をなんとか元に戻そうと奮闘するが、そこにもまたそれぞれの狂気がはたらき、思うように進まない。えっ、世界戦争勃発?人類滅亡?というハラハラ感がリズム感良く、テンポ良く演出され、ドキドキするけどどこか爽快。大統領どうしの電話での会話はユーモラスである。
    タイトルにもなっているDr. strangeloveという何とも惹き付けられる名前の博士は、意外にも登場場面はそんなに多くない。しかしその存在感は強く、見終わったあとに一番記憶に残るのはやはりこの博士ではないか。博士と大統領と退役軍人の3役を一人が演じているのはすごい。
    そしてなんといっても最後のオチ。『ファイトクラブ』のラストのような、爆発的に破滅的なラストで、最悪なんだけど痛快だった。

  • 当時の雰囲気や情勢をある程度知っておかないとわからないためか、ただ単に波長が合わないのか、「だから?」って感じ。「上」の人が頭おかしいのは別に珍しくもないしなぁ。
    多分、この監督の作品は見るタイミングがあると思うので、もう少し間を置いて2回目を見る必要がある。

  • 制作当時深刻な切迫感があったはずの核戦争の恐怖を、実態は男根主義だと喝破して笑い飛ばすこの気概!双生児のような米ソの関係、アメリカの深部に入り込んだナチ、アメリカ人のカウボーイ幻想など、揶揄するところは明白なので、現代の我々でも直感的に笑えてゾッとできる。当時の観客が受けたであろうショックのほどが今となってはイメージしがたいことだけが悔しい。オチの音楽も最高。

  • 僕には少々難しい映画でしたね…政治的なことが絡んでくると辛い…まあ、ソ連とアメリカの関係? みたいなのは歴史の教科書で学んだり、インターネッツで調べたりして少しは知識あったんですけれども…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    デブのソ連の大使?の最後の行動もよくわからんですし、博士の左手が勝手に動く…あれはなんかの病気なのかな?? ともかく分からないことが多い映画だったんですけれども、飛行機を修理した人が最後に落下してしまうあのシーン…は何かの映画番組で紹介されていたような記憶があり、印象に残っています…。

    うーん…なかなか感想に困る映画ですねぇ…銃撃戦もアレ、僕はもっと凄惨な描写があるのかと思いきや、不思議とありませんでしたね。昔の映画はあまりグロテスクなシーンとか映さずにこう…観客に想像させるっていうかね、そういうのに巧みな気がしましたね。さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • これはユーモア作とはとれない。ブラック感満載の逸品だ。◇本作とは違うが、最近、JFKに関連するドキュメントで、CIAを含む米国制服組の暴走によって世界核戦争の危険がほんの其処まで来ていたという件を見た(キューバ危機じゃないよ。大統領就任直後、軍部が独断で対ソ核先制攻撃を企図する計画を暴露したもの)。まさに本作がそれに符合。公開時期もその危機発生時と符合。どこかから現実の危険のリークを受けたのではないかと思えるほどだった。全然、フィクションに見えないのが怖い。

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