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感想・レビュー・書評
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コロナ禍で読むべき一冊に挙げられていたので、読む。感染症の話がメインではなく、何故今世界がこのような状態であるのかを探る事がメインの話。
素朴な疑問ほど答えにくいけれども、博士が何年もかけて調べあげた結果から導き出された理論を、納得のいく様に説明展開していくので、とても面白いし、勉強になる。
知らなかったけど、『ゼロ年代の50冊』の第一位らしい。読めば納得。長いけど、是非読んでほしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本の著者が一番伝えたいことはおそらく、文化、技術、社会の進化は密接に関連し、互いに影響を与えながら進行していることでしょう。また、過去の出来事や技術の導入が、現代社会や文化にどのような影響を与えたかを理解することが、私たちの未来を考える上で重要であることも伝えたいメッセージかもしれません。
歴史と文化、技術の相互作用を通じて、過去と未来のつながりについて深い洞察を提供することで、読者に考える材料を提供しているかもしれません。 -
素晴らしい
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広範な知識から人類史を解き明かす。
しっかりしたエビデンスに基づいた、未来にもつながる名著。 -
ニューギニア人ヤリの素朴な疑問から人類・家畜・銃・病原菌・鉄などを全世界で順序立てて俯瞰してある種のデータから読み解く壮大な内容で考えさせられた。コロナ禍の現在の状況が歴史的にはほんの一瞬であるし、また病原菌がこれほど歴史や人種の存亡にかかわっているとは思わなかった。
またなぜ侵略が逆の展開にならなかったかという疑問は現在の既成事実からしてそういう考え方もあったかとはっとさせられた。 -
読もう読もうと思っていてなかなか手を付けられなかった本です。あまりに有名な著作で「何をいまさら」といった感がありますが、それでもやはり見逃せないでしょう。
正直、説明が重複していたり冗長であったりしているところが少々気にはなりましたが、1万3,000年に及ぶ時間のスコープにして「ひとつの大きなテーマ」を軸に俯瞰しつつも細部を詰め、可能な限り数値化しながら検証していくプロセスはとても刺激的でした。 -
朝日新聞の目利きが選んだ「ゼロ年代の50冊」の一位、ピューリツァー賞受賞作。噂にたがわぬ圧巻の内容。これまでの西洋からの世界史観ではなく、まったく無国籍立場(もしくは、あえて、文明では弱者と思われる側からの視点)から公平に論じようとした姿勢が、グローバル時代に大きく評価されたのでは。図書館で何カ月も待った甲斐があった。
地球上での文明上の格差の原因を、偏見を排除し、科学的な根拠をもとに追及している。
→2020.5追記 新型コロナウイルス蔓延のいま、改めてお読み直さねば! -
西欧人が新大陸を制圧した。技術制度が優れていたから。ここまでは誰でも知っているけど、『なぜ逆は起こらなかった?』という問いを追求するのはおそらく初めて。
下巻の多くがニューギニア・ポリネシアの考察で進むのは我慢。
アフリカの大型哺乳動物が全然家畜化できない件は面白い。