赤い指 [DVD]

出演 : 阿部 寛  黒木メイサ  溝端淳平  杉本哲太  西田尚美  富田靖子  松重 豊  佐々木すみ江  田中麗奈  山崎 努 
  • TCエンタテインメント (2011年3月29日発売)
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4571390720992

感想・レビュー・書評

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  • 最初から犯人が分かっている状態なので、加賀さんに序盤から追いつめられる犯人家族の方の気持ちで観てしまい嫌やろな~とかそんな事ばかり考えてしまった。
    重い内容ですが面白かったです。

  • 加賀恭一郎(阿部寛)が日本橋署に移る2年前、練馬西署に勤務していた頃の事件。
    前原昭夫(杉本哲太)は、今日も家に帰るのを躊躇っていた。
    認知症の母親、ヒステリックな妻八重子(西田尚美)、いつからか口を聞かなくなった一人息子直己(泉澤祐希)、どこにも居場所がない。
    そんな昭夫に、妻・八重子から至急帰ってきてほしいという電話が入る。
    イヤな予感を抱えながら家路に着いた昭夫が庭で目にしたのは、年端もいかない少女の遺体だった。
    聞けば、息子・直巳が身勝手な理由で少女に手をかけたのだという。追い詰められた昭夫がとった行動とは?
    東野圭吾の「新参者」シリーズで、連続ドラマの前に加賀恭一郎が関わった事件を描いたスペシャルドラマ。
    被害者の死体が見つかったトイレの近くにあった自転車の車輪痕を靴で消した痕、被害者の靴下にあった芝生、前原家の庭にあった手袋、前原家の祖母の認知症について家族がついた嘘などから、加賀恭一郎刑事が優れた観察力で真相究明していく捜査と前原家の家族の隠蔽行為のせめぎ合いの緻密なサスペンス、前原家と加賀家を対比することで見えてくる「家族の在りよう」、クライマックスで明かされる真相に心揺さぶられる傑作サスペンスミステリードラマ。

  • いや〜な事件だけど…杉本哲太が上手いから見入ってしまった。本で読んだ時と同様、一番見ていて腹が立つのは母親。だけど女優さんが演じるときれいに仕上がってしまって、現実離れした印象になってしまう。映像ってやはりそういった面はマイナスに働いてしまう。

  • テレビスペシャルを視聴。
    以下ネタバレ注意。

    携帯で将棋をさしていたのはわかったが、父を見舞わなかった理由が「愛する息子にも会えず一人で死んだ妻への贖罪として自分も一人で死ぬ」という父の意思だというくだりがうまくて感心&感動。
    恭一郎にも看護婦さんにも何にも教えてもらえない溝端くんがちょっと可哀想。

    役者陣の中ではなんといっても杉本哲太が一番演じ甲斐のある役。
    終盤で息子が窓から飛び降りようとするくだりを見ると、つくづく子育てとは難しいものだと実感する。
    世にはびこる悪い大人たちを見るにつけ、この悪人にも育ててくれた親がいるのだろうと想像すると尚更。
    自分自身のきちんとしていない点を自覚した際にも同じ思いを感じる。
    終盤では自分自身の過ちを自覚できた杉本哲太お父さんだが、「はじめから自覚することができたならばこの事件は起きなかったかもしれない」ということを作品が訴えているのだとすれば、自分自身も精一杯やれるだけのことをやらなければ。

    (2011.1)
    (2011.12)

  • 自称「東野スキー」ですが、原作は未読です。Σ(ノ▽`)
    お正月に録画しておいたものを、最近見ました。

    加賀が父のお見舞いに行かない理由とか。
    最後には、納得できますけど。
    非常に切なくなるお話でございました。(ノДT)

  • 仕事中のサラリーマン・前原昭夫(杉本哲太)は、痴呆症の母親(佐々木すみ江)と、いつからか口も聞かなくなってしまった家族がいるため今日も自宅に帰るのを躊躇っていた。
    と、そこへ、「とにかく帰ってきて欲しい」と妻・八重子(西田尚美)から電話が入る。嫌な予感を胸に抱きながら、自宅へ戻った昭夫が庭で目にしたものは見知らぬ少女の遺体だった!

    原作がかなり辛い内容だったので避けていましたが、実際観ると息子の設定が少しマイルドになっていたのでホッとしました。
    ほぼ原作に忠実で丁寧に作り込まれていました。加賀の迫力、加賀の尋問に動揺する杉本哲太の演技は緊張感があって惹き込まれました。ミステリーだけではなく、ヒューマンドラマとしても楽しめる作品です。

  • 文句無しの星5つ。隠れざる名作だった。まさかの大どんでん返し。
    さすがの東野圭吾、さすがの加賀恭一郎、さすがの阿部寛。

    前原家の偽り、母の偽り、加賀の偽り。偽りがテーマだったかもしれない。前原母の偽りと、加賀の父の偽りに近しい意味合いを持っている点も含め、完璧なストーリーだった。


    ↓引用。
    記事を書かれた側のその後を考えたことがあるのか?あったら殺人事件に慣れたなんて言えないはずだ。刑事も記者もおんなじだ。俺たちは遺族の泣く姿に決して慣れてはならない。そのペン一本で人を救うことも殺すこともできるんだぞ。

    どういう風に死を迎えるかはどう生きてきたかで決まる。あの人は家庭らしきものを作らなかった人間だ。最後だけそういうものを望むのは勝手がよすぎるんじゃないか。

    どれだけ事件を解決したかじゃない、どれだけ人を救ったかだ。それが刑事だ。

  • 随分と痛いドラマだった。
    加賀恭一郎(阿部寛)という 小さなことも見逃さない
    古典的な刑事の 犯人追求ドラマ。

    家庭崩壊している家族。
    認知症の母親(佐々木澄江)
    閉じこもりがちでいじめられっ子の息子。
    そこで 事件が起こる。

    小学生の少女が自分の庭で死んでいた。
    父親(杉本哲太)は呼び戻されて・・
    そのことを妻から知らされるが・・・
    妻は 何とかして 息子をかばいたい。
    そのために 父親に 『父親らしいことをせよ』という。

    父親は 死体を便所に捨て・・・
    そして 阿部寛の追及を恐れて・・・・
    ついには 認知症の母親を 犯人に仕立て上げるが…。

    母親は 手に口紅をぬって・・・・
    シグナルを出すのであるが・・・・

    父親の妹は 母親の認知症のことなど知っていた。
    そして・・・・

    ここのドラマは 妻が ポイントですね。
    妻の苦しみを 正しく反映できないことで
    ドラマが複雑になる…

    母親 佐々木澄江の怪演によって 成り立っている。
    阿部寛のしつこさが しみ出るが
    阿部寛らしくはない 加賀恭一郎だった。

  • 原作は、読んでいません。読んでみたくなりました。私も最近母の目を見ていません。母と目を合わせておこうと思いました。

  • 認知症のお祖母さんのいる一家で起きる事件とその顛末。原作もよかったけど、映像化版もなかなか。重い話なだけに心に訴えかけてくる。最後赤い指の示す真相はやっぱり衝撃的で、悲しくなる。
    道を踏み誤りそうな家族を正す、加賀刑事が非常にかっこいい。

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