デイブレイカー [DVD]

監督 : ピーター・スピエリッグ  マイケル・スピエリッグ 
出演 : イーサン・ホーク  ウィレム・デフォー  クローディア・カーヴァン  マイケル・ドーマン 
制作 : ジェイソン・コンスタンティン  ピーター・ブロック 
  • ポニーキャニオン (2011年6月1日発売)
3.20
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本棚登録 : 315
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013575127

感想・レビュー・書評

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  • 憂いを帯びたヴァンパイアイーサン・ホークが美しいのと、
    「誰だ」「クロスボウ野郎さ(キラン✨)」なウィレム・デフォーが良かったです。

    人間とヴァンパイアの共存…と言いつつ、捕食者がマジョリティーになって人間が絶滅寸前。やけにリアルな設定の世界観です。
    しかし、ヴァンパイアの治療法が偶然発見されて……いや、ウィレム・デフォーのやつほんと偶然だし荒療治過ぎる。死ぬと思って誰もせんやろ……そしたら冒頭の子も実は生き残ってる?(と思ったけど火を消さないと燃え尽きて昇天か)

    弟さん罪滅ぼし的なやつもあったんだろうけど壮絶でした。
    人間なのでヴァンパイアから捕食される→ヴァンパイアが人間に戻る→人間なので後からきたヴァンパイアから捕食されるがエンドレスの空間で、人間に戻った元捕食者が(人間喰ってた…)みたいにガタガタ慄えてたの凄いシーンでした。ヴァンパイア版『香水』みたいだった。。

    死にたくない人と、大事な人に死んでほしくない人と、人を屠ってまで生き続けたくない人と。
    集中しきれないけど意外と悪くなかったです。イーサン・ホークとウィレム・デフォーの顔面力がほとんどの魅力。
    血も飛び散り、肉体は爆散します。

  • 2019年、ある特殊なコウモリから人間へと感染したヴァンパイアウィルスによって、人類の95%が吸血鬼と化した。後天的な吸血鬼となった彼らは日々、かつて同族であった人間たちの築いた社会基盤を利用して、人間を効率的に狩り、飼育し、血液を配給する仕組みを整えたが、人類の生存率が5%を切ったことで、もはや安定的な血液供給ができなくなると、その残りわずかな血液を巡り、飢えと殺戮の時代を迎えることとなった。人間に同情的な吸血鬼エドは、製血会社に勤める研究者で、吸血鬼たちの深刻な食糧=血液不足の解消と、チューブに繋がれ、ただ血液を抜かれるだけの家畜と成り果てた人間の救済のため、日々代用血液の研究に明け暮れていたが、偶然の事故により、吸血鬼から人間へと戻ることに成功した男と接触、血液供給による対処療法ではなく、吸血鬼を人間に戻す根本治療の可能性を見出し、会社を逃亡、軍に追われながら、治療法を探すことになる。

    というのが本作の大まかなあらすじです。吸血鬼といえば、どちらかといえば夜の種族たちのなかでも、ことさらに耽美路線を突っ走るお得なポジションに属するものですが、本作は耽美路線などかすりもしない、ゾンビも裸足で逃げ出すグロさ全開。唯一、知性と容貌が衰えないという点だけが従来の吸血鬼的ですが、それでも、吸血鬼という美しい種族が吸血によって仲間を増やし孤独を癒す、そんなお馴染みの展開などさっぱりなく、ガンアクションにものものしい戦車でのカーチェイス、加えて血液不足に陥った吸血鬼は、サブサイダーと呼ばれる、コウモリと人間とを醜く掛け合わせた異形の姿となって、理性を失い、吸血鬼も人間も見境なく襲うという、コテコテのハードかつグロ展開。加えて主人公のエドが紫外線対策とはいえ、普段着のダークスーツに淡い色のネクタイ、サングラスにシルクハット装備で煙草なんて吹かすもんだから、ハードボイルドもいいところ。しかもこの怪異に科学で打ち勝とうとしたり、ある種のショック療法が解決策になると知れるや否や、エド自らが身を挺してハードすぎる実験の被検体になったりと、かなりマッチョなシナリオです。
    ウェットな部分もあるといえばあるのですが、主人公エドの人間に同情的で良識的なところを心配する弟が、そんな兄の優しさが兄自身を滅ぼすことのないように、軍でめきめき頭角を現して、時には兄を売りとばしながら、最終的に兄が救われるように悲惨すぎる人生を歩んだり、娘可愛さに娘を強制的にヴァンパイアにして自殺を誘発したエドの上司が、最後にはサブサイダーとなった娘を人口対策と治安維持のため処刑せねばならなくなったりと、どのみちハードで哀れな展開です。

    まあしかし、善良なエドは半ば状況や周囲の人に振り回される形でことをなしていますから、いちばん荒事に及んだのは弟のフランキーだったり、ライオネル率いる人類の生存者たちの集団であったり、基本的には活躍は地味。しかも唯一の吸血鬼から人間に戻るための根本治療を実際に進めたのは、フランキーの哀れすぎる犠牲があってのことですから、結果的に人類が救われたのも、偶然の要素が強く、地球上に生き残っている人間や吸血鬼を含めた人類がいったいどれだけ生存しているのかも不明ですし、あまり納得のいく最後とも言い難い。兵も男ばかりでしたし、最悪、女ひとり男数十人という状態でこれからの人類社会を担っていかねばならないとなると、とんでもない未来も待ち受けていそうです……オードリーがどれだけ子供を産めるかに、すべての行く先が委ねられているようなものですから。

    ハードでダークな吸血鬼ものということで、男性人気が高そうですが、どことなくオチや展開に荒っぽさを感じますので、★は2つ。

  • 人類の大半がヴァンパイアと化し、彼らによる新たな社会が築かれた近未来の地球を舞台に、人類の減少で食糧問題に直面するヴァンパイアと残りわずかなとなった人間たちの運命を、ユニークな設定とひねりの利いたストーリーで描き出していく。主演はイーサン・ホーク。

  • 普通とは違う設定のヴァンパイア映画。前半はこの先どう展開するの?って感じだったけどそれなりに楽しめた。かなりグロいシーンは多かったけど。

  • 吸血鬼メインの世界という、ちょっと違った背景は、なかなか面白かった。

  • ヴァンパイアがいっぱいいて人間が絶滅しそうな普通の吸血鬼ものとは逆のシチュエーション。全体的にシリアスなんだけどところどころにおふざけが入っている点に好感があったりする。近未来のハイテックなセンスがちょっとかっこいい。
    ウィリアム・デフォーの不真面目キャラがなんとも暗いストーリーのトーンを乱していて評価の分かれるところ。でもデフォーって味のある役者だと改めて思った。(もうちょっと役を選んでもいいのに)
    ちなみにあの車じゃかっ飛ばすことはできと思うんだけど。

  • イーサン・ホークつながりで観たけれども、想像より面白い作品になっていて概ね満足。ヴァンパイアで食傷気味だし、別に良いかな…って思っている人がいたら逆に観てもらいたい作品。少しはひねってあるし意外と面白かったよ。

  • 乱獲が原因で人間が絶滅危惧種となった近未来が舞台。今までなかった斬新な設定のヴァンパイア映画。

    癖のある俳優、青を基調とした美術、ブラックユーモア溢れる社会風刺・・・、素晴らしい。大傑作。

  • 世界のほとんどがヴァンパイアに占められているところから始まり、主人公もすでにヴァンパイアになっているというのは目新しい部類かな。

    ラストは貪りまくりで楽しいが、もう少し捻りのある終わり方だったらもっと良かったのに。

  • ホラーは苦手だけど、この作品は全然観れた。ストーリーはなかなか面白かった。だけど時折グロいシーンがある。

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