アラバマ物語 [DVD]

監督 : ロバート・マリガン 
出演 : グレゴリー・ペック  メアリー・バダム 
  • ファーストトレーディング
4.02
  • (20)
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4571339483049

感想・レビュー・書評

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  • 黒人差別してる白人の醜さったらな。障害児を隠していたり、子供の視点だと不思議なことばかりだ。時代の問題よりは、今に通じることも多いと思った。

  • 前置きが長過ぎるのが難点だが、おてんば少女から見た醜い差別と社会の理不尽を描いた秀作。中盤の法廷劇よりも前半の子供達の日常と後半の真実が明らかになる展開が印象に残る作品だった。大人向けの名を借りたほろ苦い余韻を残すジュブナイル。

  • アラバマ州の小さな街で育った娘スカウトが、1932年に弁護士の父が請け負った殺人容疑の黒人の弁護を軸に、父や兄との暮らし、謎の隣人リー、隣家に夏だけ遊びに来る少年との遊びなどをからめ、幼き日々を回想する。おてんば少女スカウトの目を通して閉鎖的な南部の生活が描かれる。

    黒人差別とドロップアウトした大人が通常のコミュニティに受け入れられずとても生きずらく、理不尽な理由で死ぬこともある、というのが中心ではあるが、回想のナレーションのなかでは人々は白黒画面の動く点のようで、その差別的な社会もろとも回想の中に、時間と土地の空気の中に呑みこまれて生きるんだなあ、という感慨がした。

    グレゴリー・ペックは妻を早くに亡くしながら弁護士と子育てをがんばる理想的な職業人、お父さん役。

    1962アメリカ
    2019.3.15レンタル

  • 前置きをもう少し腰削っても良いかな。

    子役(メアリー・バダム)が良かった(履歴では子役でしか登場していないみたいなのが残念)

    ハリウッドものなので、もう少しスッキリするエンディングでも良かったかな(トムが可哀想過ぎ…)。

  • 『アラバマ物語』。
    原題は『To Kill a Mockingbird』(ものまね鳥を殺すことは)。
    この原題のタイトルを尊重した邦題にしてほしかったな、と。
    というのも、本編を観ればそれも一目瞭然。

    作品の全米公開が1962年のクリスマス。
    ちょうど、黒人の公民権運動の盛り上がりがピークを迎えていた頃。
    そのタイミングで、この手の内容の作品を取り上げる事自体が評価に値する。
    グレゴリー・ペック演じる、正義感溢れる弁護士アティカスの弁護の甲斐無く、全員が白人という陪審員たちの手によって、結局は裁判で「有罪」にされてしまう、黒人トム。そして、移送中、発狂して逃げたところを射殺されてしまう。

    ここでトムを殺してしまうことが、意味のあることだと思う。


    「ものまね鳥は殺したら罪になるからね」

    「1羽」は殺されてしまった。


    ハロウィーンの晩、帰りの夜道で襲われた、ジェムとスカウトの兄妹。
    その2人を襲撃者(ボブ)から守ったのが、近所で不気味がられている、隣人のブー。
    ブーは本当は親切で、心の優しい青年だった。
    ブーはボブを殺してしまう。
    明らかな正当防衛だったが、「偏見」と「差別」にまみれた街ではそれは通用しないことをアティカスは悟る。

    「ものまね鳥は殺したら罪になるからね」

    自分が子供たちに話したことだ。
    アティカスはこの事件を「事故死」とすることを決めた。


    そう、結局ものまね鳥は1羽死に、1羽は生かすことができた。


    制作部分においても、モノクロフィルムにすることで、裁判で弁明するトムが涙を流すシーン・夜道で兄妹が襲われるシーン・ブーのキャラクター性などといった部分で大きな効果が出ている。
    なお、青年ブーを演じたのは、この作品が映画初出演となるロバート・デュバル。名脇役の片鱗がデビュー作から見受けられます。髪の毛もまだあるよ(笑)。



    ものまね鳥とは・・

    「ものまね鳥は何もしないけど、音楽で私たちを楽しませてくれる。彼らは人の庭の物を食べたりしないし、とうもろこしの倉庫に巣を作ったりもしない。彼らは何もしないけど、私たちに自らの心を歌うのよ」

  • 年末に原作を英語と日本語と両方読んだこともあって、一応押さえておこうと思った。ほぼ原作に沿ったつくりだったし法廷シーンは迫力があった。ラストはサスペンス仕立てだったけれどこれも原作どおりだった。1962年の作品ということで白黒だけれど絵もまあよかった。グレゴリーペックはいいとして、ディル役の子の顔がどことなくフレディマーキュリーに似ていて気になってしょうがなかった。それにしてもなぜ「アラバマ物語」という邦題か。この邦題からはほのぼのファミリードラマを連想してしまうのがもったいない。

  •  いやー,素敵な映画でしたね。
     まだまだ露骨な黒人差別が残る南部アメリカで,ある犯罪を犯した黒人の弁護をすることになった主人公。その生き方が素敵でございます。
     子どもが父親のやっていることをどうにか見てみようとするのもなかなか.こんな父親に育てられたら,真っ直ぐ育つだろうな。まさに,父の背中を見て育つ。

    《NHKプレミアムシネマの解説を転載》
     グレゴリー・ペックがアカデミー賞に輝いたヒューマンドラマ。1930年代、南部アラバマ州の小さな町で弁護士のアティカスは、幼い息子ジェムと娘スカウトと3人で暮らしていた。ある日、アティカスは、暴行の罪で訴えられた黒人トムの弁護を引き受け、町民の反感を買うが・・・。女性作家ハーパー・リーがピュリツァー賞を受賞した小説を映画化。誠実で頼もしい父親であり、人種差別に立ち向かう弁護士を子どもの視点で描く名作。

  • 法廷のシーンも素晴らしいが、なんといっても子供たちの振る舞いがいい。いかにも子供がやりそうなことをする。そうした子供に映る父親は、最初はちょっと頼りない。でも、弁護士として戦う姿を見るうちに、変わっていくようだ。このような父親を見て育つ子供が、どのように成長していくのだろう、などと考えながら鑑賞した。

  • 微妙だった・・・

    1930年代を舞台にした1962年の映画だし、現代の価値観で過去を評価するものではないのだけど、それにしてもこんな裁判ありかよ、って思う。

    あまりにもえげつないセカンドレイプに見えるし、逆ギレして取り乱す被害者に同情してしまう。
    主人公が男前で、原告側がいかにも憎々しげな連中ばかりだからいちおうこの筋書きで成り立っているけど、配役を逆にしたら、全く逆の気持ちになりそう。

    いや、現代の裁判だってそこのところちゃんとしているのかと言われたら、それは分からないな。分からないというか知らない。
    ちょっとそういうことについて勉強してみようか。
    それぐらい、ショックだった。

    あと、子役を中心に回していくのは、ちゃんと伏線になっているしこれでいいのかもしれないけど、見ててくどかった。子役はいらない。もしくは出番を8割カットしてほしい。もっともこれは私の趣味の問題だけど。

  • 1962

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