人生万歳! [DVD]

監督 : ウディ・アレン 
出演 : ラリー・デヴィッド  エヴァン・レイチェル・ウッド  パトリシア・クラークソン  エド・ベグリーJr.  ヘンリー・カヴィル 
  • アルバトロス (2011年5月2日発売)
3.50
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  • (7)
本棚登録 : 632
感想 : 122
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4532318404417

感想・レビュー・書評

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  • みんな「すべては愛だ」なんていうけど、私には愛が何かなんてまだよくわからない。それがコンプレックスでもあり。
    この映画は愛なんてよくわからない、ということを改めて実感させられて少し安心もさせられる。
    この主役のおじさんの言ってることに共感できないこともいっぱいあったけど、最後の
    「あなたが得る愛
    与える愛
    あらゆる幸せはすべてつかの間だ
    だからこそうまくいけば“なんでもあり”だ
    でも勘違いするな
    それは才能とは無関係

    あなたが存在しているのも運なんだ
    何十億もの静止のたった一匹が卵子と結合
    それがあなたになった」

    という言葉。
    これでいいじゃないか。

    あらゆる幸せはすべてつかの間。
    だからこそうまくいけばなんでもあり。

    よし、じっくり人生を進めていこう

    クリシェはイライラすることもあるけど、それが結構大事だったりもする
    言葉だけで伝えることは結局ほとんどクリシェだよ

  • 家出娘の美しい少女メロディと偏屈な天才の老人ボリスがNYで出会う。
    若いメロディに振り回されて、ボリスは渋々生活を共にするが、
    ある日、メロディはボリスが好きだと告白。
    やがて南部の田舎から母や父が、メロディを探しにやってきて・・・
    というストーリー。

    出会いも愛も。唐突で偶然。
    なぜなら、生まれてきた事こそが運だから。
    だから人はどう転ぶかなんて分からない、という趣旨。

    ウディ・アレン監督だなあ、というにつきる映画。

    中盤からのメロディの衣装がものすっごい可愛い!!

  • クリシェが時に人生の真相を言い当てることがある。
    人生と死への恐怖にとらわれてパニックを起こした晩にテレビをつけたらやっていたフレッド・アステアの映画を見るとか、若い彼女がどんどんボリスのコピーになっていく様とか。
    最近のウディ作品はどれもそうだけどカメラに向かって話すとか夜中のパニックとか病気への過度な心配とかパーティーの様子とか、あれやこれやが過去作品を惹起させるけれど、今作はここ10年レベルで最高傑作なのでは。

  • 偏屈じいさんと少女の恋の話かと思えばラストは違う方向に進んでしまいました(笑)
    邦題は「人生万歳!」ですが、原題の「Whatever Works(なんでもあり)」のほうがしっくりくる感じです。なんというか、ほんとに「なんでもあり!」
    出会いが人を変えていく、そんな作品だと思いました。
    偏屈者のボリスと田舎から家出してきたメロディを中心に、二人をとりまく人々の人間模様がコミカルに描かれています。
    しかしあのラストは…ハッピーエンド…なんでしょうね(笑)

    ひねくれ者のボリスは皮肉屋だし偏屈じじいなんですが、可愛く見えてくるのは何でだろう。メロディに徐々に惹かれていく姿とか。
    子供相手にチェスを教えてるのに容赦ないところとか、実に子供っぽいですよね。彼がハッピーバースデーを歌いながら手を洗うシーンが好きです。

  • 主人公のおじさまが個性的。
    シニカルで厭世的で、正直とっつきにくい人柄なんだけど、それが極端なあまり、なんか観れてしまう。

    要は私たちの普段感じる不安とかネガティブな気持ちとかを代弁してくれているような気がする。私たちはなんだかんだ不満を抱きつつも、社会性と我の間で挟まれて過ごすものだけど、このおじさまは不満を抱きながらも、それが致命的な人生の負荷にはなってない。なぜなら、社会から疎外されるように生きているから。

    だからこのおじさまにはちょっと憧れてしまうんだ。「そんなに嫌なら、身の回りのことなんて(あえて)無視して、好きに生きればいいじゃないか、物事のやり方なんて、終わってしまえばみんな一緒なんだからさ」と、言われているような気分になるから。

  • さすがに食傷気味。アレンお家芸の第四の壁崩し自体をネタにしてるとこは可笑しかった(「ママ、あの人誰に話してるの?」「シッ、見ちゃいけません」的な遣り取りが最初と最後に出てくる。観客への語り掛けに周りの人たちが気づかないのが第四の壁破りの一応のスタンス)。ユニクロが出て来てびっくり。『そんな彼なら捨てちゃえば?』と同様にヨットで生活している若い男が出てくる。かっこつけすぎだろと思うが、ちょっと羨ましくもある。ニューヨークで流行ってるのかな?

  • 明るいタイトルに惹かれて気軽に観れたらいいな〜と思って借りたけど、良かった。
    ウディ作品は主人公がベラベラ喋り倒すのが苦手でこの作品ももれなくそうだったけど、ユーモアが勝った。
    バカだけどキュートな女の子かわいーなー。

  • ウィットとそこはかとはないユーモアはアレン監督らしい。年の差カップルの掛け合い漫才がベースなので、ストーリーのご都合主義は気にならなかった。ただ、ただの皮肉屋というなら物理学者に擬する必要はないので(医者でも何でもいいはず)、ストリングス・セオリーという単語だけではいまいち。もう少し物理学者らしさが出ればよかったかも。

  • ウディ・アレンの作品って観る人を選ぶ印象。しかも彼の作品なら全部が合うとか合わないとか言う話でなく、作品単体ごとに合う・合わないがわりと顕著に出る。
    自分のイメージではどの作品も高いインテリジェンスを感じるし、シニカルに富んだ会話や演技がユーモアに結びつく。そんな一貫した作品作りを感じるのに、この作品ごとの差が不思議だったりする。

    で、今作。
    これ大好き。大笑いしながら観てた。
    主人公のボリスの会話のほぼ全てが自虐ネタと他人に対する嫌みなのに、それを観ているこっちは全く嫌みを感じず、むしろ笑えてくる。
    偏屈ジジイの家に転がり込んできた天然ボケ金髪ギャルとのラブコメ。オチまでしっかりおもしろかった!


    4.4点

  • うおー、いきなり私に話しかけてくるやんかー
    このおっさん、なんやねん~
    俺が観てるのは映画のはずやったぞー???

    それがセリフと考えるなら、
    なんと長いセリフをいきなり?
    気難しい映画が始まるのか?

    おっさん、悪態ついて、メロディにほだされて
    人間が丸くなっていくのかなと思いきや
    偏屈なまま面白おかしく話が進む

    まあ実際にありそうではない設定が多々あり
    そういう点では入り込めなかったけど
    とても楽しく観れた

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著者プロフィール

1935年、ニューヨーク生まれ。映画監督、脚本家、俳優。『アニー・ホール』でアカデミー監督賞・脚本賞、『ハンナとその姉妹』『ミッドナイト・イン・パリ』で同脚本賞を受賞。小説に『これでおあいこ』他。

「2022年 『唐突ながら ウディ・アレン自伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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