- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988135864147
感想・レビュー・書評
-
とても面白い!簡単に説明すると、『悪いやつや、ズルいやつはみんなヌッコロされちゃう映画』
チャーリーとチョコレート工場もそうだけど、ティム・バートンの映画はよく内容を考えながら観ると、『悪いやつを成敗する正義物』
そこに皮肉や、どんでん返しが組み込まれていて、メチャクチャ面白かった!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ティム・バートン監督、1996年、アメリカ。
ずいぶん前に一度観たけど、また観てみたくなった(大統領の娘役ってナタリー・ポートマンだったのかぁ、というのもあり)。
当時は「ただひたすら気色悪い映画」としか思わなかった記憶があるけど、どうして、今観るともうちょっと味がある。
強い大統領でありたい(しかし今いち決断力に欠ける)アメリカ大統領、ホワイトハウスの装飾にしか興味のないファーストレディーを始め、将軍とか報道官とか科学顧問とか、ニュースメデイア(GNN)のキャスター、カルトにはまる主婦、往年のヘビー級チャンピオン、アメリカンポップのスター(トム・ジョーンズ本人出演)、トレーラーハウスの貧乏な家族・・・枚挙にいとまが無いほど、アメリカ合州国のごった煮である。ラストシーンで国歌を演奏するのはメキシコ人(ほかの人がいなくなってしまったので)だったり、勲章を与えられるのはネイティブ・アメリカンの青年だったりする(彼のおばあちゃん役シルヴィア・シドニーはサイコーだなあ)。「我々は友達」と言いながら人間を襲う皮肉もシュールである。
つまり、すごいカリカチュアライズされているけど、これまさにアメリカそのものなんだよね。馬鹿だねーと言ってる間に、身につまされちゃったりするのではないか。
大統領役ジャック・ニコルソンの演説はどれもサスガだったな。 -
昔観た時はまだ若くて、こんな映画があるんだ!って大興奮して大好きだっんだけど、今見たら何も感じなかった
-
つまらん、時間返せと思った
-
知恵の実を食べたアダムとイブが罪深き存在であるということも忘れ
「高度な文明をもった生命体は友好的に違いない」という固定観念にとらわれた結果
火星人の先制攻撃を許してしまう地球人類
その後も、様々な固定観念や先入観、さらには目先の欲望に惑わされて
後手後手の対応を繰り返した挙句
各国首脳を虐殺されるという事態にまで陥ってしまう
侵略者たちのふざけた態度は、
おそらく植民地時代において世界中にみられたものの戯画であり
この映画はきわめて高い批評性を持った
まさに「二十世紀の寓話」とでも呼ぶべき傑作であるといえる
ただしその批評性も、
911のもたらした「シンプルな世界観」にはまったく歯が立たなかったのであるが…