まほろ駅前多田便利軒 スタンダード・エディション [DVD]

監督 : 大森立嗣 
出演 : 瑛太  松田龍平  片岡礼子  鈴木杏  本上まなみ 
  • Happinet(SB)(D)
3.52
  • (101)
  • (301)
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本棚登録 : 1606
感想 : 338
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953030954

感想・レビュー・書評

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  • 「風が強く吹いている」の三浦しをんによる直木賞受賞作を、「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」の大森立嗣監督が映画化。
    主演は瑛太と松田龍平。東京・町田市をモデルとした架空の地方都市“まほろ市”を舞台に、便利屋を営む多田と同級生の行天が、一筋縄ではいかない顧客たちからの無理難題を痛快に解決する日々を描く。2人は、ある事件にかかわることで自らの抱える忘れられない過去と向き合うことになる。

    関係ないけど、私は結構、瑛太が好き!
    いつも、役柄が似通ってはいるけれど…ピッタリハマっていて、やさぐれた雰囲気を出しながらも、やっぱり気になるんかい?って本来真面目で、優しい人間っていう設定が、とても合っている
    あと、生真面目過ぎて冗談が通じず、自分の思う視点でどんどん突っ走っていくような役柄も好き♡︎⍢⃝︎♡︎
    似通った役柄と言えば、この作品での相棒でもある行天に扮する松田龍平 真面目かふざけてるのが分からない、松田龍平らしい感じ炸裂ꉂꉂ ( ˆᴗˆ )

    何はともあれ、ザ.昭和の時代感の味のある
    この2人、多田と行天のコンビが飄々として生きていて、とても好感もてるドラマです。
    日常の事件性ありの出来事にダレてる様子でも、
    いい加減じゃない、こんな男同士の友情と言おうか(その言い方はクサイ気がするけど…)暮らしぶりが自然体でいいなぁって憧れる。
    原作の三浦しをんさんは女性だから、同じような感覚でこんなコンビの暮らしに憧れたんだろうか?
    私ね、飄々としてる人って、とても好きなんだよね( ˶ˆ꒳ˆ˵ )ま、実際のことは分からないから常々、少々のことには騒がす冷静な感じに見えるというか、こちらが「こんなことになってるんだよ〜」と慌てたり、いちいち驚いたりしてても「あっ、そうなんだ。」と言ってくれるような…一旦受け流してくれる飄々とした存在。
    「それがどうした‼︎」って上から目線の雰囲気じゃないよσ^_^;
    以前から観ようと思ってなかなか時間なく観れなかった やっと観た、このコンビ最高だね˚‧*˃̶̤̀◡︎˂̶̤́♡ॢ︎*

    Huluにて鑑賞。

    • 土瓶さん
      よしっ!
      今日から飄々としよう!!
      (*`艸´)ウヒョヒョヒョッ~

      …………なんか違う( ノД`)
      よしっ!
      今日から飄々としよう!!
      (*`艸´)ウヒョヒョヒョッ~

      …………なんか違う( ノД`)
      2023/01/16
    • hiromida2さん
      どんちゃん、大丈夫(o≖︎‿≖︎)ニタァ♥︎
      結構、飄々としてますよ( ˆᴗˆ )
      どんちゃん、大丈夫(o≖︎‿≖︎)ニタァ♥︎
      結構、飄々としてますよ( ˆᴗˆ )
      2023/01/16
  • 人と人との間にある、空気を意識する様になったのは、
    いつの頃からだろう?

    (何、考えてるのかな?)
    (つまんない人、と思われてないかな?)
    (何か、共通の会話、会話は…っと。)

    言葉がまるで相手と自分をつなぐ唯一の鎖であるかの様に、
    私は
    いつも考えに考え抜いて、
    恐ろしい『無音』の状態を作らないように、と、
    気を使い続けてきた、様に思う。

    そして、それは
    相手をまるで、信頼していない事であった、様な気がしてきた。

    多田と、仰天。

    紆余曲折あって(←端折りすぎか?)
    一緒に暮らし始めるようになったものの、
    どちらも多弁なほうじゃない。

    でも、
    多くを語らなくたって、お互いがお互いの事をしっかり理解しあってる。
    最初は、
    ふたりの背後にある過去を何も知らず、
    でも、少しずつ明るくなってきて、
    多田、仰天、ふたりの人間がこれまで歩いてきたきっつい道を、
    お互いが知る事となって、
    (だからと言って、かける言葉も特に無かったが。)
    二人の間に流れる空気の質が、
    私には見た事の無い様なものに、変わった!

    …事に、不思議な安堵感を覚えた。

    共に暮らすふたりだもの。
    衝突する事も、すれ違う事も、許せない事もある。

    「出て行ってくれ」
    と、ついに、発した最後の言葉に黙って従う仰天。

    「わかった・・・。」

    でも、
    でも、
    いやぁ~、ラストのシーンは良かった

    (あ、この場所は)
    多田が優しい目をして、じっと見つめているその場所に仰天は座っていた。

    (次に発する言葉はわかる。)

    とても、長いショットだったと思う。

    押し黙る二人が、そこにいるだけで、
    なんという心地よい空気!
    会話なんか無くても
    人と人との間に流れるこの居心地の良さは…。

    そうか、

    それまでふたりが積み重ねてきた時間にあるんだ。

    視線の先に、いつも居てくれればいいな、と思う人。
    が、
    いた。

    魅せてくれるとてもいい映画であった。

  • 大好きな小説だけに、
    観る前はキャスティングに
    う〜んってとこあったけど、

    くるりの岸田くんが
    ソロとしては初めて
    映画音楽を担当したこともあって
    ずっと気になってました。


    ということで
    期待半分不安半分でしたが、
    傑作と言っていいほど
    心に沁みる素晴らしい出来映え!


    エンドロールで流れる岸田くんが歌う
    「キャメル」と、

    優作を意識した
    「なんじゃあこりゃあーっっ」には
    ニヤリとできたし(笑)


    原作にほぼ忠実だったのと、
    映画版も独特な世界観が出てて
    安心して観ていられます。
    (ただ行天は自分の中では
    きれいめなオダジョー笑)


    フラフラと
    誰にも興味がないフリをして、
    本当は誰よりも
    やわらかく強い輝きを秘めた行天と、

    行天といると
    もしかしたら変わることが出来るのではないかと

    密かに行く末の未来へと
    希望を見いだしていく多田。


    多田に扮した瑛太と、
    行天に扮した松田龍平は
    実際に親友だということで、

    妙な間を駆使した(笑)
    二人の掛け合いも
    息が合ってたし、

    二人の関係性が本当に絶妙で、

    物語の根底に流れる

    『深い暗闇に潜った魂は
    再び救われるのか』

    を描いたテーマと、


    傷を背負いながらも
    あがくのを止めない
    実は大人な二人に
    共感しきりでした(≧∇≦)


    娼婦役の鈴木杏や
    ヤクザ役の高良健吾も存在感あったし、

    他に監督の父・麿赤兒と
    弟の大森南朋も
    観客へのサービスで(笑)
    こっそり出演しています。



    あと小説でも感じたけど、
    とにかく胸を打つセリフの数々にも
    ハッとさせられっぱなし!


    傷はいつかふさがるのと同じように
    人生も何度だってやり直せる。


    すべてが元通りにはいかなくても
    修復することはできる。


    幸福はいつだって
    そっと、

    生きていれば
    誰にだって
    何度だって訪れる。


    そんなかすかな希望の光を
    ゆるい空気感とユーモアの中に
    観る者に見せてくれる作品です。


    あと東京の町田がロケ地なので、
    近郊の方なら
    より一層楽しめるかと思います♪




    追伸:
    来年、テレビ東京系列で
    監督脚本を『モテキ』の大根仁が担当し、
    なんとまぁ、同じキャストでの
    連続ドラマ化が決定したとのことで
    そちらも今から楽しみです(^O^)
    (相変わらずやるなぁ〜テレ東!)

    • 円軌道の外さん

      まろんさん、
      ここにもありがとうございます(^O^)

      そうなんです!!
      行天はもっともっと
      分かりやすい美青年でないと
      ...

      まろんさん、
      ここにもありがとうございます(^O^)

      そうなんです!!
      行天はもっともっと
      分かりやすい美青年でないと
      ダメなんです!!(笑)
      ↑ここ思いっきり太字にして欲しいくらい

      この作品は以前に
      まろんさんが観たいと言っていた
      『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』と同じ監督さんで
      (大森立嗣監督)

      俳優の大森南朋さんのお兄様です。


      この監督はまだ映画は3作目だけど
      とにかくどの映像にも
      オリジナリティあふれる
      意志が感じられて、

      個人的に注目している監督さんです。


      文句なしに彼の最高傑作だと思うし、
      オフビートなノリが苦手でなければ
      見て損はしない作品だと思います(^_^)


      2012/06/19
    • 円軌道の外さん

      ハイカラさん、
      コメントありがとーっ(^O^)

      あははは(笑)
      コーラスが好きって
      さすがにハイカラさんは
      目の付けどころ...

      ハイカラさん、
      コメントありがとーっ(^O^)

      あははは(笑)
      コーラスが好きって
      さすがにハイカラさんは
      目の付けどころが違うなぁ〜(笑)♪

      コレ、小説が好きな人は
      いまいちの評価する人も多いみたいやけど、
      俺はどっちも
      それぞれの良さがあって
      原作も映画も
      珍しく好きな作品やねんなぁ〜(笑)
      (たいがいどっちかだけなんやけど)


      うん、ドラマ化は
      ホンマびっくりやったよ〜(汗)

      しかも大好きな大根監督を起用して
      悪くなりようがないと思うし(笑)、

      コレは永久保存版で
      録画して
      代々、家宝として伝え残していかなって
      今から気合い入ってるし(笑)
      ↑大袈裟過ぎ?


      おおーっ!!
      しをんさんがキャスティングに満足してたなんて
      初めて聞いたぁぁ〜(笑)

      わぁ〜教えてくれて
      ありがとーっ(^O^)


      俺も松田翔太よりは
      龍平派やし、
      『青い春』や『ナイン・ソウルズ』から
      ファンになったんやけど、

      この小説読んだ限りでは
      まろんさんが言ってるように
      だらしないけど
      『美形』な俳優をイメージしててんなぁ〜(笑)


      ああ〜多田が村上淳は
      見過ごしてたけど
      案外いいかもなぁ〜(笑)♪


      俺は大人で
      歳いったイメージやったから
      瑛太と龍平じゃ
      なんかまだまだ若いって
      最初思ってんなぁ(^_^;)


      俺の中では
      山口のぐっさんと
      オダジョー(笑)

      多田はガッチリ体型やって
      確か書いてたような気がするし(笑)

      作業してる姿が
      妙に似合いそうやったから
      あえてぐっさん(笑)

      そうやんなぁ〜
      読む人によっていろんなイメージが広がる表現やから
      小説って面白いんよなぁ(^_^)v
      (まぁそれだけに映像化は難しいんやろけど)


      2012/06/19
    • まろんさん
      おお!
      しをんちゃん絶賛のキャスティングで(haikarakoさん、教えてくださってありがとうございます♪)
      しかも、円軌道の外さんオススメ...
      おお!
      しをんちゃん絶賛のキャスティングで(haikarakoさん、教えてくださってありがとうございます♪)
      しかも、円軌道の外さんオススメの大森監督なのだったら、
      もう観ないわけにいきませんね!
      ワクワク♪
      2012/06/19
  • 多田も行天も、うーんその配役は微妙・・・っていう印象だったのだけど
    それはそれでいい感じの雰囲気が出ていました。
    ちょっと違うんだよなぁと思いつつ、原作の空気感がちゃんと出てた気がして
    映画は映画としてアリかなと思いました。

    淡々とした中で、主役二人の存在感はよかった。
    原作のイメージとはちょっと違うんだけどね。(そればっかり)

    町田がね、なんか意外と悪くない感じに見えてね。
    駅前周辺だけですが、見知った場所がけっこうあって、いい感じに見えたんだよね。
    まほろマジック。

  • ほう、こういうトーンで来ますか。映画で観ると、なかなか重たいなぁ。

    もうTV版で刷り込まれているので、瑛太と松田龍平のキャスティングには違和感なし。二人ともうまい。
    特に松田龍平の、雨に濡れた捨て犬のような眼差しと人なつっこさは、行天のキャラクターにはまり過ぎていた。

    他の配役も豪華で使い方も贅沢。みんな芸達者だなぁ。
    特に、片岡礼子のルルは味があって良かったし、高良健吾の星はイメージ通り。

    ストーリーを知っていたので、やや冗長に感じられなくもないが、これは原作つき映画の永遠の課題なのだろう。
    「なんじゃこりゃあ!」のくだりが思ったより笑えなかったのが、個人的には一番残念。

    三浦しをんさんの小説と大根仁監督のTV版が偉大過ぎて、期待値が上がっていたのかもしれない。
    でも、普通にいい映画だと思う。

    • kwosaさん
      円軌道の外さん! こんばんは!

      麿さんと南朋さん、でてましたね。

      監督は「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」を撮った方なんですね。
      変幻自...
      円軌道の外さん! こんばんは!

      麿さんと南朋さん、でてましたね。

      監督は「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」を撮った方なんですね。
      変幻自在な女優、安藤サクラは今とっても気になっているので、映画も観てみたいところです。

      以前はそうでもなかったのですが(というよりもむしろ好んでいた部分も)、重苦しいトーンや暴力的な描写などが、子供が生まれてから少し苦手になってきました。
      なんだか不思議です。

      TV版も、もうすぐ終わりなんですね。
      原作を読んでからと、少し溜め込んでいるので早く観たいです。
      2013/02/24
    • MOTOさん
      GEOにて発見しつつも、いつ行っても全巻レンタル中!な、このDVD、
      kwosaさん、すでにご覧になっておられたのですね♪

      ほう、
      原作は...
      GEOにて発見しつつも、いつ行っても全巻レンタル中!な、このDVD、
      kwosaさん、すでにご覧になっておられたのですね♪

      ほう、
      原作は、軽妙なタッチのノリで展開されて行くのに反して、映画はそうでもないんですね~

      原作に深い思い入れのあるファンは、
      より忠実な再現望みますけど、私は映画は映画ならでは、でOK派なので、大丈夫~♪

      でも、イメージが固まっている登場人物だけは間違いがあって欲しくないっ!(笑
      でも、kwosaさんのレビューを読むと、そこは大丈夫そうなんで、安心しました。

      多田便利軒、何軒かあるんですけど、いつも留守で、ほんと忙しそうです。
      なかなか捕まらないところなんかが、
      逆に(らしいな…)なんて、思ったりしてます。^^;




      2013/05/10
    • kwosaさん
      MOTOさん!

      多田便利軒、繁盛してますね。

      映画、面白かったですよ。
      そしておそらく軽妙なタッチです。

      ただ、僕は先に大根仁さんのT...
      MOTOさん!

      多田便利軒、繁盛してますね。

      映画、面白かったですよ。
      そしておそらく軽妙なタッチです。

      ただ、僕は先に大根仁さんのTV版を観ちゃったもので、その影響がかなり大きいんだと思います。

      なんとか早く彼らを捕まえて、ぜひ楽しんでください!
      2013/05/10
  • 昔テレビで観て、そのあと小説読んで、しばらく仲間内でちょっとしたブームだったのを覚えている。テレビのオープニングはフラカンで、エンディングは坂本慎太郎でそれだけでもテンション上がったなぁ。久しぶりに観て、やっぱり行天役の松田龍平が印象的。あの死んだ魚みたい目!表情ひとつ変えずにものすごく残酷なことができる目だよな。そういえば、今回気が付いたけど、多田と行天が再開した日、「行天は親を殺しに行ったのかもしれない」って元妻の凪子が言ってた。小説の中にもあったのかもしれないけど覚えていない。だからこの物語はちょっと重いのかな。
    それにしても三浦しをんって、この「まほろ駅前多田便利軒」をはじめ、「風が強く吹いている」「政と源」「神去なあなあ日常」とか男を主人公にしたいい物語を書いているけど、「男の子に生まれたかったんじゃないの?」って思う。

  • 2011年 日本
    監督:大森立嗣
    原作:三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』
    出演:瑛太/松田龍平/片岡礼子/鈴木杏/柄本佑/松尾スズキ/大森南朋/麿赤兒/高良健吾

    原作は三浦しをんなので映画化とか関係なく読んでいたのですが、映像化されたことで原作より魅力を増す稀有なパターンだなと感じました。大森立嗣監督は前作「ケンタとジュン~」もいたくツボにはまった個人的に相性の良い監督だし、キャスティングの成功も大きいですが、連作だし続編もあるし、このキャストでドラマ化とかしてくれたらいいのに。(※実現しました)

    なんといっても主演二人のはまりっぷりが最高でしたが(原作の先入観あると、ちょっと若いかなって思うんだけど)、とりわけ行天役の松田龍平が素晴らしい!ふざけてるのか真面目なのか要領が良いんだか悪いんだか、エキセントリックでミステリアスで、でも不思議な可愛げがあって憎めない行天という男の魅力を、これ以上ないくらい演じ切っていたと思います。ちょっと猫背で歩くところや、ひょこひょこと変な走り方をするところ、そんな動作まで細かく計算されていて、すごい役者だな~と改めて感動。

    瑛太もすごく良かったけど、松田龍平に較べたらまだまだ小ぎれいっていうか、アクが少なくて爽やかですよね。まあ役柄的にも多田は行天ほど振り切れていないので、逆に難しいのかなという気もしますけども。

    二人の関係性も、女性作者の小説だと若干のあざとさを感じたりもしたんですが(苦笑)、男性監督の目を通して演出されると、またちょっと空気が変わるというか、ラストシーンの言いあぐねる「間合い」とかすごく好きだったなあ。

    他のキャストも良かったです。ルル役の片岡礼子は橋口亮輔作品でお馴染みなので好きな女優さんだし、シンちゃんの松尾スズキは意外だったけど面白かったし、星の高良くんと、山下の柄本佑は「ケンタ~」から続投で、相変わらず良い味出してたし、監督のお父さん&弟も出演してたけど、どちらも作品世界に溶け込んでいて流石って感じだったし。唯一微妙だなって思ったのは鈴木杏ちゃんのハイシー役くらいかなあ。鈴木杏ちゃん自体は女優さんとして好きなんだけど、最近どうも清純派脱皮を図るあまり、あえてこういう役を選んでいるのか、しかしそれが似合っていなくて痛々しいというか、演技力云々じゃなくて純粋にビジュアル(体型)的に合ってないのが正直きついと思う…。単刀直入に言うと彼女に全く色気を感じない。

    キャストの部分ばかり語ってしまいましたが、映画としても良かったです。原作では連作になっているいくつかの事件を、切れ目なくテンポ良く繋いであって退屈しなかったし。洒落っけや笑いどころとシリアスのメリハリなんかも良いバランスだったんじゃないかな。
    (2011.08.09)

  • 松田龍平が上手過ぎて怖い。
    特に歩き方。
    行天の少し生きていないような、不可思議なキャラクターを見事に演じていた。
    他の出演者も演技はいい。
    久々に見た本上まなみはやっぱり美しい。大好き。
    ただ…ストーリーが…。
    これは原作を読んだ時にも感じたのだけど、こう作ったら面白いでしょ?こう作ったらちょっと泣けるでしょ?というのが見え見え過ぎてしらける。
    扱っている事柄はシビアなのに、扱い方が雑。
    そのぞんざいさは原作以上だったかな…。
    キャラクターは面白い、どまりで終わってしまった。
    良かったらドラマも見ようかと思っていたけど、別にいいかな…。
    星三つの半分以上は松田龍平。
    あの役者、恐ろしい。

  • 三浦しおんの小説は未読だが、瑛太&松田龍平は、アヒルと鴨以来で、期待を込めて拝見。

    ネタばれ注意。

    いや、傑作でした。
    大森立嗣の脚本も、過不足ない言葉で秀逸。
    何より、松田龍平が素晴らしい。まだ27歳ですか??
     龍平のもともと持っている独特の浮遊感と行天のキャラがマッチしている。世の中を俯瞰的に切り取った短いセリフの中にある、彼自身の世間(や親)に対する割り切れない思いがこぼれ出ていて、
    監督の演出力と、それに応える龍平の存在感に驚いた。

     親と夜逃げしてチワワを捨てられた小学生、親に愛されない状況をどうすることもできない由良、義理の母から恐喝まがいに金を無心し、ストーカー行動に出る山下。これら、どうすることもできない閉塞的状況に追い詰められた弱者にも、ウソ偽りなく厳しく正直に語りかける2人(これは多田=瑛太のキャラによるところが大きいが)。そして、実際にはおたがいに傷を抱え、なめあいながら寄り添うことを選ぶ2人の人間味あふれる存在。

     個人的には、自分を刺した山下のことを気遣い、「山下君、まだ生きているかな?」という行天に、多田が詰め寄る部屋のくだりが最高でした。喪失感にさいなまれることと、愛していても所有していても、その方法がわからないことと、どちらも悲しいことだ。だからこそ、死んだら終わりだという考えと、希望を叶えて死ぬことは幸福なのだという考えと、対立しているようでどちらも正しい。

     どうしようもないことの、その先にある境地。諸行無常の世の中で、安易にすがることなく到達する境地。
     大げさな言い方をすれば、被災後の日本人のメンタリティーの在り方にも一石を投じる作品ではなかろうか。

  • コレを見て、初めて瑛太かっこいいと思った。
    初めて松田龍平かっこいいと思った。
    前に見た時すぐに見るのやめちゃったんだけれど、
    ちょっと見進めると、2人のトークが面白い。
    なんて言ってるか聞こえなくて、ヘッドファン探してきて、さして聞いたら、
    面白いことをボソッと言ってて、
    そこがまた面白い。
    ネタも面白い。初めは2時間長いんじゃないかと、み始めたのに、2人のトークが始まってからは全然長く感じなかった。
    独特のボケというか、、、面白かった!

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