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- / ISBN・EAN: 4988111241108
感想・レビュー・書評
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スターチャンネル無料放送にて。この映画は、メタリカの「One」のビデオでお馴染みですね。
当時のメタリカはアルバムを4枚出して人気絶頂。でもビデオクリップを全く作らないという硬派なバンドで、世界中がメタリカの映像への飢餓感がマックスの状態で、満を持して放たれたのが「One」。本作「ジョニーは戦場に行った」の映像をフィーチャーした衝撃的な内容で、それは繰り返し繰り返し観たのです。
まぁメタリカの話はどうでもよいのですが、とにかくずっと観たかった映画だったのです。内容はだいたい知っていたのですが、やはり衝撃的な映画でした。まず、手足も五感も全て失い、脳だけが機能している男による一人称の独白という設定が狂っています。この映画の主題を軽くまとめると「伝わらないことのもどかしさ」なんですが。映画のテーマとしてはよくあるものの(「ロストイントランスレーション」「バベル」なんかそうかな)、本作の絶望感は極北です。
感受性の強い看護婦が彼の様子に気付き、指文字で「メリークリスマス」と書くところで、ようやく希望の光が見えて来るのです。この後の展開は、彼の絶望に気付いた彼女が彼を命を絶つのだろうと予想したのですが、そうではない虚無的な結末を迎えます。彼の「SOS」のリフレインが鼓膜に貼り付いて離れない。この無間地獄に救いはないのか…。
そういえばブルーハーツの歌で「ジョニーは戦場に行った。僕はどこに行くんだろう」って歌詞がありましたね(また関係にない話)。
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公開当時高校生でクラスの朝の1分間スピーチで観てきた友人がとりあげてた。手足が無くなっても生きている兵士、という映画の宣伝は当時耳に入っていたが、こういう映画だったのか。この冒頭から顔に木枠で白い布に囲われた頭が出てきて、しかも頭の中の声が「一体どうした、あ、目も耳も舌も無い」と喋っている、思考しているシーンはじわじわと見ている者に不安な気分を高める。と同時に、なんともいえないやり場のない気持ちになっていく。
軍医は脳の一部が動いているだけのもはや人間ではないモノとしてめずらしい事例だから生かす、といい、しかしジョニーは陽の光を感じると、懸命に思考する。思考していることは「生きたい」ということなのか。頭を振ってモールス信号で会話ができることが分かり、「自分が生きるには金がいるから、せめて見世物にして金をいくばくかでも稼がせてくれ」と願うジョニー。主体的に「生きよう」としている。が、拒否されると「殺してくれ」と願う。
一転出征前の恋人との逢瀬。いかないでという恋人に「戦争には協力しなくちゃ」という意味の言葉をいうジョニー。原題のタイトル『ジョニーは銃をとった(Johnny Got His Gun)』は、第一次世界大戦時の志願兵募集の宣伝文句で、軍歌『オヴァー・ゼア』(Over There)でも有名になった「ジョニーよ、銃をとれ(Johnny Get Your Gun)」という呼び掛けへの痛烈な皮肉となっている、と検索には出てくる。
原作者でもある監督のダルトン・トランボ、発表は1939年、第二次世界大戦前。あまりに反戦的ということで本は1945年に絶版・発禁処分。共産党員でもあったトランボは戦後1947年赤狩りにあい逮捕・禁固刑。刑期満了後、映画界からは事実上追放され、その後は偽名で脚本の仕事を続けていたが、1960年代に正式に映画業界に復帰、長年の宿願だった本作の映画化を実現させた。
原題:Johnny Got His Gun
原作:ダルトン・トランボ「Johnny Got His Gun」1939発表
1971アメリカ 日本公開1973.4.7
2020.8.29BSプレミアム -
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2016/10/14/Fri. 10:30〜12:30
イマジカBSにて視聴。 -
なぜ、死なせてあげない。