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- / ISBN・EAN: 4907953031043
感想・レビュー・書評
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主演のレイン・ウィルソンはトランスフォーマーにも出ていたらしいが記憶にない。長身だけど腹は出てるしおよそ女と縁のなさそうなフランクがなぜリヴ・タイラー演じるサラと結婚できたのか引っ掛かりながら物語は進む。フランクはいかにもワルなケヴィン・ベーコン演じるジョック(変な名前だ)にサラを奪われ失意の日々。ある日天啓を受けコスプレヒーローになり悪を成敗する。キックアスのような設定かと思いきや暴力がどこまでも生々しい。エレン・ペイジ演じるリビーが可愛いやら可笑しいやらで楽しませてくれる。とはいえブラックコメディのような雰囲気なので、ドカーンと笑わせてくれるシーンは少ない。フランクがジョックを追い詰めるシーンは「処刑人」のようで良かった。面白くないかと言われればそんなことはないのだが、感情をどこに置けばいいのかわからない映画ではあった。
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★★★☆☆
ぜんぜんスーパーじゃないヒーロー
【内容】
素人ヒーロー“クリムゾンボルト”が、お手製のコスチュームを身にまとい、クレイジーな相棒ボルティーと共に危険地帯の犯罪に立ち向かう。おかしくてちょっとせつないバイオレンス・アクション・コメディ!!
【感想】
全然コメディじゃない。。
「ダメダメなおじさんが自作ヒーローになるお話」ってことは、明るく楽しい作品だろうろと期待していたが違った。
このおじさんマジメなのだ。クソ真面目だ。
全然茶化すことなく、真面目な男が真面目にヒーローを目指したらこうなったって感じです。
けっしてつまらない訳ではないが、なんだろうスッキリしない。
一般的なヒーローは超人的な能力とか、凄いメカで戦うが、彼は違う。
敵の倒し方もいたって真面目で、正面からレンチでドン!手加減なしでドン!強盗のようにドン!お子様がご覧になれないグロさがあります。ヒーローものだけどR15+だろうなこれじゃ。実にリアリズムに溢れており真面目だ。
なにより驚いたのは、「女、子供は殺さない(意味がある場合は除く)」という映画の常識も正面突破したことろだ。
その女性は殺さなくても物語として成立してた。というより生きていた方が今後の展開的に良かったと思う。そんな思惑すらも真面目に打ち抜きます。そしてここはかなりグロい。
浮世離れした作品に飽きた人は、真面目で現実的過ぎる今作をご覧ください。 -
冴えない夫フランクは、セクシーでイカレたドラッグディーラーを追って彼の元を去った妻を取り戻すために、クリムゾンボルトに変身!お手製のコスチュームを身に纏い、エッチでクレイジーな相棒ボルディーと共に危険地帯の犯罪に立ち向かう。すべては愛する妻のため。
でも世の中、思い通りにはいかないもの。
想定外のエンディングに向け、クリムゾンボルトは猛ダッシュ!やっぱり男はつらいよ…。
遠い昔に定められた不変の掟。子どもに猥褻な行為はしない。列に割り込んだり車に傷をつけたりしない。もし掟を破ればクリムゾンボルトが許しません!!!
素人ヒーロー“クリムゾンボルト”が、お手製のコスチュームを身に纏い、エッチでクレイジーな相棒ボルディーと共に危険地帯の犯罪に立ち向かう。おかしくてちょっとせつないバイオレンス・アクション・コメディ!!
素人ヒーロー物というとキック・アスを思い出しますが、この主人公はヒーローに憧れていたというよりは、麻薬密売人に奥さんを寝取られた怒りや不遇な人生に不満だらけでバイブル・チャンネルのヒーローに感化されてヒーローになった冴えない中年男なので、最初から最後まで自分が神様に選ばれヒーローの役割を与えられたと思い込んだ暴走ぶりに笑えるけど、モンキーレンチから銃や爆弾にパワーアップするブレーキの外れたゴアなバイオレンスが居心地悪くも面白かったです。
キック・アスと比べて見てみるのも、面白いです。
アメコミマニアで悪人をぶち殺すしか頭にないボルディーを怪演するエレン・ペイジやクールなドラッグディーラーを演ずるケビン・ベーコンが、印象的です。 -
たしかに「キックアス」にそっくりの設定ですが、主人公が狂気を孕んだ中年のおっさんであるところが全く違う。相棒になるエレン・ペイジのいかれっぷりが最高で、ただでさえ頭がおかしい主人公に行動にさらに拍車をかけます。
そして、この主人公たちの無軌道な行動に果てには、やけにしんみりとするエンディングが待っていて、その落差にも驚かされます。 -
ダイナーのコックとして働くフランクはサラと結婚するが、気弱でうだつの上がらないフランクに幻滅したサラはドラッグの元締めのジョックと浮気をする。絶望したフランクはテレビで見た子供たちを指導するヒーローに感化され、自前のコスチュームを着て「クリムゾンボルト」と名乗り、夜の町をパトロールして配管用のレンチでドラッグの売人を叩きのめしていく。
けっきょくドバドバ死んでいく。
キック・アスっぽいけど、なんか出来損ない感が逆に楽しい。 -
ボルティーが苦手。
「ローマでアモーレ」の女よろしく、このままではエレン・ペイジごと苦手になってしまう…まあいいか。
ベーコンとダリル兄は素敵。 -
最後の最後でせつなさにぐっとくる。
序盤、主人公の平凡でイケてない風貌から
うかうか見始めると、
どんどんバイオレンスが加速して、
終盤はスプラッタシーンどしどしきます。
道徳観がふっとんで、
初めの頃の平凡以下の存在感の主人公の
選択とは思えない物語展開に、
若干引きます。
それでも最後まで見ていくと、
締めくくりにぐっとくる。
演出が露悪的過ぎますが、それでも、
主人公がはじめからやっていたことが
よくわかるし、
それは生きていく上でとても大切な行いだと感じる。
何より、ヒーローとなるべく生きていた主人公が、
結果的に、愛する人の大切な未来を
作り出したことの自信と自己肯定感にたどりつく
結末はいいと感じる。
自分の望んだような人生を得られることは少なくても、
その過程で得た得がたいものの価値を
わかることはとても大切だと思う。
演出があまりにも逸脱しているので
よさが伝わりにくいけれども、
作品根幹にあるメッセージはじんとくる系。
対極のアンバランスさが見る人を選ぶけれど、
最後まで見たら、得られるものがある秀逸作品。 -
解説:
セクシーなドラッグディーラーに妻を奪われた冴えない中年男が、愛する妻を救うべく手作りのヒーロー・コスチュームに身を包み、悪に立ち向かうアクション・コメディー。
監督はデビュー作『スリザー』が高い評価を得たジェームズ・ガン。
お手製コスチュームでキメた素人ヒーロー・コンビを、『JUNO/ジュノ』のレイン・ウィルソンとエレン・ペイジが怪演する。
共演には『アルマゲドン』のリヴ・タイラー、『ミスティック・リバー』のケヴィン・ベーコンら豪華な顔ぶれがそろう。
さえない中年男フランク(レイン・ウィルソン)。
彼の妻(リヴ・タイラー)がセクシーなドラッグディーラー(ケヴィン・ベーコン)の後を追って家を出てしまう。
愛する妻を取り戻すため、彼はお手製のコスチュームに身を包みスーパーヒーロー“クリムゾンボルト(赤い稲妻)”に変身。
イカれた女の子ボルティー(エレン・ペイジ)を相棒に、危険地帯の犯罪に立ち向かうフランクだったが……。 -
エレン・ペイジ見たさに視聴したようなもんだけど、かなり凄かった…。
この映画見た人の感想は、良くも悪くも、「凄い」だ。
キックアスを100倍エキセントリックにして大気圏外に飛び出したようなボルテージ。
演出は一貫してB級臭いのに、一流の俳優を集めて本気でやらせてるから、ところどころ妙な迫力があって、見た目以上に中身のある作品になっている。台詞もなにげに意味深。 -
表現がかなりエグくてB級臭プンプン。目をそらしたくなる映像が満載だが、セリフ回しが愉快で、おバカ感もかなりあるのでカラッと観れる。
終わりは一応ハッピーエンドだけど、主人公が幸せになったわけでもない。彼は結局最初から最後まで自分を正当化していて、そういう単なるハッピーではないところもいいと思う。
あと、とにかくOPのアニメと曲がカッチョいい。