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- / ISBN・EAN: 4988135899521
感想・レビュー・書評
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全世界が未知のウイルスに遭遇したパニックムービー。
2020年、現在進行形で全世界を襲っているパンデミックに伴って改めて注目が集まっている本作、今の生活に不安が強い方は視聴を控えた方が良い。そのくらい、リアリティ溢れる演出が光り、少し息苦しくなる。
作品で描かれているウイルスの感染力や致死率は現実世界のそれと異なるものの、楽観論や無知による初動の遅れ、死人に口なしを地でいく、感染者の行動履歴を追うことの手間暇、米国ならではと言える生物兵器との憶測、複雑に絡む利権や個と公の混在、専門知識のないブロガーによる非科学的な喧伝など、未知のウイルスに対峙した時の人間の負の側面が特に描かれている。
人間から見れば害悪以外の何物でもないウイルスは、地球上の生命体として生存と繁殖を続けているに過ぎず、それを象徴的に表すラストシーンに胸が締め付けられる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
* 色んな立場の人間の視点を同時に進めるCrashみたいな感じ。物語は2日目から始まり時間経過と共に淡々としたトーンで流れてくんだけど、発生源はどこなのかをつきつめていく中で、最後のオチで1日目が明らかになるという。総じてすごく面白かった。
* 途中でケイトウィンスレットが自分も感染してるってわかった時の絶望感とか、マリオンコティヤールがいつもと違いエロスも何も出さず淡々と真面目な役をやってるのとか、もう果てし無く腹たつジュードロウとか、マッドデイモンが天才医師とかではなくてただおろおろしてる夫役だったのとか、出演陣豪華だったなー。
* 地震とかと一緒でこういう感染病も一定周期で現実に起こる不可避な災害なんだろうな。現代で本当にこんなん生まれたら確かにこんくらいのスピードでどんどん感染して、バタバタ人死んじゃうんだろうし。それをリアルに肌感として感じさせてくれてよかった。 -
物語はなぜか2日目から始まり、静かに淡々と進んでいきます。
そう、静かに恐ろしい新種のウィルスが世界各地に広まっていくのです。
今の世の中、地球レベルで人や物が行き来してるんだから、新種のウィルスを水際で止めるなんて無理っぽですよね(昔、SARSとか何たらとかで日本も水際作戦とかやってはりましたが)
そして、まぁありきたりですが新種のウィルスを撃破するワクチンを作りだし、静かに収束する、、、、とね。
モーフィアス、、、じゃねぇわ、ローレンス・フィッシュバーンがまた出てました。なかなかいいアジ出してましたね。 -
豪華な俳優陣だけど、あまり見せ場はなく、全般的にネガティブな雰囲気を保ったまま淡々とストーリーが進むのが、かえって良い
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『アウトブレイク』やその他流行の感染パニックものかと思いきや、それとは一線を画しているなと感じました。特に、群像劇の人物関係が、政府側・一般人側・その中間で利益を求める側と、視点を切り替えて見れるので、感情移入もできるし事件の全体像も把握できて、そのため事件や物語を深く味わえたんだと思います。
映画のメッセージも分かりやすいので、観終わった後は自分や環境のことなど振り返りやすくて、そういう意味で後味のいい映画だなと感じました。 -
パンテミックをアウトブレイクよりもよりリアルに描いたパニックもの。外国人ってやっぱりあんな感じで暴動するのね。これを見て日本人でよかったと思うのは俺だけ?いやほんとにリアル。物語のタイムテーブルを最後に締めが効いていてよかった。
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うまく言えないけど、この映画観といて良かったな。
ジュード・ロウは悪い役が似合うとは思っていたけど、彼は本当に悪いのか?と考えてしまいそうな存在感のある悪さだった。
パニック映画っぽいのかな?と思って借りたら地味で逆に良かった。 -
ドキュメンタリーを思わせるような淡々とした描写に終始しているのが、
大げさな表現よりも、かえって真実味を感じさせる。
いつかこんな日が来てしまうかも、と思えてくる。