フェア・ゲーム [DVD]

監督 : ダグ・リーマン 
出演 : ナオミ・ワッツ  ショーン・ペン  サム・シェパード  ノア・エメリッヒ  ブルース・マッギル  デヴィッド・アンドリュース 
制作 : ダグ・リーマン 
  • ポニーキャニオン (2012年3月1日発売)
3.39
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本棚登録 : 181
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013044067

感想・レビュー・書評

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  • イラク戦争にこんなインサイドストーリーがあったとは。リアルで臨場感あふれる映画でした。こういう映画が作られるということは、アメリカも多少リベラルで自省的になったということでしょうか。

    前半の展開は複雑でわかりにくいんですが、国家権力によって2人が次第に追い詰められていく後半は息苦しいばかりの緊張感です。ラストで大逆転!というスカッとした展開も期待したんですが、実話ベースだから仕方ないですね(イラクの科学者とかどうなったんだろう…)。ショーン・ペンとナオミ・ワッツ以外は知らない俳優ばかりですが、それだけにこの2人の存在感あふれる演技は素晴らしいです。とくに、ショーン・ペンのセリフは切っ先鋭く、印象に残ります。

  • イラク戦争の裏側。
    核兵器の可能性を探るCIAエージェントが、
    100%の可能性が無いと判断するのに、
    それでも戦争を仕掛けるホワイトハウス。

    ホワイトハウスを敵に回した夫婦の実話。

    歴史の1ページを見る感じですね。

  •  ショーン・ペンの顔が怖かった。

  • 最近、実話シリーズを観ることが多いけど、これもよかった。
    べつに感動はしないけど、ぐいぐい引き込まれる。
    社会ドラマというより、クライムサスペンス。
    ナオミ・ワッツ(CIA)とショーン・ペン(元大使)の演技がうまい。表情やしぐさ、ちょっとした態度や歩き方まで、とにかく秀逸。
    ボーンシリーズつくった監督がプロデュースしただけあるなぁ、という力作。

    ◆Amazonより引用
    9.11同時多発テロ以降、アメリカはイラクが大量破壊兵器を保持しているとしていた。だが、CIAエージェントのヴァレリーと元大使で夫のジョーは、
    捜査の結果、イラクに核開発計画がないことを突き止める。しかし2003年、ブッシュ政権は夫妻の報告を無視し、イラクへ宣戦布告する。
    ジョーは"真実"を世間に公表するため新聞に自らの調査報告を寄稿し、一躍論争を巻き起こす。すると、報復としてジャーナリストたちにヴァレリーがCIAの秘密諜報員である情報がリークされてしまう。たちまち世間からの批判を一斉に浴び、孤立無援に陥るヴァレリー。歴史のうねりに巻き込まれながらも、己の信じる"正義"と"愛"を貫く戦いが今、始まる。

  • アメリカが戦争を引き起こしたきっかけがねつ造されたものだった。その真意に立ち向かった夫婦の物語は重厚な人間ドラマで見ごたえ抜群でした。

  • イマイチ、コメントが浮かばない

  • イラク戦争開戦前、CIAとブッシュ政権の間で起こった内紛劇と、巻き込まれた夫婦の離婚危機。実話。

    流石のナオミも老けてきたわ。

  • 10/22/2012 18.5

    「フェア・ゲーム」は2010年に公開されたアメリカ映画だ。事件の渦中にいたウィルソン夫婦の自伝を基に制作されている。

     同時多発テロが起きた後、米中央情報局(CIA)の秘密捜査官のヴァレリー・プレイムはイラクのフセイン政権が大量破壊兵器を製造しているのかを確かめるために水面下で調査を進めていた。イタリアから入手した情報によるとイラクはアフリカのニジェール共和国から密かに核の原料であるウランを大量に購入している。CIAは真実を確かめる為に、ヴァレリーの夫で中東・アフリカに詳しい元外交官のジョー・ウィルソンを派遣する。ニジェール共和国に出向いたジョーは大量のウランが輸出された形跡はないとCIAに報告するが、ブッシュ政権はイラクが大量破壊兵器を所有しているのを理由としてイラク戦争を開始する。

     プレイム事件はイラク戦争開戦の後に明らかにされ一時は話題になったが、現在ではブッシュ政権も終わり熱りはすっかり冷めてしまっている。2010年にプレイム事件を主題として映画を公開する意味はないと思う人もいるかもしれないが、熱りが冷めている今だからこそ「フェア・ゲーム」は重大であると私は思う。イラク戦争を引き起こし何兆ドルも浪費しアメリカ兵を何千人も死に追いやった張本人と言っても過言ではないブッシュ政権が戦争の責任を取っていないからだ。ブッシュ大統領は何事もなく任期を終え、テキサスの豪邸に戻り、大統領の退職金で生活し自伝までも出版した。その本の中でもイラク戦争を正当化していて、謝罪の言葉はない。またプレイム事件に関与していた罪で起訴されたルイス・ルビーはブッシュ大統領の権限で罪が減軽されていて、未だに一言も謝っていない。ブッシュ大統領が任期を終えたことでもう同じ間違いは犯されないだろうが、前政権下で外交を勤めた政策秘書15人が、2012年大統領選挙の共和党候補者の1人、ミット・ロムニーに雇われている。ロムニーが大統領に就任したら、少なくとも外交政策は殆どイラク戦争を故意に引き起こしたブッシュ政権とたいして変わらないことになる。さらに、ブッシュ政権下でイラクがニジェール共和国からウランを入手したと情報操作した男がロムニー政権の上級幹部に就任している。権力を乱用したワシントンの男達はイラク戦争を引き起こした責任を取っていないし、何人かは同じ権力に返り咲いて再び乱用する可能性がある。「フェア・ゲーム」はアメリカ国民に、そんな男達を見逃してはいけないし、権力を与えた選挙民である自分たちアメリカ国民も反省する必要性があると切実に訴えている。

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