アナザー プラネット [DVD]

監督 : マイク・ケイヒル 
出演 : ブリット・マーリング  ウィリアム・メイポーザー  ロビン・ロード・テイラー 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
3.38
  • (13)
  • (22)
  • (36)
  • (10)
  • (3)
本棚登録 : 152
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142874726

感想・レビュー・書評

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  • この映画の脚本を書き、主役もやった(さらには金集めも)ブリット・マーリングを見ていると「世の中には才色兼備の天才っているんだなぁ」とつくづく感動する。この作品でマーリングが演じる主人公は若くしてMITに入学した天才という設定なんだが、それがこの場合は少しもウソっぽくない。
    まあ、そういうことは本筋とは関係のないから本論に入るとすると、淡々としながらも繊細な物語、そして観客の予想を超えるエンディングという点は、この次の作品「サウンド・オブ・マイ・ボイス」(日本未公開)とまったく同じである(ただ、エンディングで仰天させられるのは「サウンド」のほうが圧倒的だが)。
    まるで鏡に写したようにそっくり同じな「第二の地球」が存在するという設定はもちろんツッコミどころはたくさんある。しかし、この映画はそうした突飛な設定はあえていちいちつじつまを合わせようとせず、また、その設定にはあまり踏み込まないようにして、上手に観客を引き込んでいる。これは脚本もいいのだが、演出もなかなかのものであろう。いつも空に浮いている「第二の地球」は、ラース・フォン・トリアー監督の「メランコリア」をついつい連想してしまうのである。
    しかし、このエンディングはいったいどういう意味なんだろうか。もちろん「正解」はないのだが、そうとは分かっていても考え込んでしまう。

  • 『もうひとつの地球』をバックに彼女が歩くシーン.
    映画の中で何回か出てくるけれど,物語が進むにつれて少しずつ変わっていく.印象的.
    映画全体にわたって,映像がとても綺麗だと思う.映し方が非常に上手い.

    頭痛に悩むジョンに,ローダが宇宙飛行士の話を聞かせるところが一番好き.

    ラスト,思わず息をのみました.そうきたか・・・.

    時期的にも内容的にも,『メランコリア』を連想しました.
    こうゆう映画,すごく好みです.

  • 面白かった。なんでこういう良い映画が劇場公開されずに中身がなく金だけ投入したような映画が公開されるんだ。
    いくつか疑問が...。
    1.はじめの方でYaleの教授の家に訪問していく女の人は誰だったの?
    2.もう1つの地球がだんだん大きくなっていくのはなんでかな?
    3.もう1つの地球から発信される電波は解読不可能って言ってたけどパラレルワールドなら同じ電波が発信されるはずではないの?

    しかし、こういう疑問は無視して楽しむのがいいのかも。Yaleの教授はLOSTのイーサンでした。

  • 物語設定を聞くとSFの要素が強いようにみえますが、本筋は主人公の罪悪感からの心の葛藤がメインとなります。
    多分SFを期待した人は肩透かしを食らうことでしょう。

    しかしながら最後のワンシーンで(想像で補うところが多いですが)示される物語の結末には「なるほど!」とさせられます。

    余韻に長く浸れる良作であったと思います。

  • ちょっと素晴らしすぎて言葉にならないのでまた考えて感想を書くことにしたい。

  • 低予算でも若さと知性と感性で心に響く仕上がりです。淡々と、そして、繊細に描かれるのは、加害者と被害者の失意と再生ですが、もう一つの地球を存在させることで深淵な宗教性・哲学性が加わります。カメラワークや現代クラシック風のBGMも良かったですね。ラストは別の地球からきたローダです。大学は卒業したようですが、何かあって失意の様子と見ました。

  •  不注意から親子を轢き殺してしまった女性は罪の意識に苛まれる。そんな時、地球と全く同じ別の地球が近づいていることが分かり。。。

     テーマは罪の意識とやり直したい気持ちなのだが、そこにもう一つの地球という奇想天外な設定が絡んでくる。一歩間違えばキワモノにしかならないのにちゃんと話として成り立ってる感じがするのがすごい。まぁこれは設定というより映画全体の質によるものだと思うけど。
     もう一つの可能性というのが別の地球なしでも見えそうになったり、別の地球も実はもう一つの可能性がなさそうだったりというのがじわっと来る。

  • ( ^o^) Mike Cahill監督。
    タイトル、ジャケットからSF or 宇宙ものと思いきや、SFをベースにしたヒューマンストーリー。ストーリー・脚本がとてもいい。淡々と進むが飽きさせず入り込んでしまう。切ない物語だがラストがいい。主演のBrit Marlingの可憐な表情、特に後半時折見せる笑顔がとても魅力的。これは名作。

  • 「もうひとつの地球」というシチュエーションが面白い。
    SFだけどメインは人間ドラマ。
    空に月ともうひとつの地球が浮かんでいるところを主人公が歩く画が美しい。
    タイトルは原題のままでよかったんじゃないかなあ。

  • アナザー・プラネット(11米)贖罪に苦しむ女性と「もう一つの地球」の関わりがもたらす救済の物語。もう一つの地球にはもう一人の自分がいるというSFであるがあくまで設定に留まり、本流は人間ドラマである。切ない音楽ときれいな夕焼け、鮮やかな地球などの映像が実に美しい。果たして最後のシーンが意味するものは・・・。72点。

  • 低予算でSFを描くという意味で新しい視点。

  • とても良いSF(すこし不思議な)映画だ。
    人生はいつなにが起こるかわからない。
    天国にいるような気分になったり地獄に突然落とされたりする。その時、どうするか。どう生きていくか。
    結局は自分の決断を頼りに生きていくしかないんだよね。


    清掃員のおじさんのベッドに寄り添うシーンがとても
    印象的だった。ニット帽とパーカーが似合うなあ。

  • この地球と瓜二つの地球が空に現れたら…。そして全く同じ人間が住んでいたら…。
    奇抜なアイデアに惹かれました。
    海岸から観た 空に浮かぶ地球。とてもきれいな映像でした。

    この映画は、美しい映像もさることながら、
    突然 愛する者を失った大学教授と、彼に許しを乞う女性の 心の葛藤を描いた佳作です。

    順風満帆な17歳の少女ローダが人身事故の加害者となりお先真っ暗になります。
    その事故で身重の妻と息子を亡くした大学教授ジョンも自暴自棄な人生を歩みます。
    4年後、出所したローダは、謝罪しようと被害者遺族の夫ジョンの元へ出向きますが、
    臆病風に吹かれ、清掃会社のスタッフだと偽り、誤魔化してしまいます。
    その後、清掃会社のスタッフとして、ジョンの家へ通い、身の回りを世話することで、
    罪を償おうとするうちに、交流を深め、互いに情愛が芽生えてしまいます。
    身分を隠して甲斐甲斐しく働く姿は、まるで 雪女か鶴の恩返しのようでした。

    この作品は、自分を許しつつも現実と向き合い、他人そして人生に対して真摯に生きること
    を伝えていますが、瓜二つの地球の結末や、ハッピーエンドでもバッドエンドでもない展開に、
    どのように収斂させるのかなぁと見守っていたら、あっと驚く結末が待っていました。
    むふ~。なるほど、一種の考えオチね。。。
    もうひとつの地球は自分自身を見詰めることを暗喩していたのでしょう。

  • ローダの幼いころからの夢である“宇宙”、
    彼女が見上げるたびに現実を忘れられる“避難所”、
    彼女が精神的に立ち直る“救済”

    という3つの視点を、

    Edに近づくほどにはっきりと浮かび上がるもう一つの地球をとして巧みに具現化する手腕は本当に素晴らしい。

    ただ一人生き残った男性に、家族を奪ってしまった自分の過ちを言い出せないまま、掃除ヘルパーとして名を偽って働くローダ。

    罪悪感と喪失感、加害者と被害者、互いに愛し合うほどにひかれあっても、埋めきれない溝の大きさに、思わず涙がこぼれる。

    次第に惑星同士が引かれあうにつれ、満月とともに昼も夜も空にうっすらと浮かび上がるもうひとつの美しい地球の姿。

    同じだけれども同じではない、近いけれども一つではない、どんなに近づいても重なることはできない…

    そんな二つの地球の姿と、二人の姿は、どこまでも似て見える。

    パラレルワールドという設定を通して、人間の営みを深部まで描いて見せたこの作品は、まさに次世代のSF。

    監督はマイク・ケイヒル(Mike Cahill)。

    いや、ほんとに、最後の展開に泣きですよ。
    救われた。まじでカタルシスがあってよかった。

  • 設定はSFだけど、内容的にはあんまりSFって感じの作品ではない。

    かなり内省的な映画だと思う。
    ラストが唐突なのでビックリするけど、作中の色々なエピソードがどれも伏線に思えてきて鑑賞後が一番盛り上がる珍しい作品。

    私はハッピーエンド派。

  • 順風満帆だった主人公はもうひとつの地球に
    気をとられて事故を起こし
    幼い男の子と妊婦を殺してしまって
    4年間刑務所に入る

    家族を奪われた男性の元へ謝罪をしに行ったつもりが
    掃除婦を装おって交流を深めてしまう

    予想とは全然違う話運びに
    これじゃない感もありながら
    面白くないわけじゃないけどなんか退屈だった
    SFよりヒューマンドラマ重点!

    最後のは向こうでは
    家族は死んでないって解釈がいいけど
    どうなのだろか( ´・_・`)

  • もう一つの地球があらわれて。
    この一言で凄い想像力が湧く。

  • 内容もよく知らずに題名に惹かれて、見てみました。すると、ある意味予想してた結末・内容と違うのに驚きました。
    私には、その結末や展開の方が意外すぎて(Another Planetでの描写がほとんど無かったから)、この作品から受け取れるメッセージにはあまり気づきませんでした。しかし主人公が、自動車運転過失致死のために刑務所入ることがきっかけで、人生がとても窮屈で生き辛くなってる様が描かれていたので、人の命を奪うこと・法律を犯すことの代償を少しばかり垣間見れた気がします。
    ラストは、結局どう物事が進んでいったのかを多く語らず、もどかしさを感じました。しかし、その後がどうなったのか想像せずにはいられない所が、よりこの映画の印象を深く強くしていると思います。

  • もうひとつの地球。もうひとりの私。ブリット・マーリングが美しいです。なんとも評価しがたい映画です。なにかメッセージ性を感じますが何がいいたいのか?でもじっと見てしまうのは不思議

  • 綺麗な映画だと思う

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