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- / ISBN・EAN: 4547462080899
感想・レビュー・書評
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苦しい期間が長い。どれほどもがいてきたのか、いかに現実は甘くないか。苦しくて苦しくて、この時間があったからこその後半。信念曲げないでやり抜く人はかっこいい。
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文句なしにおもしろかった.
貧乏な球団がサイバーメトリクスを使って金持ち球団に挑むというシナリオだけでも十分面白いのに,野球選手からGMに転じた主人公の人間ドラマが重なって,とても見応えのあるいい映画だった. -
弱小チームのGM(ゼネラルマネージャー)ビリーが当時の野球の常識からすると異端であり疎まれる理論である「マネーボール理論」を実践してリーグ優勝を狙う、というお話。
いわゆる『メジャーリーグ』的なスポ根ストーリーかと思いきや方向性としてはむしろ真逆。主人公のビリーが弱小(=とにかく金がないから強い選手を呼べない)チームを勝たせるために敵チームのスカウトをだまくらかし、スポンサーを口八丁で丸め込み、自軍の監督をハッタリで脅し、選手に容赦なくクビを宣告しながら、野球界では異端とされているマネーボール理論貫き通して猛反対されながらもチームが勝ち上がることによって周囲を黙らせていく、という構成になっている。
「自分VS世界」という孤独な戦いに身をおいて、それでも俺が正しいはずだ、と信じなければならないところまで追い詰められているビリーの孤軍奮闘ぶりは個人的にかなり熱いものがあって拳を握りしめながら観てしまった。
映画のほぼ全てのシーンが敵味方との壮絶な心理戦とハッタリ合いで構成されているためにビリーが心からの本音を言葉として話す場面など実際ほとんどないのだが、ハッタリと本音の距離を微妙な表情や視線やセリフの間でしっかり表現していてひとつひとつの言葉の裏側にある真意や嘘がはっきりわかるように作られているのが良い。
「弱者が気合と根性で強者を倒す」というジャイアントキリングなわかりやすいスポ根を期待して観ると壮大に肩すかしを食らわせられるであろう一作。久しぶりに緊張感のある心理戦映画を観れて僕は大満足でありました。 -
野球やってたからかもしれないけど、俺は好き。ビリー(GM)のやったことは、チームの最適化を図るためにデータを最重視したということ。非常に合理的で、だからこそ合理性のみでは片付けられないと考える人からは批判も多いんだけど、それはそれでいいと思う。実際、そう批判する人も間違ってはいない。
それに映画の中でのビリーに限っていえば、選手に檄を飛ばしたり、相棒ピーターの粋な計らいに心揺さぶられるなど、人間的な部分もあって安心する。もっと言えば、彼の場合、自分の仕事が生きる事そのものであって、単に夢を追っかけてる一匹の狼なんだと考えたとき、その男としてのかっこよさに俺はホレボレした。
評価は5。もう少し時間を短くしてほしかったし、彼の生き方を賛美するわけじゃないけど、彼の合理性や潔さに清々しさを感じ、もう少し自分もああなりたいと憧れてしまうのだ。同じように感じた人も多いと思う。 -
うまくいかないもどかしさ。
久しぶりにハラハラした。 -
人は野球に夢を見る
限られた資金からいかにチームをたて直すか
今までにはなかった新しい理論を野球にとりいれた実話
野球のことわからんくても楽しめると思う
野球好きにも新たな野球の見方を教えてくれたり、MLB、アスレチックス、球団運営の面などにも目を向けられるきっかけになる映画 -
( ^o^) Bennett Miller監督。
米大リーグ・アスレチックスの実在のGM、Billy Beaneの実話に基づくストーリーだ。野球に統計学理論を応用し、低予算でボロボロだったアスレチックスに大リーグ史上前人未到の20連勝をもたらす。ヤンキースとアスレチックスの一勝あたりにかかった球団経費の差が印象的だ。
主演はBrad Pitt。脂の乗った演技だ。脇役もよく、個性派Philip Seymour Hoffmanや、実在の野球選手たちも出演している。 -
野球のことは全くわからんけどむっちゃ良かった
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ホフマン目当てで観たんだけどもダイッスキだこれおごちそうさまでした…
カット切り替え?がなんかアニメっぽいと思いながら観ていたんですが、ヒューマンドラマではおなじみの手法、として認識し直すべきなのかとも思ったり。
ヒューマンドラマというのは個人にスポットを当て、個人の世界からモノを観ていくんだと思いますが、なんかこう、邦画だととっても自意識系になるのに、ここまで実に個人的な視線から描いておいてどうして洋画は(少なくともこの作品は)自意識系にならないのか、ということをひたすらに考えておりました。気持ち悪くないんだよね…
ブラピはそつなく演技されますね。役作りは形からってんでいい感じにうらぶれてて太めなのもセクシーでありました。
幸も不幸も織り交ぜて、そしてアメリカンドリームや成功や名声やお金が必ずしも人生の目的にはならないっていう、ことを…ああ、なんで一年越しで観たんだろう今観るべき作品を今魅せてもらっているなあ。というとても個人的な感想で終わります。おごちそうさまでしたほんとに。
野球には詳しくありませんが、統計学を絡めた件については別ドラマで情報を面白く仕入れていたので十二分に楽しめました。ああいうのはどんどん取り入れていいと思っている派です。人間が動物であり、世界が数字で出来ていて、それで損なわれるようなプライドなど要らないよー。
あ、ホフマンは文句ないですいつも通り。仕草一つまで演技しててほんとに小憎い。好き。