マネーボール [DVD]

出演 : ブラッド・ピット  ジョナ・ヒル  フィリップ・シーモア・ホフマン  ロビン・ライト 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
3.64
  • (70)
  • (217)
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  • (24)
  • (5)
本棚登録 : 869
感想 : 200
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4547462080899

感想・レビュー・書評

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  • メジャーリーグの貧乏球団アスレチックスは、その資金不足ゆえに優秀な選手を獲得できず、自前で育てた若手選手もヤンキースなどの金持ち球団に引き抜かれていた。悩むゼネラルマネージャーのビリー・ジーンは、過去に例のない選手の評価方法を発明した男に出会う。男曰く、優れた打者とは、安打であろうが四球であろうが出塁する選手であり、出塁率はホームランや盗塁などよりも重視すべき数値だという。ビリーは周囲の反対を承知で、その論理に賭け、他球団が見放した選手たちをそろえる。

    2002年、アスレチックスが達成した20連勝と、ビリー・ジーンの起こした野球界での革新的戦術を描いた半ドキュメンタリー作品。

    弱者が強者を打ち負かし、勝ち上がっていく痛快な野球映画をイメージする。が、主演ブラッド・ピットは常に沈んだ表情だし、他の登場人物たちの華はなく、流れる音楽も元気のない少女の歌で、映像もほぼ全編暗め。そんな感じで勝利の快感や野球の楽しさは全く感じられない。作品に漂うのは、革命者の理解されない孤独感。

    野球映画なんだから、もうちょっと明るいエンターテイメント系でも良かったのでは?

  • ニュージーランドの弱小ベースボールクラブのオーナーが、スカウトマンの勘と経験ではなく、データに基づく分析を通して、有力選手をスカウトして勝ち上がっていく実話。

    古いやり方を捨てて、新しいやり方で何かをやる。
    言うのは簡単だけど、やってやり通すのは大変だと思う。主人公も結果を出せなかったらクビというプレッシャーの中、周りに批判されながらも、分析に基づく理想のチームを作り上げて結果を出す。開拓者は必ず批判されるということかもしれない。

  • これは・・・けっこうすごい映画ですね。★4か5かで迷った。
    「ブラピが主演」ということしか知らずに観たけど、野球映画でした。

    ブクログレビューで指摘されてる方が居ないし、
    WOWOWの町山解説でもスルーされてたので書きますと
    これはパンク、クラッシュの映画です。
    だから、知ってる人はラストがぱっと理解できるんだけど
    そうじゃない人は腑に落ちないかも。

    劇中でクラッシュ、ジョー・ストラマーのポスターが
    ビリー・ビーン(ブラピ)の部屋に2箇所も飾ってある。
    これが最大のメタファーなんじゃないかと。

    「負け続ける男」、なんです。
    彼らがどういう歌を歌ってるかというと、
    「I fought the law and the law won」
    (俺は法と戦った、そして法が勝ったんだ)
    http://youtu.be/KsS0cvTxU-8

    もういっこ、『Rebel Waltz』という曲も。
    「We knew the war could not be won」
    (この戦争には勝てっこないと俺たちは悟る)
    http://youtu.be/ytVyrv11LJY

    ビリー・ビーンはマネーボール=セイバーメトリクスを使って
    貧乏球団でも勝てることを証明するんですが、
    金持ち球団がそれを取り入れて、同じことをしちゃう。
    だから、負け続ける話なんです。

    個人的には、前半で泣けました。
    広島が阪神のファームみたいになってたことを思い出して・・・。
    細かいところだと、ジョー・サトリアーニ本人が出て再現(たぶん)や
    イチローとの対比。
    あと、ブラピのメソッド演技を堪能できる映画です。

  • おもしろかった。ブラピ演じるビーンGMと右腕の分析屋とのやりとりがいい。
    ビーンGMがバシバシと独裁的に仕事を仕切っていく姿は、ビジネスマンとしてかっこいいなと思った。
    勝利を得ることがゴールなのか、もしくは野球に夢を見るのか。ビーンGM自身はどうだったのだろうか?彼の生い立ちも散りばめられていて映画に深みを与えている。
    ふと、この映画を観て思い出しのたが野村再生工場。

  • PS3でダウンロードで視聴。

    スポーツの世界に統計の考えを持ち込むことでメジャー球界に革新を起こした男(ブラピ)の話。

    冒頭、百戦錬磨の年輩スカウト達が選手のスイングの姿勢や、選手の見た目、選手の彼女の情報を頼りにスター性があるない、よって獲得すべきか否かを論じている。長年続けてきたそんな議論に疑問に感じた主人公は統計データを使って選手を評価するという改革を決断し周囲の大反対を押し切って成功を収めていく。

    MLB事情はよく知らないのだがこのストーリーは実話であるとのこと、主人公であるビリーは上記の手法で弱小資本のアスレチックスを率いてプレーオフ進出を何度も果たす快挙を実際に成し遂げている。

    野球、金、ブラピ。
    キーワードだけでもっとエンタメ色の強い派手な映画だと思ってましたが、予想とは全然違う内容で個人的には逆にとても良かった。

    実際は既成概念を打ち破る理論の話が淡々となされ、男達があーでもないこーでもないと言い合うとっても男臭く地味な映画。

    ただビリーの成功の鍵となっている、
    論理的に確信を持った信念を、周囲に流されずに実行し続ける事の難しさや大切さ。
    が非常によくメッセージとして描かれていると思う。

    アスレチックスがビリーの新理論でシーズンに臨んだ当初、成績が全く奮わなく連敗を続ける。沈んでヤキになったベンチでビリーはチームメンバーにこう言う「君たちに自覚はないだろうが
    、このチームは優勝チームだ」(みたいなニュアンス)
    独創的な取り組みに対してチームスポーツである野球のメンバー(周囲)を納得させ続けさせることは難しいし、自分自身で自分の信念を信じ続ける事も難しいと思う。この場面でビリーの意志の強さに惹かれました。

    映画としてはとても淡々としてますが、
    色々と思うところがある作品。
    野球あまりすきではないけど、楽しめましたよ。

    なかなかオススメ。

  • ピットがかっこよすぎるぜぇ。

  • 2012年2月27日観賞。実話に基づいたストーリー。弱小の貧乏球団のマネージャー・ビリーは、イェール大卒で数値に強く独自の「マネーボール理論」を提唱するピーターと知り合い、旧来の考え方に凝り固まる重役・選手たちと反目しあいながらも、チームを連勝に導いていく・・・。理論があって、それを実行する信念があれば目標は達成できる、ということか。達成できなかったとすればそれは理論が間違っていたか、理論を実行する信念を持ち得なかったということ。癇癪もちだが人間的魅力・リーダーシップのある男ブラッド・ピットがいい。野球シーンの迫力もさすが。「カァーン」という打球音こそ、アメリカ野球そのものなのかもしれない。

  • 自分は、日本プロ野球(NPB)にはかなり愛着がありますが、、メジャーリーグ(MLB)にはさほど愛着を持っておりません。そんな自分でも、この「マネーボール」理論には大変に興味を惹かれまして。本の方で話題になったときは、「こりゃ面白い!」と思いながら読み耽ったものです。

    で、今さらですが、映画版を観た次第。うむ。面白かった!ま、ブラッド・ピットが好きなんでね、そんなブラピのファン目線で観た視点が一番デカいなあ、とは思いますね。

    観も蓋もなく言いますと、例えばこれは、映画化するより、ドキュメンタリー番組にしてもらった方が(日本で言うならば「トップランナー」とか「プロジェクトX」とか「プロフェッショナル 仕事の流儀」とか)楽しめただろうなあ、とかは、思います。観も蓋もないですけどね。

    ま、しかし。プロ野球の歴史上において画期的な観点から試合を考える、という一大出来事を、上手くまとめて2時間チョイのダイジェスト版の、「物語としての映画」には落とし込めていたのではないでしょうか?ドキュメンタリー番組にするより、娯楽として超大スターのブラピが主役!という映画にする方が、観てくれる人も多いでしょうし。そっから、まあまあガチのプロ野球ファンが増えたら、何より僥倖、ですし。

    しかしまあ、、、どうだろう?プロ野球に対する興味や知識が、あまりないかたがたにとっては、この映画は「面白い!興味深い!」と思えるのかなあ?「なんだコレ?なんか、地味な映画だね。ブラピなのに」ってな感想で終わってしまわないかなあ?そこがちょっと不安だなあ。ま、自分は十分に楽しめたので、いらぬ心配なのですが笑。

    ビリー・ビーンGMの姿に、日本プロ野球で一番重なるのは、自分にとっては、中日ドラゴンズを率いていた時の落合博満監督です。ノムさん野村哲也監督も、相当に近いと思うのですが、すみません、、、わたくし、オチシン(落合博満信者)でして、、、落合監督時代のドラゴンズを心から愛する自分にとっては、あの時のドラゴンズは最高だったよなあ、、、と今思い出しても胸が熱くなりますね。特に2010年、2011年のペナント連覇の時は、ホンマに超好き。

    しっかし、監督としてはあれだけ成功してドラゴンズ黄金時代を築いた落合さんなのに。2013~17年の、ビリービーン氏と同じ立場としてのGM職の時は、全然アカンかった、という歴史的事実。そのあたりも、個人的にはとても興味深いです。いやあ、野球ってホンマに面白いものであります。

  • 福岡→香港機内で

  • 最初のデータ野球の話。
    他チームとの電話交渉シーンが面白い。競りをしているかのようだ。
    「最初に何か成す者は叩かれる。常にだ。」
    娘の歌も泣かせる。

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