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- / ISBN・EAN: 4934569643520
感想・レビュー・書評
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デザイン会社に勤めてる女の子が失恋で会社辞めてグダグダ生きてて叔父さんが経営してる神保町の古本屋で住み込みで働き始める話。東京のデザイン会社で働いてるんだから失恋くらいで辞めるなよもったいない!おじさんが古本屋やってるとかなんだそのうまい話は!となんだか全てが恵まれてる主人公にモヤモヤする映画でした。
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志賀直哉といえば、「小僧の神様」でしょう。紅野敏郎先生に教わったこと、今さらですが貴重な経験だったのだなと思います。
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ふううん。
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原作を読みたいなと思っていたら、映画になっていたので。
ストーリーとしては単純で、失恋して仕事までやめた主人公が少しずつ立ち直っていく話。
押さえこんでいた辛い思いが苦しくて、吐き出しに行くシーンが一か所あるくらいで、あとは淡々と時間は過ぎていきます。
傷心の日々だからというよりは、主人公の元からの性格なのではないでしょうか、極めて物事に対して消極的かつ受け身です。
古書店での暮らし、神保町での暮らしにしても、初めのうちは心が動くこともなく言われたことをこなして日を送っているのですが、知り合いが増え、そのかかわりの中で徐々に心が動き出し、しっかりと前を向くことができるようになります。
「いま、時間を無駄にしているのかな?」
心が疲れてしまったときは、十分に休めばいいんだよ。
そして、歩けるようになった時に、しっかり大地を踏みしめて行けばいいのさ。
無駄にするかしないかは、あとの行動が決めること。
そんなことを思いながら見ていました。
ファーストシーンの主人公と彼の姿。
ひとりで盛り上がってしゃべり続ける貴子と、それをあからさまにうんざりした様子で聞いている彼。その彼の態度に気が付かない貴子。
これは、この二人は、無理だなと思ったら案の定破局。
だってどちらも相手を見ていないもの。
「オレ今度結婚することになったから。彼女と。で、今晩どうする?」
ひどい男。
別れて正解だよ。
もし私に古本屋のおじさんがいたら、失恋してもしなくても、さっさと住み込みで働かせていただきたい。
かび臭い、ではなく、雨上りの朝の匂いのする古本屋で。
そして、あまり本を読むことのなかった貴子が、日当たりのいい部屋で金平糖を食べながら本を読むシーンが好き。
回収されていないエピソードの種がいくつかありましたが、もう少し編集に時間をかけることはできなかったのでしょうか。
いろいろ気になったまま終わったところもあります。
雰囲気に浸れるか浸れないかで、この映画の評価はわかれると思います。
私は、神保町の雰囲気が好きでした。 -
雰囲気が素敵な映画で見終わったら本が読みたくなる…現実的かどうかはさておき、主人公が前に進むきっかけがちょっと映画と合ってないかなぁと感じた。
屋上でたい焼き食べたい! -
失恋した女性が周りの人たちの温かさに触れながら自分を取り戻していく…っていうテーマは正直使い古されてると思うけれど、古本屋、そして本屋が集まる神保町が舞台とあって、本好きにはそれがたまらない。
本というスパイスが効いてなかったらただのグダグダ失恋映画になっただろうと思います。
でもこの映画は、本の中に広がるとてつもない世界が貴子のこれからの未来を表しているようで、見ていて元気が出ました。
人と違っていい。
辛いときは休息も必要。
世界のうわべしか見れないなんてもったいない。
色んなことを教えてくれる映画です。
ただ、主人公の泣きの演技が嘘くさいので★マイナス1で。 -
2014.6.9
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本の中にはいろんな感動が詰まってる
受け取りかたはそれぞれにあるけれど
このお話のせつなさをこの映画を観たかたが
それぞれに感じられたらいいな、と思う。
わたしはまだ神保町へは行ったことはないが
行けばきっとこの映画が神保町の町並みと
オーバーラップするのだろう。
素敵な映画だ。