50/50 フィフティ・フィフティ [DVD]

監督 : ジョナサン・レヴィン 
出演 : ジョセフ・ゴードン=レヴィット  セス・ローゲン  アナ・ケンドリック  ブライス・ダラス・ハワード  アンジェリカ・ヒューストン 
  • Happinet(SB)(D)
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953042476

感想・レビュー・書評

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  • よくある難病ものですが、悲劇的な盛り上がりを自制し、描き方は不思議とフラットでポップ。この空気感はカジュアルな佇まいのジョセフ・ゴードン=レヴィットによるところが大きいかと。彼の柔和な笑顔が最後まで印象的。彼ほど嫌味のない二枚目俳優もいないですね(「500日のサマー」と殆どキャラ一緒ですけど)。

    主人公がフラットな分、彼の周囲の人物たちがリアル。特に恋人のレイチェル。もともと深い関係でもなかった彼女が「献身的な恋人」を演じざるを得なかった葛藤がえらく痛々しいですね(彼女を身勝手な女だとは責められないな)。あとみんなが言ってますが、カイルが良い奴すぎる。こんな友達がほしい。

    セラピスト(アナ・ケンドリック)が超美人だったり(当然恋愛関係になる)、最後の手術にしても、やや物語としては出来すぎな感はありますが、この後味の良さは評価したいと思います。佳作。

  • 酒もタバコもやらない27歳のアダムは、突然ガンを宣告される。同僚や家族や恋人は、気遣ってくれるが、神経質になっていくアダム。
    そんな中、親友のカイルは、アダムをナンパに連れ出したり、アダムもガンを笑い飛ばそうとする。
    同じガン患者と交流したり、新米セラピストと心を触れ合ったり、ガン患者としての生活を楽しむアダム。
    ジョゼフ・ゴードン・レビットが、等身大のガン患者の葛藤や本音を自然体で演じていて、爽やかな人間ドラマになっています。

  • セス・ローゲンの良いドラマを楽しみに見ました。

    難病の主人公と周囲のドラマを
    湿っぽくなりすぎず、茶化しすぎず
    上手なさじ加減で昇華させていて楽しめる作品になってました。
    結構重いモチーフなんですけどね。

    むしろ「サクッと感」が見事すぎくらい。
    こんなに観終わってホッコリして良いのかなと思うほどです。
    セス・ローゲンがたまらなく良い味を出してます。

    寄り添うとは腫れ物に触るようにいたわるだけではなく
    いつもと変わらぬ関係でいることも大切なポイント。
    先日見た「最強のふたり」でもこの点が描かれていました。

    ジョゼフ・ゴードン=レヴィットの笑顔
    アナ・ケンドリックのチャーミングさ
    フィリップ・ベイカー・ホールの重み
    主演、助演ともども粒の揃った良作でした。

  • 一見「生と死」という重いテーマだが、ジョークやユーモアがうまいこと融合した、陳腐な言葉かもしれないが見事に「優しい」気持ちにさせてくれる作品。少し出来すぎた話だよなーと思いつつ、終始作品から伝わる温かさとエンディングの爽やかな感動が、そんな思いをふっとばしてくれた。シーンごとで異なるカメラワークや音楽などの演出が新鮮で、ガンという深刻なテーマと真摯に向き合いつつ、爽快感がある。脚本もしっかりと練られているのがわかる。主役のジョセフの繊細でどこかコミカルな演技も良いし、セス・ローゲンを筆頭に脇役陣が良い味を出している。

    人に気遣ってもらうのって、案外自分自信がいつの間にか気遣って気苦労するもんで、その人間関係が絶妙に描かれている。替えるのが無理なら自分が変えればいい、と。友人や家族に、オススメしたい1本になった。

  • 若くして脊髄のガンに侵された青年の闘病をカラっとユーモラスに描いた作品。ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演。

    良かった。主要人物から小さな役に至るまで登場人物の行動や言動に無理がなく、彼らが心の内で何を考えていて、それがどのような過程を経て表に出てきたのかが自然に飲み込めるようになっている。例えばオープニングで主人公が車通りの少ない交差点でも生真面目に信号に従うシーンなど、セリフ無しに性格を説明するあたりがとてもスマート。

    また、それまで飄々としているようだった主人公が、手術の前日にとうとう車中で絶叫する下りなども良かった。

    ヒューマンドラマとして軽妙さと豊かさのバランスが良好で、俄然ジョナサン・レヴィン監督の他の作品も観てみたくなったが、残念ながら日本で公開された作品は少ないらしい。残念。

    ジョセフ君やセス・ローゲンなどキャスティングも全体に良かった印象。特に『マイレージ、マイライフ』で光っていたセラピスト役のアナ・ケンドリックは今作でもやはり良かった。この人の出てる映画をもっと観てみたいと思う。

  • 私だったらカイルに爆速でキレ散らかして、普段通りにそばにいて寄り添ってくれるありがたさに気づかなかったかも

  • アメリカ/2011年/ジョナサン・レビン監督/ジョセフ・ゴードン=レビット出演

    ジョセフ・ゴードン=レビットの好感度の高い普通さがいい。ガンになっても、それを利用してナンパしか考えてない友人や、不安にさせるソーシャルワーカーや、心配していることが足を引っ張ってる両親などをちょっとした仕草で受け流す感じが面白い。この大事な時に父親は認知症で「君は誰だっけ」と言うし、手術前なのに新しいスーツの手触りがいいから触ってみろと言う。母親は好きなサンドイッチを作ってやると言うが、「それは子どもの頃から嫌いだった。」子どもの好みも知らないのがおかしい。

    日本で言うと堺雅人がぴったりだ。ガンを軽コメディで演じるというのが面白いスタンスだ。この主人公のありようはガンでなくてもいいでしょうね。ジョセフ・ゴードン=レビットが普通に生活していれば映画になる。得難い役者だ。

    ただ最後は泣きわめく難病ものになり、周囲の愛に包まれるというありふれたオチになっていく。惜しい。

  • Amazonから引用。

    いきなり余命わずか決定!?なんで僕が??
    酒もたばこもやらない“普通”の青年アダムに突然告げられた病気は“ガン”だった。27歳という若さで、5年生存率50%のまさかの余命宣告。その日から、アダムの生活環境は一変。よそよそしい会社の同僚たち、看病の重圧に負けそうな恋人、同居を迫る世話焼きの母親…。病気のアダムに気遣って誰も今までどおりに接してくれない!!ただ一人女好きの親友カイルをのぞいては。カイルと一緒に病気を“ネタ”にナンパしたり、新米セラピストのキャサリンと手探りのカウンセリングを通して、“ガン”の日々を笑い飛ばそうとするアダム。しかし刻一刻と進行する病魔に、やがてアダムは平穏を装うことができなくなる・・・。

  • 「生きたからには生きてやれ」

    この世に生きていることは数多の奇跡と偶然とそして事故のようなもの
    もうそれだけでかなりラッキーな事だと最近特に思うようになりました
    死とは無ではない
    無は最初から何もなかったことなんだから
    50/50、とてもいい数字結局のところ明日は何があるのかは誰にもわからないって事でしょ

  • 病気=お涙頂戴かわいそうね、な作品が日本にはめちゃめちゃ多くて、それに対してなんとなく嫌悪感がある。
    でもこれは違う。
    等身大の病人。というより病人になった1人の人間を描いている。そこがいい。

    突然ガンが発覚した人ってこんな気持ちなんだな。
    自分もいつかそうなるかもしれない。
    今まで普通の人だったのに、急に「可哀想なガン患者」として扱われ、抵抗はあるけど事実からだは蝕まれ。
    でもべつに病人という人間じゃない、その人が病気になっただけなんだよなあ。

    話自体はそんなに面白くない。
    ただこういうデリケートな内容を扱いながら、可はないにしろ不可もなしをやってのけるのは意外と難しいのかも。
    ヒロインが見た目・中身ともにもうちょっと可愛かったらよかったなあ。
    私は最後までイラッとしたままだったわ。

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