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感想・レビュー・書評
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「勝ち組」が育つ家庭はしつけが違う。石田 勝紀先生の著書。人生に勝ち組も負け組もない。勝ち組も負け組も気にしない。勝ち組負け組という言葉自体がおかしい。そういう人は多いけれど結局はなれるものなら自分が勝ち組になりたいし自分の子どもは勝ち組になってほしいと思う人がほとんど。自分勝手な利己主義でも差別主義でもなくて自然な欲求なのかな。自分勝手な利己主義でも差別主義でもなくて自然な欲求ならそれを否定したら勝ち組になる機会を逃して簡単に負け組にもなってしまうのかな。
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勉強量ではなく、しつけの質を変えることで成績は面白いように上がる。
成績上昇に直結している3つの生活習慣は、挨拶、時間を守る、整理整頓がてきること。
そして、子供の前では極力マイナスな言葉は使わないこと。絶対積極の心構えをもつこと。どんなにアンラッキーな状況でもマイナスな言葉は使わずにどうしたらいいかという積極的な考えに切り替える。
挨拶ができるようになることで、人に与える印象がよくなる。情報が多く集まる。
「おはよう、行ってきます、ただいま、いただきます、こんにちは、おやすみなさい」最低限これらの挨拶は言えるようにしつける。
時間を守る習慣がある子どもは、正しいやり方さえすれば間違いなく勉強ができるようになる。遊びの時間、勉強時間など、時間のメリハリをきっちりつけられるようになるから。
多くの場合、5分以内の遅刻は本人の怠慢。子供のうちに直しておかないと大人になっても直らない。
時間を守れることは、①計画通り実行できるようになる②人から信頼されるようになる③心にゆとりを生むようになるなど、大人になっても役立つスキル。
そして、最後の整理整頓ができるようになると、①情報が体系的に理解できる②美意識が磨かれる③取捨選択の眼力がつくようになる。
特に子供のうちに感性を育てることが大切。家庭でできることは、多くの体験をさせること、美しいものに触れる機会を増やすこと、イメージできる話し方をすること。遊ぶ人は感性が強いと言われるから、家にこもって勉強ばかりさせないで、積極的に外で遊ばせることが大切。
特に多様な体験をさせることで、夢も持ちやすくなるというメリットもある。
親が自営業で働く姿を間近に見ている子供の方が働くことのイメージがつきやすく、将来なりたい職業を考えることが多い。
間違えても仕事に対するマイナスイメージ、否定的なイメージ、お金を稼ぐことに対する否定的なことを伝えてはいけない。
子供が思春期に入り、あまり家で話をしてくれなくなったと感じたら、親の方から親のことを積極的に話す。子供の話を無理に話させようとしないこと。
子供に読解力をつけさせるためには、
ニュースを見て感想を話し合う。
兄弟喧嘩を放っておく。
読書習慣をつける。感想も聞く。
これらに共通することは自分の頭で考えさせること。口答え、口喧嘩は実は読解力を高める。
また、子供扱いせずに積極的に社会問題について議論することも大切。
読解力に優れている子供は幼い頃に絵本をたくさん読んでもらっている。
気を付けなくてはいけないのは、教育にはあれがいい、これがいいと周りの情報に振り回されて、あれこれ中途半端に試してしまうこと。巷で溢れるダイエット法に振り回されて、結局痩せられないのと一緒。やるべきことと、やらないことをハッキリ決めて、やると決めたことは、ある程度長く続けてみることが大切。
教育とは、学校教育、家庭教育、社会教育の3つがある。現代では、社会教育はほぼ崩壊している。
そして、1番基礎になるのは、家庭教育。
そして、子育て、子供の教育を通じて親自身も一緒に成長していく気持ちが大切。 -
家庭でのしつけの大切さや大事にすべきポイントについて書かれており、とても勉強になりました。
家庭に力がなくなったということは勘付いてしましたが、自分もできていなかったなぁと反省。
でも、完璧ではない親の気持ちにも寄り添ってくれる優しい語り口で救われました。 -
学習ボランティアで小学生と関わるため、どんな声がけをしたらいいか勉強しています。
本書は、タイトルで敬遠されるかもしれませんが、勉強しないお子さんに悩んでいる親御さんや先生にとって、目から鱗が落ちる良書だと思います。
著者は塾の院長です。成績がどれくらい伸びたかだけでなく、時間を守る、約束を守るといった、しつけを重視しています。
著者のいう「勝ち組」とは、いわゆるエリートではなく、他人への思いやりがあり、他人と協力し合える協調性があって、積極性からの行動力がある人だといいます。幸せな人生を送れる人は、正しい生き方や考え方ができる力を持つ人だと。そして、学力を伸ばすためには、土台となるしつけが大事だと書かれています。
全面的に賛同できる内容でした。私も「勉強しなさい」を言わない、いいところを沢山見つけて褒められるような大人になりたいです。
本書について賛否両論あるかもしれません。ぜひウェブで著者の塾の「卒業生の声」を見てみてほしいです。受験勉強についてだけでなく、自分と向き合い、しんどい中で学ぶ楽しさを見つけ、最後には先生への感謝の言葉がつづられている手書きの文章を読んで、かけがえのない時間を過ごしたのだと伝わってきました。