D坂の殺人事件 [Kindle]

  • 63人登録
  • 3.67評価
    • (3)
    • (4)
    • (8)
    • (0)
    • (0)
  • 4レビュー
著者 : 江戸川乱歩
  • 東京創元社 (1987年6月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (311ページ)

D坂の殺人事件の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 創元推理文庫 現代日本推理小説叢書の乱歩シリーズからKindle 化している一冊。表題作を含む短編10作と乱歩本人による自註自解を収める。

    「赤い部屋」だけ、最近読んだ記憶があったが、他は初読だと思う。気に入ったのは、堕胎の恐怖を描いた「毒草」。著者は堕胎が殺人とみなされない昨今では同感を得られないと書いているが、そんなことはなく、十分に恐怖が伝わってくる。次点は、十分に予見できるとはいえ二転三転のどんでん返しが楽しい「石榴」と、これも予見できるレベルだが最後のオチと、大空襲の描写が生々しい「防空壕」。

  • 子供時代に読んだダンディで知的な明智とは別人のよう。
    (天地茂の印象が強いのかな)
    謎解きを楽しむかのような 犯罪フェチ振り。

    乱歩ならではの上品な語り口の中にある変態思考満載の短編集だった。

    当時の挿し絵が素晴らしい。

    細部まで書き込まずにぼんやりと想像力をかきたてるが 作品の空気感がつたわる。
    ワンカットなのに映画のような・・・。

    巻末に『本書の挿し絵を描いた画家の名前が不明です。ご存知の方は・・・』とあった。
    編集部が消息を追っている。
    なんてロマンがあるのでしょう!!

  • 2014/06/03

  • 江戸川乱歩は、誰もが奥底に持っている人目にさらしたくない感情(羞恥やら自尊心やら)を言葉に置き換えて白日の下にさらすのが実に上手い。描写は時にはえげつなく、書かれてから数十年が経過している今でさえインパクトのある表現が多い。さすが乱歩。エログロを書かせたら、彼の右に出る者はいないのではなかろうか。
    負の感情は刺激されるし、キツい描写が多いのにそれでも読み進めてしまう不思議。このあたりは乱歩の上手さなのかなぁ、と思う。そしてこれらの作品が世に出ることを許容していた(それでも墨で部分的に塗りつぶされたりしたのだろうけど)大正から昭和初期というのも面白い時代だったのだろうなぁ。

    題材も内容も大衆小説の域を出ないけれど、文体に独特のリズムがあることや、使用されている語彙や表現が吟味されているのも嬉しい。(このあたりがつかみにくい場合には、何行か音読してみてください)。矛盾するような表現だけれど、綺麗な日本語でグロい描写というのがまた味となっている。

    長々と書いていたらあらすじまでたどり着けなくなってしまった。ミステリとしての完成度はイマイチだけれど、明智探偵登場の「D坂の殺人事件」他、印象に残る作品が多く入っているお得感のある一冊。

全4件中 1 - 4件を表示

江戸川乱歩の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
アーサー C ク...
綾辻 行人
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
有効な右矢印 無効な右矢印

D坂の殺人事件に関連する談話室の質問

外部サイトの商品情報・レビュー

D坂の殺人事件を本棚に「読みたい」で登録しているひと

D坂の殺人事件を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

D坂の殺人事件を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

D坂の殺人事件はこんな電子書籍です

D坂の殺人事件の文庫

ツイートする