孤島の鬼 [Kindle]

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著者 : 江戸川乱歩
  • 東京創元社 (1987年6月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (400ページ)

孤島の鬼の感想・レビュー・書評

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  • 初の江戸川乱歩だったが、これは傑作だと思う。

    初代さんの殺人から、話がどんどん未知の方向へ広がり、最後まで展開が読めず、話しに引き込まれっぱなしだった。特に双生児の日記が不可思議で、普通ではありえないような話で一気に引き込まれた。岩屋島での冒険では、洞窟の中で縄が切られたと分かった時や、水が満ちてきた時は本当に主人公と一緒にダメかと思った。

    最後は一気にまとめに入ってしまったが、もっと続きが読みたいと思わせる、傑作小説でした。

    よく作りこんである小説は日常を忘れさせてくれますね。

  • 前半は密室ミステリー。後半は冒険活劇。昨今のミステリーは探偵役のキャラクターが英雄視されるが、本作では物語の中盤辺りで探偵役が(謎解きをする前に!)アッサリ死んでしまうため、影が薄いのだが、かえって新鮮に感じられる。男色による耽美的な要素と、身体・精神障碍者を扱ったテーマであるゆえに、ドロッとした粘っこい雰囲気が全体を包み込むのだが、主人公の手記という体裁をとっている文章はむしろ簡素でサラリと読みやすい。当時の挿絵もおもしろいが、頭に思い描いていたのとぜんぜん違うのもあったから、いらなかったかもしれない。

  • 4.7くらい。
    めちゃくちゃ面白い。一度読み始めてしまったら、あまりの面白さに途中でやめられないくらい。だけど、内容があまりにもマニアックなので、あえて4.7くらいで。
    本当に無茶苦茶。その無茶苦茶さを好きな人はどんどん引き込まれてしまう。
    今まで割と正統派の江戸川乱歩しか読んでいなかったのか、この内容の頭のおかしさに度肝を抜かれて、最後は感動さえ覚えるっていうすごさ。
    かたわとか見世物小屋とかきちがいとか、何でもありな感じ。後半の島に行ってからの盛り上がりは、神がかってる。
    ミステリー、推理ものというよりも、怪奇もの?こういう江戸川乱歩に出会えた幸せ。もうすっかり虜になってしまった。明智探偵が出て来るお話よりも、こういう小説をもっと読みたい!

  •  ビブリア古書堂の影響で江戸川乱歩作品を集めはじめました。乱歩全集第1巻。
     原文に近いという創元推理文庫が出版している全集で集めました。児童書で乱歩作品を読んだときはすらすら読めたのが、原文はやっぱり読みにくいかもしれないなと思ったのですが、そんなことは全然ありませんでした。すらすら読めるし、続きが気になり、ひきこまれます。
     本作は探偵も登場するのですが、死んでしまうことが内表紙に書かれている人物紹介に乗っていました。「良い人なのに・・・死んじゃうのかぁ」と残念で仕方なかったです。キャラもなかなか素敵だったのにな。
     物語は恋人を殺された主人公、箕浦が復習のために真犯人を追うというもの。主人公にベタ惚れな諸戸とのかけひきもすごい。というか主人公が悪女のように見えました。男だけど・・・。
     現在では差別用語として扱われる用語もそのまま載っています。今はもう失われている言葉のようで、ネットで意味を検索してみても出てきませんでした。というか、意味がね、わかりませんでした。言葉って消えてしまうものがあるんだなと思いました。消そうと思えば消せるんだなと。
     全集は全部で20巻。これからが楽しみです。

  • 江戸川乱歩は子供の頃に短縮版(だと思う)を読んだきりだった。Kindle Unlimitedで読めるものが増えたので借りてみた。

    おどろおどろしい。

  • 恋人の無残な死より伸びていくおどろおどろしい闇。それに導かれ紀州の孤島へ向かうと…ってなお話。
    幽霊塔の上位互換って感じがした。
    謎解き、歪んだ楽園建設の夢、同性愛、宝探しと、乱歩オールスター戦。
    変態性欲はやや控えめ。絶望した諸戸くんが迫ってくるシーンはもう最後までやってほしかったですね。最後までいってたらその後の展開どうにもならなくなるけど。
    あと吉ちゃん。吉ちゃんですよ。吉ちゃんはどうなったんですか。秀ちゃんと離れることにいかにして同意したんですか。吉ちゃんにいちばん感情移入して読んでたんですよこっちは。

  • 乱歩得意の不具者もの。前半は密室殺人の謎解き、中盤のシャム双生児の日記から後半は横溝正史風洞窟活劇になる。悪人がお宝発見したら発狂という結末は安直な気も。

  • 恋人は誰に、なぜ、どうやって殺されたのか?憤る「私」が事件の真相に迫る。
    猟奇がにじむ、スリルのあるミステリーだった。
    特筆すべきなのは、諸戸という人物(だと思う)。彼は知的な美青年で、そして主人公である箕浦に同性愛を向けている。黒幕か?と思わせるような雰囲気と、箕浦に対する一方通行的な、強い執着。今まで出会った本の登場人物の中でも、とても印象深く、惹きつけられるものがある。
    箕浦が諸戸について語るときの表現も、機微が描かれていて面白い。

  • 何度も読んでるけど、今回は人に貸してたのでkindle版を買ってみた。

  • これを読んだあなた。暫く、諸戸に取り憑かれます。(特に腐女子)

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