Peace [DVD]

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監督 : 想田和弘 
出演 : ドキュメンタリー映画 
制作 : 想田和弘  想田和弘 
  • ¥ 3,175 (参考価格 ¥ 4,104)
  • 紀伊國屋書店 (2012年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4523215076722

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Peace [DVD]の感想・レビュー・書評

  • 誰もがいつかは迎える「老い」について。

    とても現実的だけど、でっていう。

  • 想田和弘監督の、「観察映画・番外編」。

    障害者向けタクシー事業をやっている想田さんの義父の様子と、そのサービスを利用する人々、義父が可愛がる猫たちの様子をおさめた作品。まったりめ。

    ドキュメンタリーを観る時は、それが客観的な映像ではなく、それが「カメラという異物」の前で展開された光景であり、またそうして撮られた素材がさらに編集されている、ということを考える必要があるのだが、なんだかそうとは思えない「自然な」映像であったように思う。

  • デイサービス利用者とともにお寿司を食べ、靴を買いに行くという現場のリアル。行政末端での現状社会福祉の淀み。野良ネコの力関係と利権。映像が目に来る心に来る。

  • 「平和へのヒントは野良猫たちから教わった」


    一貫して台本・ナレーション・テロップ・音楽を使用せず、自ら“観察映画”と位置づける「精神」の想田和弘監督によるドキュメンタリー。
    監督の妻の実家に住みついた野良猫グループと突如現れた泥棒猫との確執や、かつて兵隊だった91歳の独居老人をボランティア同然で介護・支援する義父母の姿、その義父母自身にも迫る老いにカメラを向け、平和とは、共存とは、そしてそれらの条件とは何かを観客に問いかける2011年香港国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞作。
    岡山県岡山市。柏木寿夫は、養護学校を定年退職した後、障害者や高齢者を乗せる福祉車両を運転している。車椅子ユーザーのヒデちゃんと公園を散歩したり、実家に帰省していた安田さんを施設に送り届けたり、植月さんの買い物に付き添ったり、一緒に回転寿司を食べたり。その傍ら、寿夫は自宅の庭で地域の野良猫たちにエサをやり続けている。ところが最近、外部の“泥棒猫”がエサを目当てに庭へ侵入、にわかに猫社会の緊張が高まり、頭を悩ませている。
    寿夫の妻・柏木廣子は、高齢者や障害者の自宅にヘルパーを派遣するNPOを運営しているが、国の福祉予算の削減で苦しいやりくりを迫られている。しかも家では、夫の猫の餌付けのことで頭が痛い。廣子は週に一度、91歳になる橋本至郎の生活支援に出掛ける。
    橋本はネズミとダニだらけのアパートに一人暮らし。生活保護を受け、身寄りはなく、己の老いと死を見つめる日々を過ごしている。タバコを吸うのが唯一の楽しみだという。寿夫の車に乗って病院へ通う彼は「みなさんに迷惑をかけるから、早く往生せにゃあ」と口癖のように言う。そんな橋本には、戦争中に赤紙が来て、兵隊として徴集された過去があった。ある日、その記憶が突然よみがえる……。

  • 「精神」よりも身近な日常、将来を感じることが出来る。
    ピース吸うてるおじいちゃんをかっこええと思てしまう。

  •  想田和弘監督のドキュメンタリー。監督の義父が猫達に餌をあげながら福祉有償運送をする日常を撮っていく。

     「なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか」にこの映画の製作の裏側が書かれているが、平和を題材とする短編を依頼された想田監督は特にそれを意図せず義父を撮っていく中で、猫達の共存と利益にならなくても福祉に関わっていく人々の姿から平和をテーマとしたドキュメンタリーをつくっていく。戦争体験を語る末期ガンの老人、ボランティアにならざるを得ない福祉の現場で鳩山総理(当時)の福祉政策の演説が全く耳に入らない義母。。。 不思議な偶然がドキュメンタリーに力を与えていく。
     そこには一切の戦争も危険もない。でもこれは確かにPEACEをテーマとしたドキュメンタリーである。

     レンタルDVDは豊富な特典映像がないようなので注意。

  • 家族のいない孤独な長寿。
    死に方の幸不幸を考えずにはいられない。
    メメント・モリ!

  • 人生つらいことしかないけど必要としてくれる人とかかわいい人見つけて惰性でも何でもなんとか生きてる感よく出てて良かった。

  • 岡山に住む柏木夫妻は障害者や高齢者のボランティア同然の支援活動を行っている。
    柏木家では野良猫に餌をあげ可愛がっているが、ある日から新入りの泥棒猫が現れるようになる。

    ドキュメンタリーからナレーションと音楽を無くした想田監督の観察映画シリーズ番外編。
    やっぱりこれは柏木夫妻が支援している人々と猫達を重ねてみるべきなんだろうと思う。

  • 選挙も見たし精神も見た
    だからこれも見たけどもう見なくていいかなこの人の映画

  •  「韓国・非武装地帯ドキュメンタリー映画祭」から、「平和と共存」というテーマで出品を依頼されたことがきっかけで生まれた作品だという。考えるヒントはすぐ足下にあったということらしい。身辺の観察から生まれたので、敢えて「観察映画・番外編」ということなのだろう。
     義父が飼っている猫を追いかけていたら、「泥棒猫」にぶつかり、義母の訪問介護について行ったら、戦争体験を突如語り始める橋本さんにぶつかる。しかも、その橋本さんが喫っているタバコの銘柄は「Peace」。いつしか、「泥棒猫」はちゃっかり義父の飼う猫たちの仲間入りを果たして、猫社会では人間社会よりも一足早く「平和と共存」を達成している。
     犬も歩けば棒に当たるように、想田監督がカメラを回して歩けば偶然も味方して、いつの間にか奇跡的とも言える「平和と共存」をテーマにした「身辺観察映画」の出来上がり。
     タバコのPeaceは、敗戦直後の1946年1月、平和への祈りを込めて発売されたということを知る。私も、愛煙する缶Peaceを喫いながら、喫煙者と嫌煙者の「平和と共存」についても考えてみることにしよう。

  • お父さんがいい味出してます。
    猫にも人にも飄々と接するお父さん。
    常識人としてのしっかり者のお母さんといいコンビです。
    ある家庭の日常から豊かなドラマを切り出す想田監督の手腕はすごいと思う。

  • 公式サイトhttp://www.peace-movie.com/

     ドキュメンラリーの分野に“観察映画”と銘打ち台本(構成表)、台詞、音楽なしのリアルな画像で出来事の本質を追っていく想田和弘監督の第3段の作品。なんとも日常的で温かな映像から、福祉事業の現場がとても人間的で人情の機微に触れる情景が印象深く伝わってくる。

     数匹の野良猫に自宅の庭で餌をやる柏木寿夫さんの冒頭シーンが、ほほえましい。左わき腹にハート形のブチがあり右前脚が折れ曲がったままの猫などいろいろ特徴を捜したくなる。その餌をやる時間になると、距離を置きながら覗き込むオスの泥棒猫。柏木さんが、いつもの野良猫グループから離れた所に餌場を設けても、グループの様子をうかがいちょっかいを出してくる泥棒猫。20年ほど前から餌をやってきた柏木さんの猫社会の語りも興味深い。

     柏木さんは中学校教師から福岡に一つしかなかった養護学校教師に移り、定年退職後は軽四輪バンを改造して有償送迎福祉事業で障害者や高齢者らの足代わりになっている。ガソリン代程度は出ても行政からの援助ゼロの活動はほとんどボランティア。

     その実情は講習会でもつぶさに語る。想像以上に厳しい状況なのだろう、考え込む受講者たちの表情。それでも、なぜ続けるのかとの監督の質問に「惰性だね」と事もなげに答える。この足代わりの福祉サービスを受けている人たちとの会話や表情はどことなく安心感と安らぎが伝わってくる。そして、事務所に飾られているマザー・テレサの写真が「捨てたものではない」働きの滋味のようで印象的だ。

     妻の康子さんは障害者や高齢者の自宅にヘルパーを派遣するNPO共助グループ喫茶去を運営し、自らも訪問支援して地域福祉に携わっている。その介助訪問を追っている中で出会った橋本さん(91歳)を監督のカメラは追う。

     家族知人はほとんど亡くなり、自らも肺癌を患っている。それでも吸っているタバコは、昔ながらフィルターなしの「PEACE」。ほとんど寝たきりだが、訪問者が来る日や診察に行くときは、きちんとネクタイをして精いっぱい身だしなみを整える。

     康子さんや医者に「早く向こうに逝きたい」が口癖だ。その橋本さんが、いままで康子さんにも話したことのない、戦争体験のことを語り始めた。心の奥底にあった想い、生き残ってしまった想いが、日頃から語っていた言葉と重なり合いながら橋本さんの“死”への想いに耳を傾けさせられる。

     “観察映画”の第3弾の作品と紹介したが、サブタイトルに「観察映画・番外編」と記している。監督自身が「撮ろう」と意志してきたものと異なり、「撮らされてきた」と感じさせられている作品ゆえという。

     カメラを向ける対象も、始めは猫であったのが、野良猫に餌をやる義父とその妻という近しさもあるからだろうか。それだけに、“ともに生きる”福祉の現場に携わっている人の心と日常が、声のない本音となって聞こえてくるようだ。そして、餌をもらってきた猫グループと泥棒猫。ここにも“ともに生きる”日常があった。

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