自分のアタマで考えよう――知識にだまされない思考の技術 [Kindle]
- ダイヤモンド社 (2011年10月27日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (314ページ)
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「自分のアタマで考える」方法を教えてくれる本。著者のちきりんさんのブログ「Chilirinの日記」では、独自の視点からの意見が多く述べられている。そのような独自の視点を生み出す源となっている「思考の方法論」について書いた本が本書だ。目次は以下に示す通り。
目次
「知っている」と「考える」はまったく別もの
最初に考えるべき「決めるプロセス」
「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと
あらゆる可能性を検討しよう
縦と横で比べてみよう
判断基準はシンプルが一番
レベルを揃えて考えよう
情報ではなく「フィルター」が大事
データはとことん追い詰めよう
グラフの使い方が「思考の生産性」を左右する
知識は「思考の棚」に整理しよう
「知っている」と「考える」は別ものとか、最初に考えるべき「決めるプロセス」とか、初めから意外な主張が多くて驚く。読むと、まさにその通りであり、世の中の大部分ではそのように考えられていないからこそ、人々が衝突し、物事が動かないことがよくあることがわかる。自分で考える必要のあるあらゆる大人が読むべき本。コンサル志望の人にもおすすめの本だと思う。世界の捉え方が少し変わる本。
印象に残ったところメモ。
・思考力のある人は...常にゼロから考えている...新しい情報に触れたとき、過去の知識ではなく、目の前の情報から考えることができるかどうか。それが「考えることができる人」とできない人の分岐点です。
。知識とは「過去の事実の積み重ね」であり、思考とは、「未来に通用する論理の到達点」です。...一部の「知識」は「過去において、他の人がその人の頭の中で考えた結果」...なにかを考えろ、と言われたときにそれを頭の中から取り出してくるのは、「他人の思考を頭の中から取り出してくる行為」に他なりません。
・考える力をつけるもっとも有効な方法は、...自分が考えることに使っている時間を「見える化」して、それを少しでも長くすることです。
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・判断基準は目標の姿から導かれる。
・世の中は複雑です。...でも、だからこそ「その中で、もっとも大事なことはなんなのか?」という点を見極める必要があるのです。そして、多くの選択肢の中から大事なものを見極めるためには、あえてシンプルな基準が必要なのです。
・自分独自の選択基準を見つけること、それがなにであるかを考えること、それこそが「自分の頭んで考える価値のあること」なのです。 -
■概要
整理や悩みの時間は考えていない。自分のアタマで考えてる時間を増やそう。自分のアタマで考えるとは、「インプットを結論に変換すること」。
■詳細
・考えている時間を明確にすること
・グラフを見たら「なぜ&だからなんなの」を考える
・とにかく表で比較する
・数値はグラフに直すとよくわかる
■行動
・考えてる時間について考えることがなかった気がするので、1日の仕事の考えてる時間について具体化してみる
・本やネットの記事で、データを見たら「なぜ&だからなんなの」と考えてみる -
物事の判断の仕方を整理して説明しています。
1.いったん「知識」を分離すること!
2.「意思決定のプロセス」を決めること!
3.「なぜ?」「だからなんなの?」を問うこと!
4.あらゆる可能性を探ること!
5.縦と横に並べて比較してみること!
6.判断基準の取捨選択をすること!
7.レベルをごっちゃにしないこと!
8.自分独自の「フィルター」を見つけること!
9.データはとことん追いかけること!
10.視覚化で指向を深化させること!
11.知識は「思考の棚」に整理すること!
いままで仕事や研修で学んだことの延長にある内容でした。 -
優先的に考える(2個に絞る)。だから何を考える。
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知識はインプット(過去の積み重ね)、思考はアウトプット(未来の論理の到達点)。
データの分析の仕方、つまり「ちきりんさん流の考え方」がとてもおもしろい。思考の行程がとにかく論理的で客観的。出生率低下、戦後の経済成長、自殺者数、大惨事の報道様式などなど。 -
思考を整理する
情報は知識の棚に整理保管必要な時に取り出す
答えを知らない、自分の頭で考えることは面白いユニークな答えが出る